ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから316人、ヨルダンから838人の難民が帰国、避難民506人が帰宅(2018年12月22日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(12月22日付)を公開し、12月21日に難民1,154人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは316人(うち女性95人、子供161人)、ヨルダンから帰国したのは838人(うち女性251人、子供427人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は71,944人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者32,431人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者39,513人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は 301,224人(うち女性90,390人、子供153,522人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,664,415人(うち女性1,999,325人、子供3,398,852人)。

一方、国内避難民506人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは25人(うち女性11人、子供9人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは165人(うち女性61人、子供71人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは316人(うち女性109人、子供108人)だった。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は180,758人(うち女性55,674人、子供89,421人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,262,614人(うち女性380,491人、子供641,616人)となった。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を11件(ハマー県2件、ラタキア県2件、アレッポ県2件、イドリブ県5件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも7件の停戦違反(アレッポ県2件、ラタキア県1件、イドリブ県4件)を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 22, 2018をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.