故アブドゥルバースィト・サールート氏も従軍していた親アル=カーイダ系組織のイッザ軍司令官が制憲委員会(憲法委員会)を酷評(2019年9月29日)

イッザ軍司令官のジャミール・サーリフ司令官は、23日に設置が発表された制憲委員会(憲法委員会)に参加する反体制派を「カエルども」と厳しく非難した。

サーリフ司令官はツイッターのアカウント(https://twitter.com/jamelalsaleh0/)で反体制派を「大会だの合意だの憲法だのと言ってロシアや体制と同じ席に着くカエルどもだ」、「シリア人100万人が殺され、数百万人が追放させられ、国が破壊され、50万人が逮捕され失踪中なのに、お前たちは憲法について云々している。お前たちは跪きに行こうとしている」、「お前たちの夢とアサドの悪党の夢となるだろう。この大地はアッラーのお許しのもと、男たちを遣わし続ける」と酷評した。

イッザ軍はシリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構と共闘するいわゆる「穏健な反体制派」で、「革命のサヨナキドリ」として知られて、ドキュメンタリー映画『それでも僕は帰る:シリア、若者たちが求め続けたふるさと』に出演したアブドゥルバースィト・サールート氏(2019年6月死亡)も参加していた組織。

AFP, September 29, 2019、ANHA, September 29, 2019、AP, September 29, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 29, 2019、Reuters, September 29, 2019、SANA, September 29, 2019、SOHR, September 29, 2019、UPI, September 29, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.