ムンズィル国連シリア副代表「イスラエルによるシリア軍戦闘機撃墜はテロ組織との結びつきを改めて明らかにする行為」(2018年7月24日)

ムンズィル・ムンズィル国連シリア副代表は、国連安保理での会合で、イスラエルによるシリア軍戦闘機撃墜を厳しく非難した。

ムンズィル副代表は、クナイトラ県にあるダーイシュ(イスラーム国)のアジトを爆撃していたシリア軍戦闘機をイスラエルが撃墜したことに関して、「テロ組織との強い結びつきとテロ支援を改めて明らかにした」と指摘、「この強い結びつきは、一部外国の支援を受けて、テロ組織であるホワイト・ヘルメットのメンバー数百人をシリア南部からヨルダンに脱出させたことでも明らか」と批判した。

また、イスラエルによるゴラン高原占領についても、入植、抑圧、人種差別政策を行い、天然資源を略奪、シリア人を拉致し続けていると指弾、同地や兵力引き離し地域でダーイシュやヌスラ戦線(シャーム解放機構)と協力関係にあると批判した。

そのうえで、国連安保理決議第242号、第338号、第497号に従い、イスラエルの一連の侵害行為を阻止し、エルサレムを首都とするパレスチナ国家樹立に向けた必要な措置を直ちに講じるよう呼びかけた。

SANA, July 24, 2018

AFP, July 24, 2018、ANHA, July 24, 2018、AP, July 24, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 24, 2018、al-Hayat, July 25, 2018、Reuters, July 24, 2018、SANA, July 24, 2018、UPI, July 24, 2018などをもとに作成。

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