ザマーン・ワスル(12月24日付)は、匿名軍事筋の話として、トルコがアレッポ県北部の占領地(「ユーフラテスの盾」地域および「オリーブの枝」地域)で活動を続ける国民軍に所属する複数の組織に対して、リビアの国民合意政府(GNA)を支援し、ハリーファ・ハフタル司令官が率いるシリア国民軍との戦闘に参加するため、部隊を派遣するよう要請と伝えた。
同軍事筋によると、この要請は、22日に開かれたトルコの諜報機関の代表と国民軍司令官の会合で行われた。
会合では、リビアへの転戦を希望する戦闘員を氏名や数を示したリストが提示され、内容の検討が行われた。
このリストは、トルコとの関係が強いスルターン・ムラード師団とムウタスィム旅団が、トルコ軍部隊とともにリビアで実施する「戦闘任務」への参加を希望するメンバーを募って作成したもの。
同軍事筋によると、この任務に参加する戦闘員には、士官の場合月給3,000米ドル、一般の戦闘員の場合2,000ドルの月給をトルコが支払われるとともに、武器、弾薬、食糧なども支給されるという。
AFP, December 24, 2019、ANHA, December 24, 2019、AP, December 24, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 24, 2019、Reuters, December 24, 2019、SANA, December 24, 2019、SOHR, December 24, 2019、UPI, December 24, 2019、Zaman al-Wasl, December 24, 2019などをもとに作成。
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