UNHCRレバノン代表はレバノン政府にシリア難民への滞在許可取り消し決定を撤回するよう求める(2018年6月12日)

UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)のアンドレイ・マヒチッチ報道官は、スイスのジュネーブでの記者会見で、レバノン政府に対し、レバノン国内に身を寄せるシリア難民の滞在許可を取り消すとしたジュブラーン・バースィール外務大臣(暫定)の決定を撤回するよう求めた。
マヒチッチ報道官は「我々は、外務大臣の決定が滞りなく覆されることを希望する」と述べた。

また、UNHCRレバノン事務所のリワー・アミーン報道官はMTV(6月12日付)に対して、シリア難民の問題がレバノンにとってセンスィティブな問題であることを認めつつ、「強制帰国は国際法違反」にあたると述べた。

アミーン報道官は「85%の難民が帰国を希望しているが…、安全、安定、雇用、そして住む家を必要としている」と述べた。

Nahar, June 12, 2018

AFP, June 12, 2018、ANHA, June 12, 2018、AP, June 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 12, 2018、al-Hayat, June 13, 2018、MTV, June 12, 2018、Naharnet, June 12, 2018、Reuters, June 12, 2018、SANA, June 12, 2018、UPI, June 12, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.