ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相がラヴロフ外務大臣と会談:「米英仏が攻撃しようがしまいが、シリア全土を解放するという我々の決意に影響はない」(2018年8月30日)

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相はロシアを訪問、モスクワでセルゲイ・ラブロフ外務大臣と会談した。

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会談後の共同記者会見で、ムアッリム外務居住者大臣は、イドリブ県で、シャーム解放機構と戦う決意を示しつつ、優先されるべきは、米英仏のシリアに対する愚かな攻撃を警戒しつつ、地元和解を推し進めることにあると強調した。

ムアッリム外務在外居住者大臣は、「我々とロシアはテロとの戦いのパートナーであり、戦地で偉大なる戦果を実現できた。我々は今、このテロの終わりの間近にいる。シリアで復興プロジェクトについて検討するのは当然だ。また、ロシアがこのプロジェクトに貢献することを優先課題とすることも当然だ」と述べた。

また「この7年から今まで、我々に対して陰謀を繰り返してきたックにの行為を忘れることなどできない…。シリアの指導部は、イドリブ県でどれだけの犠牲を払おうと、テロ組織であるヌスラ戦線(シャーム解放機構)と戦う決意をした。だが、我々は言いたい。優先事項は地元でも和解にある」と強調した。

ムアッリム外務在外居住者大臣は、米国がシリアでの化学兵器使用があった場合に再び対抗措置にでるとの姿勢を示しているやシリア国内に基地を建設し駐留していることに関して、「米国の駐留は敵対的なもので、違法だ」と非難、「米国の問題とは世界を欺いていることだ。その証拠に、テロ組織であるホワイト・ヘルメットのメンバーをシリア南部から、占領下ゴラン高原の兵力引き離し地域を経由して、イスラエル、そしてヨルダンに密出国させた。彼らがどこにいるのか我々は分からないが、そのほとんどがイドリブ県に戻ったのだろう」と述べた。

ムアッリム外務在外居住者大臣はまた、「ホワイト・ヘルメットを作った英国諜報機関は…今、ホワイト・メルメットと協力して、イドリブ県郊外で化学兵器使用の劇場をでっちあげようとしている。最近、イドリブ県で子供44人を彼らは拉致したが、これは子供たちをこの劇場で訳者として利用するためだ。これは、西側が国連安保理の諸決議でテロリストに指定されているヌスラ戦線(シャーム解放機構)を救出するため、米英仏の攻撃を望んでいることを示している。だが、三カ国の攻撃があろうとなかろうと、シリア全土を解放するという我々の決意には影響はない」と強調した。さらに「米英仏が攻撃しようがしまいが、シリア全土を解放するという我々の決意に影響はない」と表明した。

そのうえで「我々は彼らの国(西側諸国)にいるシリア難民の帰還について共同の取り組みを行うべく検討を行った。我々は西側諸国に言いたい…。もし難民帰還で実質的な支援をしたいのなら、彼らが暮らすための復興を保証し、シリアへの一方的制裁を撤廃する努力をすべきだ」と述べた。

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一方、ラブロフ外務大臣は、ロシアがシリア問題をめぐる地域の通信拠点になったと自負、各国との連絡を通じて建設的な意見交換を行ってきたと述べた。

ラブロフ外務大臣は「テロリストはイドリブ県の緊張緩和地帯に乗じて…、シリア軍への攻撃を行い、ラタキア県のフマイミームにあるロシア軍の航空基地に対して無人航空機で攻撃を行っている…。イドリブ県の武装勢力とテロリストを峻別する問題については意見交換がなされてきた。また地元和解や民間人の安全確保も試みられてきた。さらに我々は国連安保理決議第2254号や措置での国民対話大会での成果を遵守することを確認してきた」と述べた。

そのうえで「テロとの戦い、難民の帰還、安定回復は、シリア軍を挑発し、危機の政治的解決を妨害するテロリストなど一部の勢力のためになされるのではない」と強調した。

さらに、「ホワイト・ヘルメットが、西側諸国(による攻撃)のための口実を作り出そうとして、化学兵器使用捏造のための劇場を準備している」と警鐘を鳴らした。

SANA, August 30, 2018

AFP, August 30, 2018、ANHA, August 30, 2018、AP, August 30, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 30, 2018、al-Hayat, August 31, 2018、Reuters, August 30, 2018、SANA, August 30, 2018、UPI, August 30, 2018などをもとに作成。

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