国連安保理でイドリブ県の情勢への対応を協議するための会合が開かれ、シリア国連代表はテロ根絶と外国の占領克服への意思を強調(2018年9月7日)

国連安保理で、シリア、とりわけイドリブ県の情勢への対応を協議するための会合が開かれた。

シリアのバッシャール・ジャアファリー国連代表は会合で、「テロとの戦い」を貫徹し、テロを根絶、テロと外国の占領から領土を完全に解放する決意を改めて強調した。

一方、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は、イドリブ県の人口290万人のうちテロリストが4.5%にも見たいないとしたうえで、同地からの避難を希望する住民のために安全回廊を設置するよう呼びかけた。

デミストゥラ氏は、「平和的にデモを行い、ヌスラ戦線(現シャーム解放機構)の旗を掲げることを拒否している住民」に耳を傾けるべきだと主張するとともに、トルコに対して反体制武装集団に影響力を行使し、シャーム解放機構を排除するよう求めるとともに、ロシアに対しても停戦を担保するよう呼びかけた。

『ハヤート』(9月8日付)、SANA(9月7日付)が伝えた。

AFP, September 7, 2018、ANHA, September 7, 2018、AP, September 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 7, 2018、al-Hayat, September 8, 2018、Reuters, September 7, 2018、SANA, September 7, 2018、UPI, September 7, 2018などをもとに作成。

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