シリア軍が「決戦」作戦司令室支配下のラタキア県、イドリブ県、ハマー県各所を砲撃(2021年4月16日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方のカッバーナ村近郊の丘陵地帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村一帯、バーラ村、バイニーン村、スフーフン村を砲撃した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村を砲撃した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるサイダー町でシリア政府との和解に応じたムハンマド旅団の元司令官が、武装集団によって撃たれて死亡した。

**

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるマムティナ村とナブア・サフル村を結ぶ街道で、軍事治安局に協力する男性2人が乗った車の通過に合わせて仕掛けられていた爆弾が爆発し、この2人が死亡した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を27件(イドリブ県5件、ラタキア県9件、アレッポ県2件、ハマー県11件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は25件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を15件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, April 16, 2021、ANHA, April 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 16, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 16, 2021、Reuters, April 16, 2021、SANA, April 16, 2021、SOHR, April 16, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民286人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は657,292人に(2021年4月16日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月16日付)を公開し、4月15日に難民286人(うち女性86人、子供146人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民286人(うち女性86人、子供146人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は657,292人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者262,044人(うち女性78,771人、子ども133,367人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,753,010人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は886,572人(うち女性266,047人、子供451,858人)となった。

**

一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は85,189人(うち女性31,536人、子供31,308人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,353,785人(うち女性414,095人、子供675,074人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 16, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

レバノンの首都ベイルートにある国連事務所前で欧米諸国によるシリア国民への一方的な制裁措置に反対し、シリアとの連帯を訴える座り込みデモ(2021年4月15日)

レバノンの首都ベイルートにある国連事務所前で、欧米諸国によるシリア国民への一方的な制裁措置に反対し、シリアとの連帯を訴える座り込みデモが行われ、レバノンの宗教関係者、政治家、芸術家、教育研究関係者、学生、メディア関係者が集った。

デモでは、シリア正教会のベイルート大主教区のダーニヤール・クーリーヤ・アリーダ大主教が、数千人によって署名されたシリアへの包囲解除を求める文書を読み上げ、ローマ教皇フランシスコ、アントニオ・グテーレス国連事務総長、ウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長に、直ちに行動するよう呼びかけた。

デモには、シリア民族社会党幹部のリーシャール・リヤーシー上級弁護士、レバノン合意党のアフマド・アルワーン書記長らが参加し、演説を行った。

SANA(4月15日付)が伝えた。

AFP, April 15, 2021、ANHA, April 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 15, 2021、Reuters, April 15, 2021、SANA, April 15, 2021、SOHR, April 15, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア・ポンドの公定為替レートの売り相場、前日の1ドル=1,256ポンドから2,512ポンドに引き下げ(2021年4月15日)

シリア中央銀行は、シリア・ポンドの公定為替レートの売り相場を前日の1米ドル=1,256ポンドから1ドル=2,512ポンドに引き下げた。

買い相場も2,500ポンドに引き下げられた。

なお、闇レートは、売り相場が1ドル=3,210ポンド、売い相場が1ドル=3,300ポンド程度。

ドゥラル・シャーミーヤ(4月15日付)が伝えた。

AFP, April 15, 2021、ANHA, April 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 15, 2021、Reuters, April 15, 2021、SANA, April 15, 2021、SOHR, April 15, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府の支配下にあるダイル・ザウル県マヤーディーン市近郊の砂漠地帯でダーイシュが国防隊を襲撃、1人殺害(2021年4月15日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるマヤーディーン市近郊の砂漠地帯(ファイダト・ブン・ムワイニア地区)で、ダーイシュ(イスラーム国)が国防隊を襲撃、1人を殺害した。

AFP, April 15, 2021、ANHA, April 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 15, 2021、Reuters, April 15, 2021、SANA, April 15, 2021、SOHR, April 15, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの占領下にあるアレッポ県バーブ市で警官2人が相次いで殺害される(2021年4月15日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるバーブ市で、「警察総合治安部隊」の隊員1人が何者かの発砲を受けて死亡した。

また同市では、その後、アフリーン警察(自由警察)の警察官が何者かによって殺害された。

AFP, April 15, 2021、ANHA, April 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 15, 2021、Reuters, April 15, 2021、SANA, April 15, 2021、SOHR, April 15, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア自治局は今年のシリア独立記念日を官庁休日に指定(2021年4月15日)

北・東シリア自治局執行評議会共同議長府(ビーリーファーン・ハーリド、アブドゥルマフバーシュ合同議長)は布告第18号を発出し、シリアの独立記念日にあたる4月17日の医療関連機関を除く官庁を休日とすることを決定した。

ANHA(4月15日付)が伝えた。

AFP, April 15, 2021、ANHA, April 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 15, 2021、Reuters, April 15, 2021、SANA, April 15, 2021、SOHR, April 15, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

外務在外居住者省はシリア軍による化学兵器使用をボレルEU外務・安全保障対策上級代表の非難声明を「間違いと論理とはほど遠い姿勢に満ちている」と反論(2021年4月15日)

外務在外居住者省は、化学兵器禁止機関(OPCW)が4月12日に発表したシリアでの化学兵器使用疑惑事件にかかる調査識別チーム(IIT)の第2回報告書(技術事務局覚書S/1943/2021)に関して出したジョセップ・ボレルEU外務・安全保障対策上級代表の非難声明(12日)に反論する声明を出し、「間違いと論理とはほど遠い姿勢に満ちている」と批判、全面的に拒否、EUに他国の内政への干渉を止め、シリアの主権と独立を尊重すべき時が来たと主張した。

https://www.facebook.com/Mofaexsy/posts/2972221389731635

AFP, April 15, 2021、ANHA, April 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 15, 2021、Reuters, April 15, 2021、SANA, April 15, 2021、SOHR, April 15, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシアのザハロワ報道官はOPCWのIIT第2報告書発表を「偏向し、政治化した偽りの結論が導き出された」と非難(2021年4月15日)

ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は記者会見を行い、化学兵器禁止機関(OPCW)が4月12日に発表したシリアでの化学兵器使用疑惑事件にかかる調査識別チーム(IIT)の第2回報告書(技術事務局覚書S/1943/2021)に関して、「偏向し、政治化した偽りの結論を得るため、気象観測、毒性学、兵器、地理的ポイントの特定、デジタル技術の分野など、想定されていた調査プロセスに対応できない多くの人々が参加していた」、「幸いなことに、OPCWの信頼でき、偏りのないスタッフのおかげで、こうした疑惑の報告書作成に際して行われる捏造プロセスのものを皆が承知している」と非難した。

AFP, April 15, 2021、ANHA, April 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 15, 2021、Reuters, April 15, 2021、SANA, April 15, 2021、SOHR, April 15, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ県タッル・ハミース市でシリア民主軍の住民に対する抑圧行為に抗議するデモ(2021年4月15日)

ハサカ県では、SANA(4月15日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・ハミース市で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の住民に対する抑圧行為に抗議するデモが発生した。

デモは、シリア民主軍がパン販売所前の広場に集まっていた住民がパンを入手するのを阻止したことを受けて発生した。

AFP, April 15, 2021、ANHA, April 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 15, 2021、Reuters, April 15, 2021、SANA, April 15, 2021、SOHR, April 15, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で158人、北・東シリア自治局支配地域で199人(2021年4月15日)

保健省は政府支配地域で新たに158人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者134人が完治し、12人が死亡したと発表した。

これにより、4月15日現在の同地での感染者数は計20,713人、うち死亡したのは1,414人、回復したのは14,469人となった。

SANA(4月15日付)が伝えた。

**

北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに199人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者5人が完治し、8人が死亡したと発表した。

これにより、4月15日現在の同地での感染者数は計13,203人、うち死亡したのは442人、回復したのは1,407人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性123人、女性76人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市39人、カーミシュリー市57人、マーリキーヤ(ダイリーク)市35人、ダルバースィーヤ市4人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市16人、マンビジュ市8人、ラッカ県のラッカ市23人、タブカ市17人。

ANHA(4月15日付)が伝えた。

AFP, April 15, 2021、ANHA, April 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 15, 2021、Reuters, April 15, 2021、SANA, April 15, 2021、SOHR, April 15, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合所属と思われるドローンがシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市西を爆撃(2021年4月15日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ市西を、米主導の有志連合所属と思われる無人航空機(ドローン)が爆撃した。

爆撃は、同地で活動する武装集団の車輌を狙ったもので、物的被害をもたらしたが、死傷者の有無は不明だという。

また、イドリブ市のコルニーシュ街道では、車に仕掛けられていた爆弾が爆発した。

このほか、バーラ村近郊で「決戦」作戦司令室を主導する国民解放戦線(シリア国民軍)の戦闘員2人が地雷に触れ、爆死した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線などからなる武装連合体。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるナワー市で、軍事治安局の兵士2人が、車に乗った正体不明の武装集団の発砲を受けて死亡した。

また、ウンム・マヤーズィン町とヌアイマ村を結ぶ街道で、シリア政府との和解に応じ、第4師団の主力部隊である「ガイス部隊」に従軍する元反体制武装集団戦闘員が正体不明の武装集団の襲撃を受けて死亡した。

死亡したのは、反体制武装集団司令官の1人だったヤースィル・アッブード中佐の弟。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるタドムル市に近いワーディー・アブヤド・ダム一帯でカムア(トリュフの一種)を採取していた住民が地雷に触れて負傷、女性複数人を含む12人が病院に搬送された。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を21件(イドリブ県12件、ラタキア県4件、アレッポ県1件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は19件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を13件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, April 15, 2021、ANHA, April 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 15, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 15, 2021、Reuters, April 15, 2021、SANA, April 15, 2021、SOHR, April 15, 2021、April 16, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

プライス米国務省報道官はOPCWのIIT第2報告書発表を受け「アサド体制が新たな化学兵器を開発するのに十分な化学物質を保有していると見ている」と断じる(2021年4月14日)

米国務省のネッド・プライス報道官は、化学兵器禁止機関(OPCW)が4月12日に発表したシリアでの化学兵器使用疑惑事件にかかる調査識別チーム(IIT)の第2回報告書(技術事務局覚書S/1943/2021)に関して、その内容に同意し、「誰にとっても驚くべき結果ではない」「アサド体制には無数の残虐行為の責任があり、その一部は戦争犯罪、人道に対する罪のレベルに達している」と非難する一方、「アサド体制がサリンを使用し、塩素系兵器を製造・配備し、新たな化学兵器を開発するのに十分な化学物質を保有していると見ている」と断じた。

AFP, April 15, 2021、ANHA, April 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 15, 2021、Reuters, April 15, 2021、SANA, April 15, 2021、SOHR, April 15, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ外務省はOPCWのIIT第2報告書発表を受け、アサド政権の処罰に向けた取り組みへの支援を継続すると表明(2021年4月14日)

トルコ外務省は声明を出し、化学兵器禁止機関(OPCW)が4月12日に発表したシリアでの化学兵器使用疑惑事件にかかる調査識別チーム(IIT)の第2回報告書(技術事務局覚書S/1943/2021)に関して、アサド政権の関与が改めて示されたとしたうえで、攻撃を人道に対する罪、戦争犯罪、化学兵器禁止条約(CWC)へのあからさまな違反と非難、責任者処罰に向けた取り組みをトルコ政府として支援し続けると強調した。

AFP, April 14, 2021、ANHA, April 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 14, 2021、Reuters, April 14, 2021、SANA, April 14, 2021、SOHR, April 14, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ドゥルーズ派の有力指導者がアサド大統領の再選に反対の意思を表明(2021年4月14日)

サウジアラビアのアラビーヤ系の衛星テレビ局ハドス(4月14日付)は、複数の消息筋の話として、ドゥルーズ派の有力指導者の1人ヒクマト・ヒジュリー氏が、ロシアによって呼びかけられた極秘の会合に出席し、アサド大統領の留任がシリアの安定化につながらず、分断を助長すると主張し、大統領選挙での再選に反対の意思を示したと伝えた。

AFP, April 14, 2021、ANHA, April 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 14, 2021、al-Hadath, April 14, 2021、Reuters, April 14, 2021、SANA, April 14, 2021、SOHR, April 14, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍はラッカ県マアダーン・アティーク村にヘリポート基地、拠点を新たに設置(2021年4月14日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマアダーン・アティーク村とその一帯に新たな基地や拠点の設置を開始した。

基地や拠点が設置されているのは、シリア政府の影響力が強い地域で、マアダーン・アティーク村にはヘリポートも建設されたという。

AFP, April 14, 2021、ANHA, April 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 14, 2021、Reuters, April 14, 2021、SANA, April 14, 2021、SOHR, April 14, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアレッポ県タッル・リフアト市に「イランの民兵」とロシア軍が展開、トルコはビラを散布し住民を威嚇(2021年4月14日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市とカシュタアール村にロシア軍部隊が再展開した。

ロシア軍は前日に、同地の拠点複数カ所から撤退し、これに合わせて「イランの民兵」の車列が14日早朝に展開していた。

「イランの民兵」の展開とロシア軍の再展開は、シーア派(12イマーム派)住民が暮らすヌッブル市、ザフラー町の防衛を強化するのが目的。

こうした動きを受けて、これに対してトルコ軍は、偵察機からタッル・リフアト市一帯にビラを散布し、同地で避難生活を送っているアフリーン市一帯地域からの国内避難民(IDPs)や住民に対して、シリア民主軍を排斥するよう呼びかけ、威嚇した。

一方、SANA(4月14日付)、ANHA(4月14日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のシャワーリガ村、シャワーリガ砦、アイン・ダクナ村を砲撃した。


ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍はまた、マンナグ村を砲撃した。

また、バイナ村には、前日に続いて、トルコ軍の無人航空機(ドローン)が墜落した。

このほか、トルコの占領下にあるブルブル町では、シリア国民軍に所属するムハンマド・ファーティフ旅団の本部に何者かが手榴弾を投げ込み、戦闘員2人が死亡、2人が負傷した。

また、トルコの占領下にあるアフリーン市近郊のマイダーニカ村でシリア国民軍に所属するシャーム軍団のメンバーどうしが交戦し、戦闘員1人が死亡した。

AFP, April 14, 2021、ANHA, April 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 14, 2021、Reuters, April 14, 2021、SANA, April 14, 2021、SOHR, April 14, 2021、April 15, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュ・メンバーを収容するシャッダーディー市近郊のクバイバ油田の刑務所が襲撃を受け、シリア民主軍兵士2人負傷(2021年4月14日)

ハサカ県では、SANA(4月14日付)によると、米軍が違法に駐留を続けるシャッダーディー市近郊のクバイバ油田にある、ダーイシュ(イスラーム国)メンバーを収容している刑務所が武装集団の襲撃を受け、刑務所の警備にあたっていたシリア民主軍の兵士2人が負傷した。

**

ダイル・ザウル県では、ANHA(4月14日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の特殊部隊が、米主導の有志連合の地上部隊と航空部隊の支援を受け、北・東シリア自治局の支配下にある県北東部のワーディー・アジージュ渓谷でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討活動を行った。

AFP, April 14, 2021、ANHA, April 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 14, 2021、Reuters, April 14, 2021、SANA, April 14, 2021、SOHR, April 14, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

外務在外居住者省はOPCWのIIT第2回報告書の内容を否定(2021年4月14日)

外務在外居住者省は声明を出し、化学兵器禁止機関(OPCW)が4月12日に発表したシリアでの化学兵器使用疑惑事件にかかる調査識別チーム(IIT)の第2回報告書(技術事務局覚書S/1943/2021)に関して、「米国とその西側同盟国が化学兵器禁止条約(CWC)の規定を改ざんして設置し、シリアおよび多くのCWC加盟国が違法で非公認だと主張するチーム」による「虚偽報告」と断じた。

声明は、報告書が、テロ組織「ホワイト・ヘルメット」、シリアに敵対する一部諸外国の諜報機関が提出した偽の証拠に基づいて、捏造された結論を導出し、シリア政府に有毒ガスを使用した嫌疑をかけるものだと批判した。

また、調査チームは現地で実地調査を行わないまま、客観的な手順を踏まずに調査を行ったと非難した。

そのうえで、報告の内容をその詳細にいたるまで全面的に否定、シリア軍がサラーキブ市を含むいかなる場所においても化学兵器を使用したことはないと改めて主張した。

https://www.facebook.com/Mofaexsy/posts/2971534723133635

SANA(4月14日付)が伝えた。

ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣もイフバーリーヤ(4月14日付)に出演し、報告書の内容を否定した。

AFP, April 14, 2021、ANHA, April 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 14, 2021、al-Ikhbariya, April 14, 2021、Reuters, April 14, 2021、SANA, April 14, 2021、SOHR, April 14, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で120人、北・東シリア自治局支配地域で248人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で22人(2021年4月14日)

保健省は政府支配地域で新たに120人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者105人が完治し、10人が死亡したと発表した。

これにより、4月14日現在の同地での感染者数は計20,555人、うち死亡したのは1,402人、回復したのは14,335人となった。

SANA(4月14日付)が伝えた。

**

北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに248人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者5人が完治し、17人が死亡したと発表した。

これにより、4月14日現在の同地での感染者数は計13,004人、うち死亡したのは437人、回復したのは1,399人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性147人、女性101人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市57人、カーミシュリー市130人、マーリキーヤ(ダイリーク)市36人、ダルバースィーヤ市6人、フール・キャンプ1人、ラッカ県のラッカ市18人。

ANHA(4月14日付)が伝えた。

**

反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で4月14日に新たに22人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、14人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡1人、イドリブ郡2人、ハーリム郡1人、アリーハー郡2人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡8人、バーブ郡1人、アフリーン郡5人、アアザーズ郡2人。

これにより、同地での感染者数は計21,592人、うち回復したのは19,608人、死亡したのは638人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1555943971277155/

AFP, April 14, 2021、ACU, April 14, 2021、ANHA, April 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 14, 2021、Reuters, April 14, 2021、SANA, April 14, 2021、SOHR, April 14, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

「決戦」作戦司令室がクルド山一帯でシリア軍部隊を攻撃し、兵士2人殺害(2021年4月14日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバイニーン村、フライフィル村、バーラ村一帯、カンスフラ村、スフーフン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のクライディーン村、アンカーウィー村を砲撃した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がクルド山一帯でシリア軍部隊を攻撃し、兵士2人を殺害した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるダルアー市の難民キャンプ地区でシリア政府との和解に応じ第4師団に従軍している元反体制武装集団戦闘員が何者かの襲撃を受けて死亡した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を22件(イドリブ県12件、ラタキア県8件、アレッポ県1件、ハマー県1件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は21件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を14件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, April 14, 2021、ANHA, April 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 14, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 14, 2021、Reuters, April 14, 2021、SANA, April 14, 2021、SOHR, April 14, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民254人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は656,704人に(2021年4月14日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月14日付)を公開し、4月13日に難民254人(うち女性77人、子供130人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民254人(うち女性77人、子供130人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は656,704人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者261,456人(うち女性78,595人、子ども133,067人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,753,010人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は885,984人(うち女性265,871人、子供451,558人)となった。

**

一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は85,172人(うち女性31,533人、子供31,297人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,353,768人(うち女性414,092人、子供675,063人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 14, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県、ダイル・ザウル県、ラッカ県でダーイシュ・メンバーと思われる武装グループの襲撃で住民、シリア民主軍兵士、親政権民兵死亡(2021年4月13日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市近郊で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属する北部太陽大隊第2中隊の兵士が運転する車が何者かの襲撃を受けて死亡した。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル軍事評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるズィーバーン町で、ダーイシュ(イスラーム国)メンバーと思われる武装グループが住民1人を殺害した。

また、キバル村で北・東シリア自治局内務治安部隊(アサーイシュ)のメンバーが、ダーイシュ・メンバーと思われる武装グループによって銃で撃たれて死亡した。

**

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にある県西部のカーディスィーヤ村で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、親政権民兵2人が死亡、4人が負傷した。

AFP, April 13, 2021、ANHA, April 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 13, 2021、Reuters, April 13, 2021、SANA, April 13, 2021、SOHR, April 13, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ブラウンタイン米国務省シリア問題担当副特使がハサカ県マーリキーヤ市で地元の部族長や名士と会談(2021年4月13日)

ハサカ県では、ANHA(4月13日付)によると、デヴィッド・ブラウンタイン米国務省シリア問題担当副特使がシリアに不法入国し、北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるマーリキーヤ(ダイリーク)市を訪問し、地元の部族長や名士と会談した。

会談には、ハワース・ジャディーア部族名士評議会総合調整役、スィナーン・サイドーシュ同評議会報道官、ユースフ・イスハーク同評議会メンバー、ムサーイド・ズーバイー東部地区部族名士委員会メンバー、サーリフ・アフマド同委員会メンバー、マアスーム・ダイルシャウィー・ダイリーク・旧モスク・イマームらが参加した。

ラマダーン月1日に合わせて現地を訪問したブラウンタイン副特使は、会談に先だって断食明けの食事(イフタール)を振る舞われ、部族長、名士らと食事をともにした。

その後、政治、経済問題について意見を交わした。


名士らは、北・東シリア自治局の支配地がトルコとその支援を受けるテロ組織の攻撃、インフラ破壊、略奪といった脅威に晒されているとしたうえで、米国にシリア北部上空を飛行禁止地域に指定し、戦闘再発回避に尽力するよう求めた。

これに対して、ブラウンタイン副特使は、訪問の目的が、出席者の考えや提案に耳を傾けたうえで、政府に報告するとともに、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官や北・東シリア自治局との協議を通じてすべての人に奉仕し得る政体を樹立することが目的だと述べた。

ブラウンタイン副特使はまた、経済危機への対処を通じて、政治問題を進展させたいと付言した。

ANHA(4月13日付)が伝えた。

AFP, April 13, 2021、ANHA, April 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 13, 2021、Reuters, April 13, 2021、SANA, April 13, 2021、SOHR, April 13, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアレッポ県タッル・リフアト市、シーラーワー町、カシュタアール村の拠点複数カ所からロシア軍部隊が撤退(2021年4月13日)

アレッポ県では、ANHA(4月13日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市、シーラーワー町、カシュタアール村に展開していたロシア軍部隊が拠点複数カ所からアレッポ市に撤退した。

https://youtu.be/f3Kg2ochEoo

一方、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍は、シャフバー・ダム、スムーカ村を砲撃した。


このほか、バイナ村ではトルコ軍の無人航空機(ドローン)が墜落した。

**

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のウンム・ハルマラ村を砲撃した。

AFP, April 13, 2021、ANHA, April 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 13, 2021、Reuters, April 13, 2021、SANA, April 13, 2021、SOHR, April 13, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるダルバースィーヤ市の変電所でトルコ軍とシリア国民軍の砲撃による火災が発生、復旧作業が行われる(2021年4月13日)

ハサカ県では、北・東シリア自治局の電力機構の発表によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が4月12日晩、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるダルバースィーヤ市を砲撃し、同地の変電所で火災が発生し、同市と周辺の村々への電力供給が停止した。

これを受けて、技術チームが4月13日、被害状況を確認し、復旧作業を開始した。

ANHA(4月13日付)が伝えた。


一方、SANA(4月13日付)は、政府所轄のハサカ県電力公社の復旧チームが、火災で被害を受けた配線やパネルの修理を行った。

AFP, April 13, 2021、ANHA, April 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 13, 2021、Reuters, April 13, 2021、SANA, April 13, 2021、SOHR, April 13, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米軍大型ヘリコプターがハサカ市の刑務所からダーイシュ・メンバー60人を基地のあるウマル油田に移送(2021年4月13日)

SANA(4月13日付)は、複数の住民の話として、米軍の人員移送用の大型ヘリコプター2機が、アパッチ攻撃ヘリコプター1機の護衛を受けて、北・東シリア自治局の管理下にあるハサカ県ハサカ市グワイラーン地区のスィナーア刑務所(グワイラーン刑務所)から、米軍基地が設置されているダイル・ザウル県のウマル油田に、拘束中のダーイシュ(イスラーム国)メンバー60人を移送した。

ダーイシュ・メンバーの移送は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と連携して行われた。

AFP, April 13, 2021、ANHA, April 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 13, 2021、Reuters, April 13, 2021、SANA, April 13, 2021、SOHR, April 13, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領は2021年法令第124号を施行し、カルフール中央銀行総裁を解任(2021年4月13日)

アサド大統領は2021年法令第124号を施行し、シリア中央銀行のハーズィム・カルフール総裁を解任した。

SANA(4月13日付)が伝えた。

AFP, April 13, 2021、ANHA, April 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 13, 2021、Reuters, April 13, 2021、SANA, April 13, 2021、SOHR, April 13, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で104人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で30人、アルヌース内閣は各省での就業時間短縮期間を来週末まで延期することを決定(2021年4月13日)

保健省は政府支配地域で新たに104人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者108人が完治し、7人が死亡したと発表した。

これにより、4月13日現在の同地での感染者数は計20,435人、うち死亡したのは1,392人、回復したのは14,230人となった。

SANA(4月13日付)が伝えた。

**

フサイン・アルヌース内閣は週例の閣議で、各省での就業時間短縮期間を来週末まで延期することを決定した。

アルヌース首相は4月4日、新型コロナウイルスの感染拡大に対処するため、各省に対して、生産活動と公共サービス提供に影響を及ぼさない範囲内で、就業時間を短縮するよう文書で指示を出していた。

SANA(4月13日付)が伝えた。

**

北・東シリア自治局の支配地域では、執行評議会決定第96号発出(4月12日)を受けて、全面的な外出・移動措置が発動された。

**

反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で4月13日に新たに30人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、10人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡0人、イドリブ郡5人、ハーリム郡1人、アリーハー郡0人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡3人、バーブ郡4人、アフリーン郡14人、アアザーズ郡3人。

これにより、同地での感染者数は計21,5870人、うち回復したのは19,594人、死亡したのは638人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1555174448020774/

AFP, April 13, 2021、ACU, April 13, 2021、ANHA, April 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 13, 2021、Reuters, April 13, 2021、SANA, April 13, 2021、SOHR, April 13, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

「決戦」作戦司令室がイドリブ県ミラージャ村近郊でシリア軍の車輌を地対地ミサイルで攻撃、複数が死傷(2021年4月13日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるザーウィヤ山地方のミラージャ村近郊で、シリア軍の車輌を地対地ミサイルで攻撃、複数が死傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村一帯を砲撃した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を22件(イドリブ県12件、ラタキア県8件、アレッポ県1件、ハマー県1件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は21件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を14件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, April 13, 2021、ANHA, April 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 13, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 13, 2021、Reuters, April 13, 2021、SANA, April 13, 2021、SOHR, April 13, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.