レバノンのバースィール外務大臣は、UNHCRがシリア難民の帰国を妨害していると避難、難民の滞在許可を取り消すことを決定(2018年6月8日)

レバノンのミシェル・アウン大統領の娘婿で、自由国民潮流の代表を務めるジュブラーン・バースィール外務大臣(暫定)は声明を出し、シリア難民の滞在許可の取り消しを決定し、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)での滞在許可延長手続きを中止するよう指示を出した。

バースィール外務大臣は声明で、UNHCRはレバノンにいるシリア難民に、徴兵(忌避)、治安情勢などについて話すことで、帰国への恐怖心を煽っている、と非難、UNHCRレバノン事務所のミリエール・ギラール代表への2度にわたり召喚し、難民の滞在許可を取り消す決定を下したとしている。

Nahar, June 8, 2018

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なお、バースィール外務大臣はツイッターのアカウントで8日、「我々は使節団を派遣し、UNHCRが自発的に帰国しようとしている避難民を脅迫していることを確認した」と指摘していた。

AFP, June 8, 2018、ANHA, June 8, 2018、AP, June 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 8, 2018、al-Hayat, June 9, 2018、Naharnet, June 8, 2018、Reuters, June 8, 2018、SANA, June 8, 2018、UPI, June 8, 2018などをもとに作成。

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