ロシアとシリアは米国の支援を受ける反体制武装集団がルクバーン・キャンプで「軟禁状態」に置いている難民を受け入れるための人道回廊を19日付で設置すると発表(2019年2月16日)

ロシア外務省は声明を出し、シリア政府との協力のもと、19日(火曜日)付で米主導の有志連合が占領するヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプに対する人道回廊を開設すると発表した。

人道回廊は、米国の支援を受ける反体制武装集団がルクバーン・キャンプで「軟禁状態」に置いている難民が、タンフ国境通行所を経由して、ヒムス県スフナ市南部のジュライギーム村、ジャバル・グラーブ(グラーブ山)村方面に退去するためのもの。

人道回廊では、身分証明所を持たない難民を受け入れる態勢を整えるとともに、シリア軍、ロシア軍憲兵隊が難民の安全を確保、ロシア・シリア両国の諸機関が人道支援を行うという。

SANA(2月16日付)が伝えた。

AFP, February 16, 2019、ANHA, February 16, 2019、AP, February 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2019、al-Hayat, February 17, 2019、Reuters, February 16, 2019、SANA, February 16, 2019、UPI, February 16, 2019などをもとに作成。

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