YPG主体のシリア民主軍総司令官は、有志連合の枠内でのアラブ諸国の派兵を支援すると述べる(2018年4月26日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官は、ドナルド・トランプ米大統領が米軍撤退と合わせて、アラブ諸国に対してシリアに部隊を展開するよう求めていることに関して、アラブ諸国が有志連合の枠組みのなかで部隊を派遣すれば協力する、と述べた。

アブディー総司令官は、「シリアからの米軍撤退は正式に決定されているものではないが…、トランプ政権が彼の提案を審議しているとの情報を握っている…。米国などからなる有志連合はダーイシュ(イスラーム国)と戦うためにシリアにやって来たが、まだ完全に殲滅してはいない…。米軍が撤退しても、有志連合の参加でアラブ諸国の部隊が派遣されるのであれば、それを支援する」と述べた。

ドゥラル・シャーミーヤ(4月26日付)が伝えた。

AFP, April 26, 2018、ANHA, April 26, 2018、AP, April 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 26, 2018、al-Hayat, April 27, 2018、Reuters, April 26, 2018、SANA, April 26, 2018、UPI, April 26, 2018などをもとに作成。

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