シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県ザーウィヤ山地方を砲撃し、子供3人死傷、反体制派も反撃(2021年6月8日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、イフスィム町、マシューン村、イブリーン村、バイルーン村、カンスフラ村、ファッティーラ村、フライフィル村、バイニーン村、スフーフン村を砲撃、イブリーン村では子供1人が死亡、子供2人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、SANA(6月8日付)によると、「テロ・グループ」がシリア政府支配下のジャウバース村とダーディーフ村一帯にロケット弾多数を打ち込み、農地が被害を受けた。

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ヒムス県では、SANA(6月8日付)によると、ヒムス市のカラム・ルーズ地区に仕掛けられていた「テロ爆弾」が爆発し、住民8人が負傷した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるサナマイン市でシリア政府との和解に応じた元反体制武装集団司令官が正体不明の武装集団の襲撃を受けて死亡した。

また、ムザイリーブ町とヤードゥーダ村を結ぶ街道で、何者かによって殺害されたと思われる元反体制武装集団メンバーが遺体で発見された。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を45件(イドリブ県23件、ラタキア県9件、アレッポ県4件、ハマー県9件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は36件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を19件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, June 8, 2021、ANHA, June 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 8, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 8, 2021、Reuters, June 8, 2021、SANA, June 8, 2021、SOHR, June 8, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民309人と国内避難民(IDPs)252人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は672,987人、2019年以降帰還したIDPsは88,322人に(2021年6月8日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(6月8日付)を公開し、6月7日に難民309人(うち女性93人、子供157人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民309人(うち女性93人、子供157人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は672,987人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者277,739人(うち女性83,480人、子ども141,373人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,755,749人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は902,267人(うち女性270,756人、子供459,864人)となった。

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一方、国内避難民252人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは248人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは4人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は4人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は88,322人(うち女性32,687人、子供31,940人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,356,918人(うち女性415,246人、子供675,706人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 8, 2021をもとに作成。

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『クドス・アラビー』:2017年のシリアでの化学兵器攻撃にスハイル・ハサン准将、ジュムア・ジャースィム大佐、アイユーブ国防大臣、マーヒル・アサド少将、アサド大統領が関与(2021年6月7日)

『クドス・アラビー』(6月7日付)は、2017年春のハマー県ラターミナ町やイドリブ県ハーン・シャイフーン市での化学兵器使用に関与したとされるシリア軍士官の氏名を特定したと伝えた。

オランダの軍情報保安局(MIVD)のヤンス・スリンズ長官は6日、NPOラジオ1チャンネルの番組(Angros)のなかで、両地でのサリン・ガス使用に関与したシリア軍の士官5人を特定したと述べたが、氏名は明らかにしていなかった。

ベルギーで活動する反体制派系NGOの「シリア化学兵器違反記録センター」​(CVDCS)のアフマド・アフマド報道官は『クドス・アラビー』の取材に対して、以下のように述べた。

当時、あの地域(ハマー県北部)での体制側の作戦を指揮していたのは、スハイル・ハサン大佐(現准将)が率いる民兵、通称「トラ」部隊だった。また、体制軍の第5師団に所属するジュムア・ジャースィム大佐指揮下の民兵「砂漠の獅子」も加わっていた。

アフマド報道官はまた、体制の攻防大臣であるアリー・アイユーブ(一等)准将も関与していたとしたうえで、こう続けた。

伝統的兵器、あるいは化学兵器による攻撃の決定は、これらの部隊が駐屯する作戦司令室、さらにはアイユーブ国防大臣によってはされているはずだ。化学兵器による攻撃は、その政治的性格ゆえに、いかなる階級であれ、1人の士官によって決定されることなどあり得ない。だから、決定は上層部、すなわち体制そのものによって行われねばならない。アサドと弟のマーヒル・アサド(少将)もこうした攻撃に関与していることがほとんどだ。

AFP, June 8, 2021、ANHA, June 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 8, 2021、al-Quds al-‘Arabi, June 7, 2021、Reuters, June 8, 2021、SANA, June 8, 2021、SOHR, June 8, 2021などをもとに作成。

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ブリンケン米国務長官「シリアからの脅威がなくなるまでゴラン高原の現状(占領)は維持されるべき」(2021年6月7日)

アントニー・ブリンケン米国務長官は、米下院下院歳出委員会の小委員会会合に先だって、イスラエル、ヨルダンを含む中東の同盟国への資金援助、パレスチナ人への人道支援を行うことを明らかにした。

https://english.aawsat.com/sites/default/files/2021/06/08/us_secretary_of_state_antony_blinken._afp.jpg

ブリンケン国務長官は、防空システム「アイアンドーム」強化のための10億ドルの緊急支援を求めるイスラエルの要請に応じる一方、ハマースを「テロ組織」と断じ、イスラエルの自衛権を支持した。

一方、ドナルド・トランプ前大統領がイスラエルの主権を承認したゴラン高原の処遇については、法的地位のいかんにかかわらずイスラエルが支配していると述べたうえで、こう続けた。

シリア、そしてシリアから行われるあらゆる活動がイスラエルに脅威を及ぼさなくなるまで、ゴラン高原の現状は維持されねばならないだろう。我々はそうした状況にはまったく至っていない。

『シャルク・アウサト』(6月8日付)が伝えた。

AFP, June 8, 2021、ANHA, June 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 8, 2021、Reuters, June 8, 2021、SANA, June 8, 2021、al-Sharq al-Awsat, June 8, 2021、SOHR, June 8, 2021などをもとに作成。

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マンビジュ市の部族長と名士が設置した小委員会は声明を出し、徴兵制の完全撤廃などを骨子とする17項目の要求を示す(2021年6月7日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市での6月6 日の地元の部族長と名士の会合で設置合意された小委員会は声明を出し、北・東シリア自治局傘下のマンビジュ民政評議会(正式名マンビジュ市および同市郊外民主民政評議会)に徴兵制の廃止などを骨子とする17項目からなる要求を示した。

17項目のなかには、マンビジュ市での「自衛義務」(徴兵)を完全撤廃すること、「自衛義務」に従事させることを目的に、マンビジュ市の若者を拘束し、北・東シリア自治局内の別の支配地に連行しないこと、抗議デモ参加者への発砲による負傷者を治療し、発砲した者を処罰すること、マンビジュ市および同市一帯における保健局の役割を活性化し、医薬品の価格を統制すること、マンビジュ市における燃料および関連製品を十分確保すること、医薬品に対する関税を撤廃し、食糧品などその他の必需品の関税を軽減すること、などを骨子とする。

AFP, June 7, 2021、ANHA, June 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 7, 2021、Reuters, June 7, 2021、SANA, June 7, 2021、SOHR, June 7, 2021などをもとに作成。

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ダーイシュがヒムス県タドムル市近郊の砂漠地帯でシリア軍部隊を要撃し、士官3人殺害(2021年6月7日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がタドムル市近郊の砂漠地帯でシリア軍部隊を要撃し、士官3人を殺害した。

AFP, June 7, 2021、ANHA, June 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 7, 2021、Reuters, June 7, 2021、SANA, June 7, 2021、SOHR, June 7, 2021などをもとに作成。

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アスマー・アフラス大統領夫人はシリア初となる小児造血幹細胞移植センターを訪問(2021年6月7日)

アスマー・アフラス大統領夫人はシリア初となる小児造血幹細胞移植センターを訪問した。

https://youtu.be/gKkZoZo3Bxw

https://youtu.be/ufsQ_v6q-Kc

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/4281106815266451

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/4281734415203691

SANA(6月7日付)が伝えた。

AFP, June 7, 2021、ANHA, June 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 7, 2021、Reuters, June 7, 2021、SANA, June 7, 2021、SOHR, June 7, 2021などをもとに作成。

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アレッポ市のアサド・スポーツ・サロンで、大統領選挙の成功とアサド大統領の再選を祝う祝典(2021年6月7日)

アレッポ県では、SANA(6月7日付)によると、アレッポ市のアサド・スポーツ・サロンで、大統領選挙の成功とアサド大統領の再選を祝う祝典が開催され、多数の住民が参加した。

AFP, June 7, 2021、ANHA, June 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 7, 2021、Reuters, June 7, 2021、SANA, June 7, 2021、SOHR, June 7, 2021などをもとに作成。

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マンビジュ市近くの通行所でシリア民主軍の徴兵に抗議する住民との連帯を訴えるデモが行われる一方、マンビジュ市の部族長と名士は徴兵制廃止などを要求することを合意、北・東シリア自治局は緊急会合で対応協議(2021年6月6日)

アレッポ県では、SANA(6月6日付)によると、シリア政府支配地域と北・東シリア自治局支配地域の境界に位置するターイハト・トゥワイマート村とアブー・カフフ町間の通行所で、アレッポ県の部族らが集まり、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の徴兵制に抗議するマンビジュ市および同市一帯での抗議デモへの連帯を表明した。

デモ参加者は声明を発表し、「シリア民主軍とそれに付随する者たちがマンビジュ市から退去し、同地の住民に寄り添わなければ、我々は同市に入る」、「雇われた殺戮者との交渉も和解もない」、「賢き殉教者たちの血はシリア民主軍とそれに付随する者たちのマンビジュ市からの退去を必ずもたらす」と表明した。

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また、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市で地元の部族長と名士が会合を開き、マンビジュ民政評議会(正式名マンビジュ市および同郊外民主民政評議会)に対して、6月10日木曜日までに、政治支配地域から同市に搬入させる商品にかけられている関税の撤廃、同市に配給される燃料の増量、飼料とセメントの適正価格での提供、民政評議会の解体と、住民による新たな民政局の選出、同市が受け入れている国内避難民(IDPs)への補償金の廃止を求めることでを合意した。

会合ではまた、住民の要求をとりまとめ、マンビジュ民政評議会に示すことを目的とする小委員会を設置する旨を合意した。

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一方、ANHA(6月6日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市で、シリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会がすべての司令部と所属機関代表を一堂に会して緊急会合を開催し、同市および周辺地域の情勢への対応について協議した。

マンビジュ軍事評議会の広報センターによると、会合では、内乱を煽り、治安と安定を見出そうとする勢力がいるとしたうえで、こうした動きを許さず、慎重に対応することを確認した。

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このほか、ラッカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるマーニイーヤ村で住民1人が自宅で正体不明の武装集団を受けて死亡した。

AFP, June 6, 2021、ANHA, June 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 6, 2021、Reuters, June 6, 2021、SANA, June 6, 2021、SOHR, June 6, 2021などをもとに作成。

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トルコの占領下にあるアレッポ県ラーイー村の市場に仕掛けられていた爆弾が爆発し、1人が死亡、9人が負傷(2021年6月7日)

アレッポ県では、ANHA(6月7日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のスムーカ村を砲撃した。

一方、アフリーン解放軍団は声明を出し、6月1日から3日にかけて、トルコ占領下のアレッポ県アフリーン市やアアザーズ市一帯各所で、トルコ軍兵士8人を殺害したと発表した。

また、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるラーイー村の市場に仕掛けられていた爆弾が爆発し、1人が死亡、9人が負傷した。

AFP, June 7, 2021、ANHA, June 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 7, 2021、Reuters, June 7, 2021、SANA, June 7, 2021、SOHR, June 7, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で21人、北・東シリア自治局支配地域で25人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で92人(2021年6月7日)

保健省は政府支配地域で新たに21人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者5人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、6月7日現在の同地での感染者数は計24,680人、うち死亡したのは1,796人、回復したのは21,640人となった。

SANA(6月7日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに25人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者8人が完治し、5人が死亡したと発表した。

これにより、6月7日現在の同地での感染者数は計18,061人、うち死亡したのは737人、回復したのは1,837人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性15人、女性10人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市5人、カーミシュリー市1人、ダルバースィーヤ市2人、フール・キャンプ2人、ラッカ県のラッカ市4人、ダイル・ザウル県11人。

ANHA(6月7日付)が伝えた。

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反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で6月7日に新たに92人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、37人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡0人、イドリブ郡11人、ハーリム郡5人、アリーハー郡0人、アレッポ県スィムアーン山郡1人、ジャラーブルス郡13人、バーブ郡39人、アフリーン郡21人、アアザーズ郡2人。

これにより、同地での感染者数は計24,257人、うち回復したのは21,015人、死亡したのは680人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1594123107459241/

AFP, June 7, 2021、ACU, June 7, 2021、ANHA, June 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 7, 2021、Reuters, June 7, 2021、SANA, June 7, 2021、SOHR, June 7, 2021などをもとに作成。

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シリア軍によるイドリブ県への砲撃で国民解放戦線に所属するシャーム軍団の戦闘員1人を含む戦闘員2人死亡(2021年6月7日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるダイル・サンバル村を砲撃し、国民解放戦線に所属するシャーム軍団の戦闘員1人が死亡した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまた、ザーウィヤ山地方のバイルーン村、バーラ村、ファッティーラ村、スフーフン村、フライフィル村、バイニーン村、カンスフラ村一帯、ルワイハ村に100回あまりの砲撃を加え、バイルーン村では反体制派の戦闘員の自宅に砲弾が着弾し、戦闘員1人が死亡した。

一方、トルコ軍憲兵隊はトルコ領内に密入国しようとしたザルズール村出身の男性を国境近くで射殺した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のクライディーン村、ズィヤーラ町を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるダルアー市マンシヤ地区で、正体不明の武装集団が住民1人を襲撃し、殺害した。

殺害されたのは、シャームの民のヌスラ戦線(現シャーム解放機構)の元メンバーで、シリア政府との和解に応じ、社会復帰を果たしていた。

一方、タファス市では無人航空機(ドローン)が、放棄された司令施設や燃料配給ステーションを爆撃、2度にわたって爆発が発生した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を38件(イドリブ県19件、ラタキア県11件、アレッポ県0件、ハマー県8件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は36件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を12件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, June 7, 2021、ANHA, June 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 7, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 7, 2021、Reuters, June 7, 2021、SANA, June 7, 2021、SOHR, June 7, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民327人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は672,678人に(2021年6月7日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(6月7日付)を公開し、6月6日に難民327人(うち女性98人、子供167人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民327人(うち女性98人、子供167人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は672,678人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者277,430人(うち女性83,387人、子ども141,216人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,755,749人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は901,958人(うち女性270,663人、子供459,707人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は88,070人(うち女性32,580人、子供31,904人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,356,666人(うち女性415,139人、子供675,670人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 7, 2021をもとに作成。

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新興のアル=カーイダ系組織アンサール・タウヒードがイドリブ県のシリア軍拠点への砲撃で大型ロケット弾「ズィルザール」を初めて使用(2021年6月6日)

トルコのイスタンブールを拠点とする反体制派系サイトのシリア・テレビ(6月6日付)は、新興のアル=カーイダ系組織の一つであるアンサール・タウヒードがイドリブ県ハッザーリーン村のシリア軍拠点に対する攻撃で、自作の大型ロケット弾「ズィルザール」を初めて使用したと伝えた。

「ズィルザール」は重量1.5トンで、同じく自作のロケット弾で2016年から実践投入されていた「ハミーム」、そして2019年末からハマー県での戦闘に投入されていた「ブルカーン」の改良型。

アンサール・タウヒードは、2018年3月初めに、アブー・ズィヤーブ・サルミーンを名乗る人物がジュンド・アクサー機構の離反者とともに結成した組織。

同じく新興のアル=カーイダ系組織であるフッラース・ディーン機構と共闘関係にあり、「信者を煽れ」作戦司令室に参加していた。

AFP, June 12, 2021、ANHA, June 12, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 12, 2021、Reuters, June 12, 2021、SANA, June 12, 2021、SOHR, June 12, 2021、Syria TV, June 6, 2021などをもとに作成。

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オランダの軍情報保安局(MIVD)長官は2017年春のイドリブ県ハーン・シャイフーン市とハマー県ラターミナ町でのサリン・ガス使用に関与したシリア軍士官5人を特定したと主張(2021年6月6日)

オランダの軍情報保安局(MIVD)のヤンス・スリンズ長官は、NPOラジオ1チャンネルの番組(Angros)のなかで、2017年春のイドリブ県ハーン・シャイフーン市とハマー県ラターミナ町でのサリン・ガス使用に関与したシリア軍の士官5人を特定したと述べた。

スリンズ長官は、サリン・ガス攻撃の標的については明言しなかった。

AFP, June 6, 2021、ANHA, June 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 6, 2021、NPO Radio 1, June 6, 2021、Reuters, June 6, 2021、SANA, June 6, 2021、SOHR, June 6, 2021などをもとに作成。

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ハサカ県ではシリア民主軍がトルコ占領地に潜入し、シリア国民軍所属のハムザ師団の戦闘員3人を殺害(2021年6月6日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ラアス・アイン市東のトルコ占領下に人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に潜入し、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治地域との境界線に設置されているシリア国民軍所属のハムザ師団の拠点を攻撃、戦闘員3人を殺害した。

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アレッポ県では、ANHA(6月6日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、アルカミーヤ村を砲撃した。

AFP, June 6, 2021、ANHA, June 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 6, 2021、Reuters, June 6, 2021、SANA, June 6, 2021、SOHR, June 6, 2021などをもとに作成。

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アレッポ大学市民競技場で大統領選挙の成功とアサド大統領の再選を祝う祝典(2021年6月6日)

アレッポ県では、SANA(6月6日付)によると、アレッポ市のアレッポ大学市民競技場で、大統領選挙の成功とアサド大統領の再選を祝う祝典が開催され、多数の住民が参加した。

AFP, June 6, 2021、ANHA, June 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 6, 2021、Reuters, June 6, 2021、SANA, June 6, 2021、SOHR, June 6, 2021などをもとに作成。

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外務在外居住者省は声明でオランダとフランスの使節団が北・東シリア自治局支配地に不法入国したことを非難(2021年6月6日)

外務在外居住者省の公式筋は声明を出し、オランダとフランスの使節団がシリア領内に違法に入国し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と共謀しているとしたうえで、国際法へのあからさまな違反、主権侵害と非難した。

声明ではまた、トルコがイドリブ県に駐留するテロ組織に協力し、住民登録局の設置、IDカードの配付などを「トルコ化」政策を行っていると非難した。

https://www.facebook.com/Mofaexsy/posts/3009762305977543

SANA(6月6日付)が伝えた。

AFP, June 6, 2021、ANHA, June 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 6, 2021、Reuters, June 6, 2021、SANA, June 6, 2021、SOHR, June 6, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で20人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で185人(2021年6月6日)

保健省は政府支配地域で新たに20人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者5人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、6月6日現在の同地での感染者数は計24,659人、うち死亡したのは1,793人、回復したのは21,635人となった。

SANA(6月6日付)が伝えた。

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反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で6月6日に新たに185人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、142人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡4人、イドリブ郡19人、ハーリム郡56人、アリーハー郡8人、アレッポ県スィムアーン山郡1人、ジャラーブルス郡11人、バーブ郡28人、アフリーン郡26人、アアザーズ郡32人。

これにより、同地での感染者数は計24,165人、うち回復したのは20,978人、死亡したのは680人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1593544847517067/

AFP, June 6, 2021、ACU, June 6, 2021、ANHA, June 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 6, 2021、Reuters, June 6, 2021、SANA, June 6, 2021、SOHR, June 6, 2021などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターはイドリブ県ルワイハ村に対するヌスラ戦線の攻撃でロシア軍兵士1人死亡、2人負傷と発表する一方、イドリブ県へのシリア軍の砲撃で反体制派戦闘員2人死亡(2021年6月6日)

ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターは報道声明を出し、イドリブ県ルワイハ村に展開するシリア軍の拠点複数カ所が4回にわたってシャームの民のヌスラ戦線(現シャーム解放機構)の攻撃を受け、駐留していたロシア兵士1人が死亡し、2人が負傷したと発表した。

ロシアのズヴェズダ・テレビ(6月6日付)が伝えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室支配下のザーウィヤ山地方のマシューン村を砲撃し、反体制派戦闘員2人が死亡した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまた、イフスィム町、バルシューン村、ファッティーラ村、フライフィル村、バイニーン村、バーラ村周辺、カンスフラ村を砲撃した。

一方、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るマアッラトミスリーン市近くでは、住民が正体不明の武装集団の発砲を受けて死亡した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室支配下のガーブ平原のズィヤーラ町を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室支配下のカッバーナ村を砲撃した。

3県に対するシリア軍の砲撃は95発以上にのぼった。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるアトマーン村で、軍事情報局が同村議長の殺害に関与したと思われる容疑者8人を拘束した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を39件(イドリブ県21件、ラタキア県12件、アレッポ県3件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は36件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を12件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, June 6, 2021、ANHA, June 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 6, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 6, 2021、Reuters, June 6, 2021、SANA, June 6, 2021、SOHR, June 6, 2021、TV Zvezda, June 6, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民214人と国内避難民(IDPs)301人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は672,350人、2019年以降帰還したIDPsは88,070人に(2021年6月6日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(6月6日付)を公開し、6月5日に難民314人(うち女性94人、子供160人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民314人(うち女性94人、子供160人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は672,350人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者277,102人(うち女性83,289人、子ども141,049人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,755,749人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は901,360人(うち女性270,565人、子供459,540人)となった。

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一方、国内避難民301人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは299人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは2人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は2人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は88,070人(うち女性32,580人、子供31,904人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,356,666人(うち女性415,139人、子供675,670人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 6, 2021をもとに作成。

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カタール政府は声明を出し、同国がヌスラ戦線への数億ドルの供与において中心的役割を果たしてきたとの英『タイムズ』紙報道を否定(2021年6月5日)

カタール政府の連絡局は声明を出し、2021年6月4日付の英『タイムズ』紙の記事に関して「深刻かつ根拠のない主張」と非難し、その内容を否定した。

『タイムズ』紙は、カタール政府がシリアのアル=カーイダであるシャームの民のヌスラ戦線(現シャーム解放機構)への数億米ドルにおよぶ資金供与とマネーロンダリングにおいて中心的な役割を果たしてきたとの追及を受けていると」報じていた。

同紙によると、匿名のシリア人9人が、英国ロンドンの高等法院に対して、カタールの2つの銀行、複数の慈善団体、ビジネスマン、政治家、公務員などに対して、「カタール王室の個人事務所」がヌスラ戦線への違法な送金システムの中心を担っていたとして訴えを起こした。

訴えられているのは、ハマド・ビン・ジャースィム・サーニー前首相、ロンドンのリッツ・ホテルのオーナーであるマーニア・アブドゥルハーディー・ハージリー氏ら。

AFP, June 5, 2021、ANHA, June 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 5, 2021、Reuters, June 5, 2021、SANA, June 5, 2021、SOHR, June 5, 2021などをもとに作成。

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北・東シリア自治局アサーイシュはマンビジュ市での5月31日と6月1日の抗議デモに際して拘束した住民65人を釈放(2021年6月5日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)が、シリア政府との共同統治下にあるマンビジュ市での5月31日と6月1日の抗議デモに際して拘束した住民65人を釈放した。

また、北・東シリア自治局防衛局共同議長府は声明を出し、トルコ占領下にあるアレッポ県アフリーン市一帯、ハサカ県ラアス・アイン市、ラッカ県タッル・アブヤド市一帯地域出身者に対する徴兵を延期すると発表した。

https://www.facebook.com/smensyria/photos/a.955507237972547/1615815498608381/

AFP, June 5, 2021、ANHA, June 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 5, 2021、Reuters, June 5, 2021、SANA, June 5, 2021、SOHR, June 5, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるラッカ県アイン・イーサー市近郊を砲撃(2021年6月5日)

ラッカ県では、ANHA(6月5日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のマアラク村、アイン・イーサー・キャンプ一帯、同地近くのM4高速道路沿線を砲撃した。

AFP, June 5, 2021、ANHA, June 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 5, 2021、Reuters, June 5, 2021、SANA, June 5, 2021、SOHR, June 5, 2021などをもとに作成。

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北・東シリア自治局はダーイシュのオランダ人メンバーの妻1人と子供3人をオランダ政府に引き渡す(2021年6月5日)

北・東シリア自治局は、ハサカ県マーリキーヤ(ダイリーク)市近郊のロジュ・キャンプに収容しているダーイシュ(イスラーム国)メンバーの家族のうち、オランダ人戦闘員の妻1人と子供3人の身柄を、オランダ政府に引き渡した。

ANHA(6月5日付)が伝えた。

AFP, June 5, 2021、ANHA, June 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 5, 2021、Reuters, June 5, 2021、SANA, June 5, 2021、SOHR, June 5, 2021などをもとに作成。

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シリア人の殺害に関与してなかったことが確認されたドゥーマー市の住民26人が釈放される(2021年6月5日)

ダマスカス郊外県では、SANA(6月5日付)によると、当局によって逮捕されていたドゥーマー市の反体制活動家のうち、シリア人の殺害に関与してなかったことが確認された住民26人が釈放され、同市で彼らの帰宅を歓迎する祝典が行われた。

AFP, June 5, 2021、ANHA, June 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 5, 2021、Reuters, June 5, 2021、SANA, June 5, 2021、SOHR, June 5, 2021などをもとに作成。

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アサド大統領はアルメニアのサルキシャン大統領、スリランカのラジャパクサ大統領から大統領再選を祝う祝電を受け取る(2021年6月5日)

アサド大統領はアルメニアのアルメン・サルキシャン大統領、スリランカのゴタバヤ・ラジャパクサ大統領から大統領再選を祝う祝電を受け取った。

SANA(6月5日付)が伝えた。

AFP, June 5, 2021、ANHA, June 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 5, 2021、Reuters, June 5, 2021、SANA, June 5, 2021、SOHR, June 5, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で20人(2021年6月5日)

保健省は政府支配地域で新たに20人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者5人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、6月5日現在の同地での感染者数は計24,639人、うち死亡したのは1,790人、回復したのは21,630人となった。

SANA(6月5日付)が伝えた。

AFP, June 5, 2021、ANHA, June 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 5, 2021、Reuters, June 5, 2021、SANA, June 5, 2021、SOHR, June 5, 2021などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県ザーウィヤ山地方のアルナバ村を砲撃し子供1人負傷(2021年6月5日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のアルナバ村を砲撃、子供1人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまた、サルジャ村、マアッルバリート村も砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるジュバイリーヤ村近くで正体不明の武装集団が車販売業者を襲撃し、2人を殺害した。

また、シリア政府の支配下にあるアトマーン村の議長が正体不明の武装集団の襲撃を受けて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を39件(イドリブ県21件、ラタキア県10件、アレッポ県4件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は36件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を14件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, June 5, 2021、ANHA, June 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 5, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 5, 2021、Reuters, June 5, 2021、SANA, June 5, 2021、SOHR, June 5, 2021、June 6, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民217人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は672,036人に(2021年6月5日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(6月5日付)を公開し、6月4日に難民217人(うち女性65人、子供110人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民217人(うち女性65人、子供110人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は672,036人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者276,788人(うち女性83,195人、子ども140,889人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,754,006人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は901,316人(うち女性270,471人、子供459,380人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は87,769人(うち女性32,492人、子供31,856人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,356,365人(うち女性415,051人、子供675,622人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 5, 2021をもとに作成。

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