イスラエルのチャンネル2(9月16日付)は、15日晩のイスラエル軍によると思われるダマスカス国際空港(ダマスカス郊外県)一帯へのミサイル攻撃に関して、空港一帯の複数の標的を監視していたイスラエル軍戦闘機複数機が、ボーイング社製のイランの航空機が着陸したのを確認し、その数時間後にミサイル攻撃を行ったと伝えた。
着陸したこの航空機は、シリア政府、ないしはシリア国内で活動している「イランの部隊」に供与する武器を搬送しており、イスラエル軍戦闘機はダマスカス国際空港の航空機格納施設内の武器弾薬庫、メンテナンス工場などを狙って爆撃を行ったという。
同チャンネルが公開した衛星画像によると、標的となった施設は、国連やDHL社のマークなどで「偽装」されていたという。
**
一方、レバノンのインターネットサイトのジャヌービーヤ(9月16日付)によると、イスラエル軍がミサイル攻撃したのは、ヒズブッラーの幹部ムスタファー・バドルッディーン氏が2016年5月に暗殺されたのと同じ場所も標的となり、「イランの民兵」に多数の死者が出たという。
また、イランのタスニーム通信(9月16日付)も、イラン・イスラーム革命防衛隊の隊員2人がシリアでの戦闘で死亡したと伝えた。
**
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ主唱は16日の閣議で、「イスラエルは引き続き敵が高性能兵器を保有するのを阻止するために行動する」と述べた。
ドイツ通信(9月16日付)が伝えた。
AFP, September 16, 2018、ANHA, September 16, 2018、AP, September 16, 2018、Channel 2, Semtember 16, 2018、DPA, September 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 16, 2018、al-Hayat, September 17, 2018、Janoubia, September 16, 2018、Reuters, September 16, 2018、SANA, September 16, 2018、Tasnim News Agency, September 16, 2018、UPI, September 16, 2018などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.