制憲委員会(憲法委員会)における反体制派代表の団長を務めるハーディー・バフラ氏(シリア革命反体制勢力国民連立元代表)は、開会式で基調演説を行い、「我々はすべてのシリア人のために未来をともに作らねばならない。政治的多元主義を尊重し、民族的・社会的多様性を尊重しなければならない…。我々は現状を変革しなければならない」と述べ、国連安保理決議第2254号に基づいた公正な政治解決を主唱した。
バフラ氏はまた「シリアにおける勝利は公正を実現し、和平を勝ち取ることにかかわるすべてであると我々が信じる時が来た。それは戦争に勝つことではない。戦争で勝つことは一方が他方に勝つことではない…。それはすべてのシリア人への勝利ではなく、安定をもたらさない」と述べた。
また、「我々は相違点ではなく、類似点を探しに来た。国連が承認した社会プロセスにおける最初の重要な一歩なのだ…。シリア社会の一員として共有したいという感情あるとすれば、それは優れた歴史によってもたらされた共通の遺産への誇りだ…。我々は傷をこらえ、互いに耳を傾け、共通項を見つけ出し…、宗派主義的な言説を止めねばならない。なぜならそれこそが殺戮と破壊をもたらしてきたからだ」と付言した。
AFP, October 30, 2019、ANHA, October 30, 2019、AP, October 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 30, 2019、Reuters, October 30, 2019、SANA, October 30, 2019、SOHR, October 30, 2019、UPI, October 30, 2019などをもとに作成。
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