シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構と新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーン機構が不和を解消し、共通の敵との戦いにおいて協力することを合意(2019年2月8日)

イドリブ県を中心とする反体制派支配地域(緊張緩和地帯第1ゾーン)の軍事・治安権限を掌握するシリアのアル=カーイダのシャーム解放機構と、新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーン機構は、メディアでの非難合戦を停止し、共通の敵との戦いにおいて協力することを合意したと発表した。

ドゥラル・シャーミーヤ(2月8日付)が入手したという合意文書によると、両組織はまた、アレッポ県タッル・ハディーヤ村でのフッラース・ディーン機構のメンバーによるシャーム解放機構への狙撃事件を審理するための法廷を設置すること、フッラース・ディーン機構がシャーム解放機構との調整なしにアレッポ県南部砂漠地帯の支配を行わないことでも合意したという。

AFP, February 8, 2019、ANHA, February 8, 2019、AP, February 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2019、al-Hayat, February 9, 2019、Reuters, February 8, 2019、SANA, February 8, 2019、UPI, February 8, 2019などをもとに作成。

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