トム・フレッチャー人道問題担当事務次長:「シリアでは現実的な進展が見られているが、それは脆弱なものだ」

UNニュースによると、トム・フレッチャー人道問題担当事務次長は、シリアでは「現実的な進展が見られているが、それは脆弱なものだ」としたうえで、国際社会に対して、同国が「困難、歴史、諸課題、そして多くの人々の期待」に立ち向かい続けることができるよう具体的に支援を継続するよう呼びかけた。

フレッチャー事務次長は、暴力水準が低下し、制裁が緩和され、人道支援アクセスが改善した一方で、「資金水準は必要性よりも速いペースで減少している」と指摘、復興プロセスの遅れは「最終的により多くの命とより多くの資金を失うことになる」と強調した。

また、シリア人口の約3分の2が依然として支援を必要としており、その大半は女性、少女、子どもであると付言したが、現在の資金水準では、支援を必要とする人々の半数にしか到達できないと警鐘をならした。

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米国際宗教自由委員会(USCIRF)は移行期政権が、宗教および信仰の自由を保護し、宗教的少数派を守るための法の支配を実施することに失敗していると指摘

米国際宗教自由委員会(USCIRF)は公式ホームページUSCIRFを通じて、シリアについての報告書を発表、そのなかで、移行期政権が、宗教および信仰の自由を保護し、宗教的少数派を守るための法の支配を実施することに失敗していると指摘した。

報告書によると、移行期政権下の国家主体および非国家主体の双方が、アラウィー派、ドゥルーズ派、キリスト教徒、そしてその他の宗派への法外殺害を含む宗派的暴力行為を行っている。

また、イスラーム国もシリアにおける宗教または信仰の自由を脅かし続けており、礼拝所を攻撃し、礼拝者を殺害している。

なお、USCIRFは2026年年次報告書において、国務省に対し、シリアで宗教の自由に対する特に重大な侵害が生じているとして、同国を「特別懸念国(CPC)」に指定するよう勧告している。

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国連地雷対策サービス部(UNMAS)および国連食糧農業機関シリア事務所(FAO Syria)が日本の資金提供によって実施する共同プロジェクトの開始式典を執り行い、辻昭弘臨時代理大使が出席

在シリア日本大使館(フェイスブック)は、国連地雷対策サービス部(UNMAS)および国連食糧農業機関シリア事務所(FAO Syria)が、シリア国家地雷対策センターおよびシリア農業農地改革省との協力のもと、日本の資金提供によって実施する共同プロジェクトの開始式典を執り行い、辻昭弘臨時代理大使が出席したと発表した。

同プロジェクトは、シリア北西部における地雷除去および農業再建を目的としている。

辻臨時代理大使は挨拶の中で、このプロジェクトが安全性向上、経済復興支援、避難民のための安全な環境提供において重要であることを強調した。

また、日本が人間の安全保障を支援し、人々が尊厳を持って生活を再建できるよう力を与えることに尽力していると述べた。

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移行期政権の内務治安局部隊がスワイダー県への武器や車両の密輸に関与したとの容疑で、若者3人を拘束

スワイダー県では、スワイダー24によると、移行期政権の内務治安局部隊が同県への武器や車両の密輸に関与したとの容疑で、若者3人を拘束した。

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シリア人権監視団によると、スワイダー市のカラーマ広場で学生やその家族らが高等学校卒業資格試験(バカロレア)を県内で実施するよう求めて抗議デモを行った。

イスラエルとレバノンが停戦を45日間延長することに合意するなか、イスラエルとヒズブッラーの攻撃の応酬は続く

ナハールネットによると、米ワシントンDCでイスラエルとレバノンによる3回目の協議が行われ、両国の停戦を45日間延長することが合意された。

トミー・ピゴット米国務省報道官が発表した。

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イスラーム抵抗戦争広報局(ヒズブッラー)はテレグラムを通じて、15日にイスラエルとの戦闘に関して33件の声明を発表、ヒヤーム村、タイバ村、ラシャーフ村、ハッダーサー村、バイヤーダ村などでイスラエル軍部隊の車両・戦車や拠点を無人航空機などで攻撃したと主張した。

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イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官はXを通じて、レバノン南部の複数の村の住民に退去するよう警告した。

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アレッポ県バーブ市のアキール山地区で、大規模な平和的デモが行われ、住民らは同地に基地を設置しているトルコ軍による土地や財産の接収に抗議

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、バーブ市のアキール山地区で、「我々の家は軍事兵舎ではない」と銘打った大規模な平和的デモが行われ、住民らは同地に基地を設置しているトルコ軍による土地や財産の接収に抗議した。

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イスラーム国と見られる武装グループがラッカ市で内務治安局部隊を襲撃、隊員2人が負傷

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、イスラーム国と見られる武装グループがラッカ市の女性連合建物付近で内務治安局部隊を襲撃、隊員2人が負傷した。

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ロシア軍の車列がタルトゥース海軍基地とフマイミーム航空基地の間を3度にわたって移動、ロシア軍艦がアサド政権崩壊後初めてタルトゥース港に寄港

シリア人権監視団によると、過去数日にわたり、トラック、密閉コンテナ、兵站輸送用車両からなるロシア軍の車列がタルトゥース海軍基地とフマイミーム航空基地の間を3度にわたって移動するのと同時に、アサド政権崩壊後初めてロシア軍艦がタルトゥース港に寄港したことが確認された。

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ハサカ県のアフマド知事は「クルド語の日」を記念してクルド語の使用を本源的権利だと強調

ハサカ県のヌールッディーン・イーサー・アフマド知事は「クルド語の日」を記念して、Xを通じて以下の通り発表した。

クルド語の日にあたり、我々は、自らの母語が単なる文化的遺産ではなく、周縁化や排除を受け入れない本源的権利であり、我々のアイデンティティと存在の不可分の一部であることを強調する。
クルド語は、抹消の試みに対して数十年にわたり耐え抜き、人民の意思によって生き続けてきた。そして今後も、生活のあらゆる分野において確固として存在し続けるだろう。
我々は、クルド語を支援し、その存在感を強化し、未来の世代のために守り続けることに尽力している。

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アレッポ県では、ANHAによると、ライルーン人道地域活動協会が県文化局と協力し、アレッポ市のシャイフ・マクスード地区およびアシュラフィーヤ地区で文化イベントを開催し、クルド語の日を祝った。

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ハサカ県では、ANHAによると、ロジャヴァ文化芸術協会がハサカ市でクルド語の日に合わせて討論会を開催、憲法でクルド語を承認する必要を訴えた。

ANHAによると、カーミシュシー市でクルド語の日を祝う行事が開催された。

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アッルーシュ出入国税関総局長:過去4ヵ月間で、陸路での旅行者数は3,415,000人以上に達し、うち1,266,000人がレバノンからの入国者、また約12万人のシリア人難民がレバノンから自発的に帰還

SANAによると、出入国税関総局のマーズィン・アッルーシュ総局長は、今年の1月から4月までの4ヵ月間で、陸路での旅行者数は3,415,000人以上に達し、うち1,266,000人がレバノンからの入国者、また約12万人のシリア人難民がレバノンから自発的に帰還したと発表した。

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ヒズブッラー・ニュース(テレグラム)によると、イスラーム・抵抗ウーリー・バアス広報局は、イスラエルとの停戦を破棄して以降、5月15日までに101回の作戦を実施したと発表した。

また、イスラーム抵抗戦争広報局(ヒズブッラー)はテレグラムを通じて、16日にイスラエルとの戦闘に関して19件の声明を発表、ヒヤーム村、ナークーラ村、タイバ村、ダイル・スィリヤーン村、バイヤーダ村などでイスラエル軍部隊の車両・戦車や拠点を無人航空機などで攻撃したと主張した。

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イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官はXを通じて以下の通り発表した。

レバノン南部の複数の村の住民に退避するよう警告。

第91師団は15日、イスラエル領土に向けてロケット弾を発射したレバノン南部で活動していたヒズブッラー・メンバーらを排除、また第769イフタフ旅団部隊はヒズブッラーの武器庫を発見。

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シャルア暫定大統領はムハンマド・サフワト・ラスラーン氏をシリア中央銀行総裁に任命:外務在外居住者省はアブドゥルカーディル・ハスリーヤ前総裁をカナダ駐在シリア大使に任命

SANAによると、アフマド・シャルア暫定大統領は2026年政令第99号を発布、ムハンマド・サフワト・ラスラーン氏をシリア中央銀行総裁に任命した。

ラスラーン氏の経歴は以下の通り。

1981年生まれ。
アレッポ大学で経済学(会計)学士号を取得。
ワルシャワのラザルスキ大学で戦略経営ディプロマを取得。
プロジェクト管理に関する国際専門資格を取得。
シリア開発基金の事務局長を務めた。
ドイツの薬剤師・医師銀行にて信用業務部長を務めた。
EYおよびCapcoの顧問として勤務。
TARGOBANKおよびドイツ銀行で銀行専門家として勤務した。
ビブロス銀行シリア支店長を務めた。
信用リスク管理、ガバナンス、デジタル変革において20年以上の経験を有する。
ドイツにおける複数の地域団体の元理事会メンバー。
ドイツにおけるボランティア・慈善活動への貢献に対し複数の表彰を受けた。

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SANAによると、外務在外居住者省の広報連絡局は、これと合わせて、シリア中央銀行の総裁を務めていたアブドゥルカーディル・ハスリーヤ氏が在カナダ・シリア大使に任命されたと発表した。

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イスラエル軍はダルアー県西部のジュムラ村一帯を砲撃

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、6台の軍用車両からなるイスラエル軍部隊が県西部のラッカード渓谷に向かい、約2時間後に撤収した。

また、SANAによると、イスラエル軍が県西部のジュムラ村一帯を砲撃、これと前後してイスラエル軍偵察機が同地上空で集中的に飛行するのが確認された。

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ダマスカス郊外県ナジュハー村で、内務治安局部隊がスワイダー県から避難してきた部族系の住民と口論となり、住民に向けて発砲

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、数日前に内務治安局によって拘束されていた少女ザイナブ・アリー・サッダームさん(記憶喪失症を患っていた)がヒムス中央刑務所から釈放された。

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シリア人権監視団によると、農業省畜産公社がハマー県とラタキア県で勤務していたアラウィー派の年次契約職員100人以上の契約を終了した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ナジュハー村で、内務治安局部隊が、スワイダー県から避難してきた部族系の住民と口論となり、住民に向けて発砲した。

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内務省(テレグラム)によると、内務治安局部隊は、前政権下の総合情報学部の士官だったウマル・アフマド・マタル容疑者を逮捕した。

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ムラースィルーンによると、ラタキア県で拉致され、その後イスラーム教に強制的に改宗されたとされるアラウィー派女性のバトゥール・スライマーン・アッルーシュさんの両親が、娘の行方を解明するよう国際社会および人権団体へ訴える新たな映像を公開した。

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