北・東シリア自治局は声明で「シリア民主軍が共存を選択しなければ、その支配地を軍事的に制圧する」とのアイユーブ国防大臣の発言を「抑圧政策に固執している」と批判(2019年3月19日)

北・東シリア自治局の防衛局(国防省に相当)は声明を出し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が共存を選択しなければ、その支配地を軍事的に制圧するとしたアリー・アブドゥッラ・アイユーブ国防大臣の発言(18日)に関して「こうした発言は政権が抑圧政策に固執していることを示している…シリア北部と東部の全域を解放・防衛したシリア民主軍に対して脅迫の言葉を向けることは、シリアを分割しようとしている勢力を利するだけだ」と批判、「政治解決という選択肢を支持するが、自らの権利を合法的に守るすることに躊躇しない」と表明した。

そのうえで「政権は軍事的決着を通じて自らを再生産しようとしている。これに対して北・東シリア自治局は、包括的な政治的正常化を通じて治安と安定を実現しようとしている」を強調した。

AFP, March 20, 2019、ANHA, March 20, 2019、AP, March 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 20, 2019、al-Hayat, March 21, 2019、Reuters, March 20, 2019、SANA, March 20, 2019、UPI, March 20, 2019などをもとに作成。

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