シリア軍の防空システムが誤作動、原因はイスラエルと米国の「電子戦」か?(2018年4月17日)

SANA(4月17日付)やシリア・アラブ・テレビ(4月17日付)は17日未明、シリア軍の防空システムが、ヒムス県中部のシャイーラート航空基地に向けて発射されたミサイル複数発を撃破したと速報で伝えた。

また、ヒズブッラーの中央戦争広報局も、ダマスカス郊外県の航空基地がミサイル攻撃を受けたと発表した。

しかし、「(シリア)政府の支援を受ける地域の軍事同盟の司令官」(commander in the regional military alliance backing the government)は匿名を条件に、イスラエルと米国がシリアのレーダー・システムに対して「合同の電子戦」(joint electronic attack)を行い、シリア軍の防空システムが誤作動したと語った。

この攻撃と誤作動に関しては、ロシア軍の専門家が対応にあたったという。

なお、米国防総省は、事件発生時間に米軍は活動していなかったとしている。

また、イスラエル軍の報道官も「こうした報道にはコメントしない」としている。

AFP, April 17, 2018、ANHA, April 17, 2018、AP, April 17, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 17, 2018、al-Hayat, April 18, 2018、Reuters, April 17, 2018、SANA, April 17, 2018、UPI, April 17, 2018などをもとに作成。

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