内務省(テレグラム)によると、アレッポ県の内務治安局、ジャラーブルス市でイスラーム国メンバーのジャースィム・イブラーヒーム・アフマド容疑者を逮捕した。
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ダイル・ザウル県では、SANAによると、県西部のジャズラト・ブーハミード村の検問所が武装した2人組の襲撃を受け、治安当局(内務治安局)が反撃、1人を負傷させた。
シリア人権監視団によると、2人組はイスラーム国のセルのメンバーと見られる。
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Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
内務省(テレグラム)によると、アレッポ県の内務治安局、ジャラーブルス市でイスラーム国メンバーのジャースィム・イブラーヒーム・アフマド容疑者を逮捕した。
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ダイル・ザウル県では、SANAによると、県西部のジャズラト・ブーハミード村の検問所が武装した2人組の襲撃を受け、治安当局(内務治安局)が反撃、1人を負傷させた。
シリア人権監視団によると、2人組はイスラーム国のセルのメンバーと見られる。
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アレッポ県では、内務省(テレグラム)によると、県内務治安司令部の代表団がアイン・アラブ市を訪れ、同市にある北・東シリア地域民主自治局内務治安部隊(アサーイシュ)の本庁舎を正式に引継ぎ、治安任務を開始した。
また、アサーイシュの各部門責任者を含む拡大会議が開催され、内務省で採用されている制度との組織的・行政的構造の統合メカニズムについて協議がなされた。
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一方、ANHAによると、アサーイシュは、アフマド・シャルア移行期政権内務省の内務治安局と共同で、コバニ(アイン・アラブ)市郊外に共同検問所を設置した。
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英国の中東専門家のチャールズ・リスター氏は、Xで、移行期政権の国防省の制服を着たシリア民主軍3個旅団の司令官らと並ぶマズルーム・アブディー総司令官の写真を公開した。
The #SDF‘s military integration into #Syria‘s MOD has proceeded quietly over the past 10 days, with personnel files processed, heavy weapons documented & Brigade formation underway.
Here’s #SDF leader Mazloum Abdi with commanders of the x3 #SDF Brigades clothed in MOD uniforms. pic.twitter.com/HatlhnKGCQ
— Charles Lister (@Charles_Lister) February 27, 2026
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、県西部のタッル・スィッキーン村にあるアラウィー派の聖廟シャイフ・ムハンマド・アジャミー廟が再び襲撃を受け、放火された。
同廟襲撃は3回目。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市のバーブ・ドゥライブ地区でムルシド派の男性2人がオートバイに乗った覆面姿の2人組の銃撃を受けて死亡した。
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内務省(テレグラム)によると、麻薬対策局がサウジアラビアに密輸されようとしていた約18万錠の麻薬物質カプタゴンを押収、密輸犯1人を逮捕した。
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ロイター通信は3人の消息筋の話として、米国がシリアのアフマド・シャルア移行期政権側に対し、通信分野で中国製技術に依存しないよう警告したと伝えた。
警告は、2月24日にサンフランシスコで行われた米国務省代表団とアブドゥッサラーム・ハイカル通信技術大臣との非公開の会談のなかで行われた。
シリアは通信塔や地元インターネットサービス・プロバイダーのインフラを支えるため、中国製技術の導入可能性を検討しているが、米国側は、中国製通信機器の導入にかかる通信技術省の計画を明示するよう求めたという。
シリア側は、通信分野での米企業との提携に前向きだが、輸出規制や過剰なコンプライアンスが依然として障害になっているという。
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トルコのガジアンテップ市のファトマ・シャヒン市長は、Xを通じて以下の通り発表した。
Bizim için de, ülkemiz için de anlamı çok büyük olan bir proje…
GBB olarak Halep’in merkezine;
RECEP TAYYİP ERDOĞAN
MİLLET BAHÇESİ’ni yapıyoruz.Bugün Halep Valiliği ile imzaladığımız protokol ile, 150.600 m2 dev bir yaşam alanını hayata geçireceğiz.
Ortak geleceğimizin… pic.twitter.com/bO04HXqcNR
— Fatma Şahin (@FatmaSahin) February 26, 2026
これは我々にとっても、そして我が国にとっても非常に大きな意味を持つプロジェクトである。ガズィアンテプ広域市(GBB)として、アレッポ市中心部に「レジェップ・タイイップ・エルドアン国民公園」を建設する。本日、アレッポ県庁と署名した議定書により、150,600平方メートルに及ぶ巨大な生活空間が実現する。
共通の未来の強い象徴となるレジェップ・タイイップ・エルドアン国民公園が祝福されたものであることを願う。
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これに関して、アレッポ県の広報局は、イナブ・バラディーの取材に対して、県とガズィアンテプ市の間で署名された議定書には、公園の名称には言及されていないと述べた。
同サイトによると、プロジェクトは、アレッポ市とガジアンテップ市の姉妹都市協定の一環。
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ハサカ県では、イナブ・バラディーによると、トルコの実効支配下にある「平和の泉」地域の拠点都市の一つであるラアス・アイン市で、行政およびサービス業務を担ってきた地元評議会がアフマド・シャルア移行期政権に正式に行政権を引き継いだ。
同サイトによると、移行期政権は26日、地元評議会広報室責任者を務めてきたアブドゥッラー・ジャシュアム氏を市政運営の責任者に任命した。
ジャシュアム氏はトルコ国籍を有し、任命式は、ハサカ県のアッバース・フサイン政治問題局長の立ち会いのもとで行われた。
これに関連して、シリア人権監視団によると、トルコ軍兵士とトルコの民間人が同地から退去、調整事務所が閉鎖された。
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ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局内務治安部隊(アサーイシュ)のマフムード・ハリール司令官は、ハサカ県の内務治安司令官のマルワーン・アリー准将とともにタッル・ブラーク町とタッル・ハミース町を訪問し、住民らと連携強化の方途について意見を交わした。
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ANHAによると、ハリール司令官はまた、アリー司令官とともに、両町周辺の農村を視察、シャマル部族のマーニウ・ハミーディー・ダッハーム部族、サナーディード軍のバンダル・ダッハーム司令官と会談した。
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国防省(テレグラム)によると、ムルハフ・アブー・カスラ国防大臣は首都ダマスカスでトルコ防衛産業庁の高官代表団と会談し、二国間協力の展望について協議、両国間の防衛能力強化と調整継続する重要性を確認した。
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SANAによると、ハムザ・ムスタファー情報大臣はトルコを訪れ、首都アンカラでトルコ大統領府のブルハネッティン・ドゥラン広報局長と会談し、偽情報対策および公共外交における戦略的パートナーシップの確立について協議した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ジャブラ市近郊のカンカール村で内務治安局がジャワード連隊に対して実施した治安作戦中に殺害された若者の遺体が家族に引き渡された。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ブスラ・シャーム市で、複数の手榴弾が市内各地区に投げ込まれ、爆発が連続して発生した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市とバーブ市を結ぶ高速道路沿線のティヤーラ村で、断食明け(イフタール)直前、内務治安局の隊員がオートバイに乗った身元不明の2人組の銃撃を受けて、死亡した。
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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、イスラーム国の細胞の活動が活発化していることを受け、地元当局は、ブーカマール市およびその農村部において、日没から翌朝までオートバイの運転を禁止する通達を出した。
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ヒムス県では、内務省(テレグラム)によると、内務治安局が車両の窃盗・転売などを専門とする犯罪集団に対する治安作戦を実施し、メンバー4人を逮捕した。
一方、ヒムス県では、シリア人権監視団が27日に発表したところによると、ヒムス市中心部の時計台広場近くで、正体不明の武装グループの発砲によりアラウィー派の若者が死亡した。
また、SANAが27日に伝えたところによると、ヒムス市カルム・ルーズ地区の商店内で、正体不明のグループの発砲により2人が死亡した。
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内務省は、テレグラムを通じて、スワイダー県のフサーム・タッハーン内務治安司令官(准将)はアフマド・シャルア移行期政権とドゥルーズ派との間で成立した被拘束者交換の対象者86人の身柄引き渡しを監督したと発表した。
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国民防衛部隊は、フェイスブックを通じて、移行期政権の拘置所から解放された住民を同部隊司令本部で歓迎する式典が行われたと発表した。
また、高等法務委員会広報局は、フェイスブックを通じて、移行期政権側の刑務所から被拘束者が解放され、家族のもとへ帰還、「敗北を拒んだ人民の意志にとって解放と勝利の日」となったと発表した。
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SANA、スワイダー24によると、内務治安局は軍憲兵隊の協力、国際赤十字委員会の監督のもと、スワイダー県出身の拘束者61人を、県北部農村のマトゥーナ村の検問所に移送し、国民防衛部隊側も拘束している25人を同地に向けて移送した。
シリア人権監視団によると、国際赤十字委員会の車両がダマスカス郊外県のアドラー刑務所に到着し、スワイダー県出身者を乗せて、同県に向かった。
シリア人権監視団、スワイダー24によると、61人はマトゥーナ村の検問所で国民防衛部隊側に引き渡される一方、国民防衛部隊側は拘束していた25人もウンム・ザイトゥーン村の検問所で解放した。
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高等法務委員会広報局は、フェイスブックを通じて、移行期政権所属の「テロ集団」による攻撃で自宅を追われ、避難センターに居住している生徒のうち、高等学校修了試験(バカロレア)に合格した生徒らの表彰が行われたと発表した。
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外務在外居住者省(フェイスブック)によると、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣は首都ダマスカスで、欧州対外行動庁(EEAS)のロザ・マリア・ギリ中東・北アフリカ局長を団長とする欧州連合(EU)代表団と会談し、両者の関係発展の展望、難民帰還問題などについて協議した。
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ラタキア県(フェイスブック)が26日未明に発表したところによると、県の内務治安指導部は、刑事捜査部の管理および監督のもと、ジャブラ市近郊でのジャワード連隊の司令官らに対する治安作戦で死亡したラービヤー・イスカンダル・シーハーさんの死因を特定するための調査委員会を設置、法医学医の立ち会いのもと遺体の検視を行い、死因の特定に着手した。
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シリア・イスラーム抵抗戦線(ウーリー・バアス)はテレグラムを通じて声明を発表した。
シリア南部におけるイスラエルの継続的な侵入、監視、展開、威嚇射撃といった行動について、一時的な措置ではなく、段階的に現場の既成事実を押し付け、緩衝地帯を作り出し、民衆の反応を試すという計画的政策の一環と断じたうえで、既成事実の常態化と、南部を住民のための自由な土地から治安管理下の空間へと変えるというより危険な段階への布石だとの見方を示した。
また、この動きのなかで、イスラエルとアフマド・シャルア移行期政権の間には利害の一致が存在することは明らかだと主張、移行期政権に対して、「この路線を継続すれば、新たな段階へと進むことになる」と、またイスラエルに対しても「お前たちが恐れる「驚き」は幻想ではない。何が準備されているか、決断の時に何が呼び起こされ得るか、お前たちは最もよく知っている」と警告した。
そのうえで、住民に対して、「今は覚醒、動員、警戒の段階である。戦いは接触線上だけでなく、アイデンティティ、決定権、主権をめぐるものである」と警鐘を鳴らし、ウーリー・バアスが抵抗再開の準備状況にあると告知した。
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アレッポ県では、イナブ・バラディーによると、包括兵合意の規定に沿うかたちで、シリア民主軍の部隊が、アイン・アラブ(コバネ)市からハサカ県へ向けて出発し、交代要員からなる部隊がハサカ県からアイン・アラブ市に入った。
両隊はアフマド・シャルア移行期政権の支配地域を通過、その間、内務治安局部隊のの護衛を受けた。
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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるタッル・ハミース町で、武装した戦闘員ら数十人が「アッラーは偉大なり」などと連呼しながら、行進を行い、北・東シリア地域民主自治局内務治安局(アサーイシュ)の同地への展開に反対した。
一方、シリア人権監視団によると、トルコの実効支配化にあるラアス・アイン市で、ヒムス県、イドリブ県、ダイル・ザウル県からの国内避難民(IDPs)数十人が抗議デモを行い、同地からの移住(帰還)、アサーイシュの展開に反対を表明した。
一方、ムラースィルーンによると、カーミシュリー市では、市民数十人が、地方行政庁舎前で抗議デモを行い、移行期政権当局に拘束された子どもたちの行方について説明を求めた。
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ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局のイルハーム・アフマド渉外関係委員会共同委員長と女性防衛部隊(YPJ)のロフラト・アフリーン司令官は、ブリュッセルの欧州議会の会合に出席し、議員らに対してロジャヴァ(西クルディスタン)の現状とクルド人の要求を説明した。
会合は、進歩的社会民主同盟グループ所属のエヴィン・インジル議員により開催されたもの。
アフマド共同委員長は、クルド人の権利を憲法で保障する必要性を強調した。
また、クルド人がイスラーム国との戦いで果たした役割に言及、新生シリアの建設においてより強い役割を果たすための支援に期待を寄せる一方、イスラーム国の活動が再び活発になっていると指摘、シリア民主軍と移行期政権の統合や軍の再編について「正しいかたちで行われなければならない」と述べた。
さらに、クルド語教育が週2時間に制限されていることを批判、これを拒否するとともに、クルド語による教育の権利を憲法上の基本的権利として明記する必要性を強調した。
アフマド共同委員長は、アレッポ県のアフリーン郡に関して、同地出身者約5万人が今も避難生活を余儀なくされているとしたうえで、その自治、治安は同地住民自身が担うべきだと主張した。
そのうで、「我々が連邦制を望んでいないというのは正しくない」と述べ、米国などが移行期政権に対して中央集権的アプローチを求めていると指摘した。
一方、アフリーン司令官は、移行期政権において女性が周縁化され、過激な思想に直面している現状を指摘した。
また、欧州議員の質問に答えるかたちで、イスラーム国の構成員が移行期政権の軍内に潜入しているとの情報があると述べ、「イスラーム国の危険は続いている」と警鐘を鳴らした。
さらに、移行期政権がクルド人の参加なしに設立されたと主張、閣僚候補を推薦したものの、正式な措置は取られていないことを明らかにした。
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ANHAによると、会合に先立って、アフマド渉外関係委員会共同委員長とアフリーン司令官は記者会見を行った。
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スワイダー県では、シリア人権監視団、スワイダー24によると、アフマド・シャルア移行期政権の内務治安局がムトゥーナ村に設置している検問所で、ダマスカスの病院で手術を受けるため移動中であった65歳の男性が息子とともに拘束された。
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国民防衛部隊(フェイスブック)によると、県西部において、清掃局所属のサービス車両1台が、ダマスカス郊外県カナーキル村に駐留するシャルア移行期政権の部隊が発射した迫撃砲弾の着弾により損害を受けた。
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シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会の調整渉外関係局はフェイスブックを通じて声明を発表し、沿岸部とヒムス県でのアフマド・シャルア移行期政権および同政権に所属する武装勢力によるアラウィー派への組織的殺害・威嚇をもっとも強い言葉で非難した。
また、こうした行為を正当化する口実として「残党」という表現を用いることを断固として拒否すると強調した。
声明は、ラタキア県ジャブラ市近郊での24日の内務治安局によるジャワード連隊摘発を口実とした大規模治安作戦の実施を受けたもので、移行期政権当局は、遺族への遺体と引き換えに、真実を隠蔽し、作戦を正当化する証言をさせようとしているという。
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中・西部シリア政治評議会(PCCWS)は、フェイスブックを通じて、昨年末に当局によって拘束されていたタルトゥース県のアラウィー派評議会議長のアリー・ハルハル師が釈放されたと発表し、これを歓迎した。
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ダイル・ザウル県では、内務省(テレグラム)によると、県の内務治安局が、マヤーディーン市で精密治安作戦を実施、イスラーム国のセルのメンバーの1人であり、国防省第86師団の隊員1人を襲撃・殺害したマフムード・イード・アリー容疑者を逮捕した。
シリア人権監視団によると、隊員(砂漠部隊要員)は、ブーカマール市でオートバイに乗ったイスラーム国のセルの2人の襲撃を受けて死亡した。
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内務省(テレグラム)によると、ヌールッディーン・アル=バーバー報道官は、ハサカ県のフール・キャンプに関する最新情勢、同地域の安全と安定を確保するために講じられている措置について説明する記者会見を開催した。
SANAによると、バーバー報道官の会見での発言内容の骨子は以下の通り:
内務省は、アフマド・シャルア移行期政権とシリア民主軍との間で署名された包括停戦合意を成功させるため、ハサカ県へのシリア軍部隊の展開と並行して、治安展開計画を策定した。
フール・キャンプ内の人道的現実は、あらゆる基準において衝撃的であり、強制収容所に類似していた。すなわち、数千人が長年にわたり、インフラを欠いた半砂漠地帯の過酷な環境下で拘束されており、これは正義および人権の基本原則に反するものであった。
内務省は初動段階から、キャンプ内の治安再確立、囲いの開口部の閉鎖、周辺の確保、関係当局の監督下への移管、関係市民団体との連携による人道的ニーズの確保に着手した。さらに、拘束者のデータおよび身分証明書類の精査も開始した。
同省は、無秩序にキャンプを離れた者の状況を追跡し、その大多数を再収容し、法的地位を整理した。また、居住者を、より良い人道的条件が整い、アクセスも容易な代替地へ移送した。
政府は、民間人の苦難を政治利用することなく、人間の尊厳の尊重および公正な法の適用に基づく対応を行うことを確認する。同時に、犯罪への関与が証明された者については、公正かつ透明な司法手続きを通じて追及する。
国民に対し、内務省が引き続き保護と安全の担い手であり続け、被害を受けたすべての者を、権利を享受し義務を果たす市民として、法と制度の国家のもとで社会へ復帰させるために取り組むことを誓う。
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これに対して、シリア民主軍は、公式サイトを通じて声明を発表し、バーバー報道官の記者会見の内容について、移行期政権の内務省および国防省の部隊によるフール・キャンプ掌握後の管理面での失敗の責任を回避しようとするものであったと非難した。
シリア民主軍は、声明のなかで、移行期政権に属する武装勢力のキャンプへの進攻と同時に、イスラーム国構成員の家族が収容されていたキャンプ内で混乱引き起こすための組織的な動きがあり、シリア民主軍は、国際社会がこうした状況に不可思議な沈黙を貫くため、キャンプが戦場と化すことを回避するために撤退を余儀なくされたと主張した。
また、移行期政権の武装勢力がイスラーム国の戦闘員の家族を脱走させ、この脱出・密輸行為は1週間以上にわたって続いたと付言した。
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外務在外居住者省(フェイスブック)によると、アスアド・ハサン・シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は、首都ダマスカスでトーマス・バッラク在トルコ米大使兼シリア担当特使と会談した。
会談では、シリア民主軍の国家機関への統合に関してこれまでに実施された具体的措置、化学兵器廃棄問題、イスラーム国対策、石油・エネルギー分野の復興への米国の参画などについて意見を交わした。
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シリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官は、PBSのインタビューに応じた。
インタビューでのアブディー総司令官の主な発言は以下の通り。
1月末の(包括停戦)合意は、現時点で可能な最良の結果だった。クルド人にとって最高の取引だったとは言わない。だが、停戦を確保し、安定を確立し、対話を通じて問題を解決するための受け入れ可能な内容だった。
この妥協は、クルド人の軍事的・経済的後退を反映している。クルド人は北シリアの広大な地域、かつて収入源だった油田・ガス田を含む地域から撤退を余儀なくされた。国境通行所は中央政府に引き渡される予定だ。
クルド人部隊は4個旅団をシリア軍に統合する代わりに、政府軍は一部の地域から撤退し、クルド地域には市民的・教育的権利が保障された。
現在、我々は地方行政を求めています。クルド人が自らの地域を統治し、アイデンティティを守ることだ。自治を望んではいるが、現状においては、ダマスカス政府が受け入れる条件は地方行政に限られている。
そうした事態(武装闘争の再開)は望んでいない。しかし、(停戦が)崩壊すれば最後まで戦い続ける。クルド地域を放棄することは絶対にできない。
イスラーム国は依然として強力で、シリア主要都市にも浸透している。イスラーム国との戦いが継続されなければ、再び世界にとって脅威になる。
(イスラーム国構成員のイラクへの)移送はイスラーム国の影響力を弱めるだろう。移送された囚人はもはや攻撃に参加できなくなるからだ。
だが、この重要な時期に米軍が撤退するのは望ましくない。特にテロとの戦いにおいて深刻な課題を生みす。
シリア政府が攻撃してきた際、米国はクルド人を守らなかった。多くの人が殺された。米国の姿勢は強いものではなかった。人々の間には大きな失望がある。
米国は、攻撃を止めるため強い対応をとらなかったために、大きな失望が残っている。
私には、シリア人、そしてクルド人という二つのアイデンティティがある。両方を誇りに思っている。シリアの再建を望んでいるが、クルド地域の発展と国内で主要な役割を果たすことも望んでいる。
国の運命とクルド人の役割はまだ流動的だ。しかし、すべての当事者は、この移行が成功し、依然脆弱な国家に安定をもたらすことを望んでいる。
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