ダマスカスにあるUAE(アラブ首長国連邦)大使館が7年ぶりに再開(2018年12月27日)

シリアの首都ダマスカスにあるUAE(アラブ首長国連邦)大使館が27日付で再開された。

同大使館が再開されるのは2012年2月の断交以来、7年ぶりで、再開式典には各国大使や外務在外居住者省職員も参加、ユースフ・ヌアイミー理事代理大使、アブドゥルハキーム・イブラーヒーム参事官、フサイン・アブドゥッラー・バルーシー事務担当官が国旗を掲揚した。

式典では、ヌアイミー臨時代理大使は「シリアはアラブの祖国に力強く復帰するだろう。UAE大使館の再開は他のアラブ諸国の大使館の再開の先駆けとなる」と述べた。

また、これに合わせて、UAE外務省は声明を出し、「臨時代理大使は本日より、シリア・アラブ共和国における大使館で本務を開始した。この措置はUAEが二国間関係を正常化したいというUAEの意思を確認するもので、これにより、シリア・アラブ共和国の独立、国土統一、地域の平和を支援するアラブの役割が強化・活性化され、シリア・アラブの内政への域内介入の危険が抑えられる」と発表した。

SANA(12月27日付)、WAM(12月27日付)などが伝えた。

SANA, December 27, 2018

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スプートニク・ニュース(12月27日付)は、複数のアラブ諸国外交筋の話として、バーレーンがUAEに続いて来週にも在ダマスカスの大使館を再開すると伝えた。

AFP, December 27, 2018、ANHA, December 27, 2018、AP, December 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 27, 2018、al-Hayat, December 28, 2018、Reuters, December 27, 2018、SANA, December 27, 2018、Sputnik News, December 27, 2018、UPI, December 27, 2018、WAM, December 27, 2018などをもとに作成。

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