ホワイト・ヘルメットのサーリフ代表「シリア難民に帰国を求めるロシアの呼びかけはプロパガンダ、プーチン大統領はウソをつくのを止めて欲しい」(2018年8月18日)

ホワイト・ヘルメットのラーイド・サーリフ代表はDWチャンネル(8月18日付)の取材に応じ、ロシアのヴラジミール・プーチン大統領に「ウソをつくのを止めて欲しい」と訴えた。

サーリフ氏は、「ロシア大統領がシリアでの政治的解決を推し進めたい、あるいはそう主張するのなら、病院や学校、そして民間人を爆撃するのをまず止めねばならない…。爆撃が止んだら、犯罪者、とりわけ化学兵器を使用した者たちの処罰などを含む政治移行について話すことができるようになる」と述べた。

サーリフ氏はまた、シリア国内で安全な地域が増えたとして、シリア難民に帰国を求めるロシアの呼びかけを「プロパガンダ」だと一蹴、シリア政府の支配下に復帰した「ダーライヤー市(ダマスカス郊外県)、アレッポ市、ヒムス市、東グータ地方(ダマスカス郊外県)から移住させられた民間人は誰一人戻っていない」と主張した。

al-Durar al-Shamiya, August 18, 2018

AFP, August 18, 2018、ANHA, August 18, 2018、AP, August 18, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 18, 2018、DW, August 18, 2018、al-Hayat, August 19, 2018、Reuters, August 18, 2018、SANA, August 18, 2018、UPI, August 18, 2018などをもとに作成。

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