シリア政府代表団がユーフラテス川東岸のラッカ県アイン・イーサー市を訪問、YPG主体のシリア民主軍はダーイシュとの戦闘で殺害されたシリア軍兵士の遺体を代表団に引き渡す(2018年7月31日)

『ハヤート』(8月1日付)は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ラッカ県での戦闘でダーイシュ(イスラーム国)によって殺害された兵士の遺体44体を、シリア政府当局に引き渡したと伝えた。

複数の活動家やクルド系のメディアによると、シリア政府の使節団は7月31日、シリア民主軍に伴われてラッカ県の北部、ユーフラテス川左岸(東岸)に位置するアイン・イーサー市を訪問したが、これに先立って、アイン・イーサー市近郊の第93旅団基地での戦闘でダーイシュに捕らえられ、処刑されたシリア軍兵士の遺体44体をシリア民主軍から引き渡されたという。

シリア民主軍が発表した声明によると、アイン・イーサー市近郊で最近になって発見された遺体遺棄現場で発見されたという。

遺体は、シリア政府使節団により、アレッポ軍事病院に移送され、身元特定が行われるという。

AFP, July 31, 2018、ANHA, July 31, 2018、AP, July 31, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 31, 2018、al-Hayat, August 1, 2018、Reuters, July 31, 2018、SANA, July 31, 2018、UPI, July 31, 2018などをもとに作成。

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