シャーム解放機構、国民解放戦線などからなる「必勝」作戦司令室はシリア軍による攻撃再開に備え、住民に前線からの退去を求める(2019年8月3日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構(旧シャームの民のヌスラ戦線)、トルコの後援を受ける国民解放戦線、「穏健な反体制派」として知られるイッザ軍などからなる「必勝」作戦司令室は声明を出し、シリア政府支配地域に接する緊張緩和地帯境界地域に住む民間人に避難を続けるよう呼びかけた。

声明は、シリア軍とシリア軍事革命諸勢力代表団(アスタナ会議に参加する反体制派の代表団)がロシア・トルコの仲介により停戦合意(8月2日0:00発効)を交わしたのを受けたもの。

声明では、緊張緩和地帯境界地域に住む民間人に対して、戦闘員への攻撃の可能性があるため、前線地域に留まらないよう警告している。

AFP, August 3, 2019、ANHA, August 3, 2019、AP, August 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 3, 2019、Reuters, August 3, 2019、SANA, August 3, 2019、SOHR, August 3, 2019、UPI, August 3, 2019などをもとに作成。

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