シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構は13日のロシア軍の爆撃に乗じて脱走したシリア諜報機関工作員に懸賞金をかけ再び拘束(2019年3月14日)

シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構は声明を出し、13日のイドリブ中央刑務所に対する爆撃に乗じて脱獄したシリア諜報機関の工作員の潜伏先についての情報を提供した者に懸賞金を支払うと発表した。

懸賞金をかけられたのは、シリア駐留ロシア軍の本部があるラタキア県フマイミーム航空基地に所属するシリア情報機関工作員の一人ズハイル・カラーウィー氏とサイード・アッブード氏で、2月18日のイドリブ市での連続爆破事件に関与、シャーム解放機構が12日に実行犯グループを拘束したとを発表していた。

カラーウィー氏には2500ドル、アッブード氏には1000ドルの懸賞金がかかっている。

なお、ドゥラル・シャーミーヤ(3月14日付)によると、このうちカラーウィー氏は14日、イドリブ県との県境に位置するアレッポ県のバータブー村に設置された検問所で再び拘束された。

検問所から逃走を試みたカラーウィー氏は銃で撃たれ負傷しているという。

また、脱獄者の多くはすでに拘束されているという。

AFP, March 14, 2019、ANHA, March 14, 2019、AP, March 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 14, 2019、al-Hayat, March 15, 2019、Reuters, March 14, 2019、SANA, March 14, 2019、UPI, March 14, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.