シリア人権監視団:トルコはナゴルノ・カラバフ地方に派遣したシリア人傭兵(国民軍戦闘員)の一部を残留させようとしている(2020年11月15日)

シリア人権監視団は、トルコがナゴルノ・カラバフ地方に派遣したシリア人傭兵(国民軍戦闘員)の一部を、ロシアに仲介によるアゼルバイジャンとアルメニアの停戦合意以降も、カフカス地方出身者だと偽って同地に残留させようとしていると発表した。

トルコがアゼルバイジャンに派遣したシリア人傭兵は約2,580人、うち293人が死亡(シリアに移送された遺体数は225体)、342人がすべてを放棄して帰国したという。

派遣された傭兵のなかには、トルコマン系シリア人が多く含まれている。

AFP, November 15, 2020、ANHA, November 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 15, 2020、Reuters, November 15, 2020、SANA, November 15, 2020、SOHR, November 15, 2020などをもとに作成。

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ハサカ県カーミシュリー市近郊でアラブ系部族のタイ部族国民会合を開催、米国とトルコの放逐を主唱(2020年11月15日)

ハサカ県では、SANA(11月15日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市近郊のジャルマズ村でアラブ系部族のタイ部族国民会合が開催され、地元名士、部族長、住民多数が参加、米国とトルコによる占領に反対、その放逐を主唱した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸のスィヤール村に展開するシリア軍部隊が、北・東シリア自治局の支配下にある東岸のバーグーズ村の漁師に向けて発砲した。

AFP, November 15, 2020、ANHA, November 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 15, 2020、Reuters, November 15, 2020、SANA, November 15, 2020、SOHR, November 15, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がアレッポ県、ラッカ県を砲撃(2020年11月15日)

アレッポ県では、SANA(11月15日付)やANHA(11月15日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、マーリキーヤ村、シャワーリガ村、アイン・ダクナ村、バイルーニーヤ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍はマルアナーズ村で女性1人を狙撃、殺害した。

また、国民軍はシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカルジャブリーン村一帯に潜入し、シリア民主軍の拠点複数カ所を奇襲、兵士多数を殺傷し、2人を捕捉した。

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ラッカ県では、ANHA(11月15日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のM4高速道路沿線に位置するフーシャーン村、ハーリディーヤ村、クール・ハサン村、サクル休憩所を砲撃した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のラアス・アイン市近郊のアズィーズィーヤ村で、国民軍憲兵隊が民家1棟に突入し、若い住民1人を射殺した。

AFP, November 15, 2020、ANHA, November 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 15, 2020、Reuters, November 15, 2020、SANA, November 15, 2020、SOHR, November 15, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で71人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で424人(2020年11月15日)

保健省は政府支配地域で新たに71人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者49人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、11月15日現在の同地での感染者数は計6,684人、うち死亡したのは345人、回復したのは2,714人となった。

SANA(11月15日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で11月15日に新たに424人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、241人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡1人、イドリブ郡93人、ハーリム郡118人、アリーハー郡18人、アレッポ県スィムアーン山郡23人、ジャラーブルス郡35人、バーブ郡30人、アフリーン郡63人、アアザーズ郡43人。

これにより、同地での感染者数は計11,852人、うち回復したのは4,455人、死亡したのは95人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1443779609160259/

AFP, November 15, 2020、ACU, November 15, 2020、ANHA, November 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 15, 2020、Reuters, November 15, 2020、SANA, November 15, 2020、SOHR, November 15, 2020などをもとに作成。

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アレッポ県西部でシャーム解放機構がシリア軍兵士1人を狙撃し射殺(2020年11月15日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから255日目を迎えた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室を主導するシャーム解放戦線が、シリア政府の支配下にあるカフルタアール村に展開するシリア軍部隊を狙撃、1人を殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のスフーフン村、カフル・ウワイド村、ファッティーラ村、カンスフラ村、カドゥーラ村、サーン村、ルワイハ村、バイニーン村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を30件(イドリブ県15件、ラタキア県8件、アレッポ県2件、ハマー県5件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は30件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を8件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, November 15, 2020、ANHA, November 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 15, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 15, 2020、Reuters, November 15, 2020、SANA, November 15, 2020、SOHR, November 15, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民174人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は626,705人に(2020年11月15日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月15日付)を公開し、11月14日に難民174人(うち女性52人、子供89人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民174人(うち女性52人、子供89人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は626,705人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者231,457人(うち女性69,582人、子ども117,776人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,722,830人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は855,985人(うち女性256,858人、子供436,267人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 15, 2020をもとに作成。

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北・東シリア自治局の支配下にあるハサカ県に駐留していた米軍部隊が撤退開始か?(2020年11月14日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるハサカ県シャッダーディー市に基地を設置し、駐留を続けている米軍部隊の一部が、車列を連ねてティグリス川河畔のスィーマルカー国境通行所を経由し、イラク領内(クルディスタン自治政府支配地域)に向かった。

車列のイラク領内への移動が、撤退なのか部隊の交代なのかは現在のところ不明。

シリア人権監視団が公開したビデオ映像には、車列を護衛するヘリコプターが上空を旋回するなか、MRAP(耐地雷・伏撃防護車両)多数が写っている。

https://www.syriahr.com/wp-content/uploads/2020/11/Untitled-Project25.mp4?_=1

オリエント・ネット(11月15日付)も、ハサカ県の特派員の話として、シリア北東部に駐留していた米軍兵士50人と装甲車70輌が14日夜、イラク・クルディスタン地域に向かって撤退した、と伝えた。

撤退したのは、ハサカ県マーリキーヤ市近郊に展開していた部隊だという。

AFP, November 15, 2020、ANHA, November 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 15, 2020、Orient News, November 15, 2020、Reuters, November 15, 2020、SANA, November 15, 2020、SOHR, November 15, 2020などをもとに作成。

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ザマーン・ワスル:政府支配下のアレッポ市でロシアがナゴルノ・カラバフ地方に派遣していたアルメニア教徒傭兵3人の葬儀(2020年11月14日)

ザマーン・ワスル(11月15日付)は、シリア政府の支配下にあるアレッポ市で、ロシアによってアルメニアに派遣され、ナゴルノ・カラバフ地方でのアゼルバイジャンとの戦闘で戦死したアルメニア教徒3人の葬儀が行われたと伝えた。

葬儀が行われたのは、ハールート・バーヌヤーン氏、ハークーブ・イスタールジヤーン氏、ムースィーク・スィークルミヤーン氏。

この3人は、ロシアの仲介によるアゼルバイジャンとアルメニアの停戦合意が成立する直前のシュシ市での戦闘で死亡した。

この戦闘ではまた、シリア出身のアルメニア教徒傭兵12人が負傷したという。

AFP, November 15, 2020、ANHA, November 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 15, 2020、Reuters, November 15, 2020、SANA, November 15, 2020、SOHR, November 15, 2020、Zaman al-Wasl, November 14, 2020などをもとに作成。

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アサド大統領はルーナー・シブル氏を大統領府特別顧問に任命(2020年11月14日)

アサド大統領は、ルーナー・シブル氏を大統領府特別顧問に任命する大統領令を出した。

これにより、シブル氏は、大統領府政治報道局長と顧問を兼務することになる。

シャーム・タイムズ(11月15日付)などが伝えた。


AFP, November 15, 2020、ANHA, November 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 15, 2020、Reuters, November 15, 2020、SANA, November 15, 2020、Sham Times, November 15, 2020、SOHR, November 15, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局支配地産の原油をシリア政府支配地に移送し、米国の制裁対象となっているカーテシルジー・グループ社の民兵5人がダーイシュによって捕捉、殺害される(2020年11月14日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタブカ市の南を走る街道で、シリア政府に近いカーティルジー・インターナショナル・グループ社の民兵5人を処刑した。

カーティルジー・インターナショナル・グループ社は、北・東シリア自治局の支配地域で採掘された原油のシリア政府支配地域への移送などを請け負っており、米国が制裁対象としている。

また、ラッカ市近郊の街道上では、カーティルジー・インターナショナル・グループ社のタンクローリーを狙って仕掛けられていた爆弾が爆発した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、所属不明の戦闘機複数機が、シリア政府の支配下にあるムーハサン市近郊の砂漠地帯に飛来、シリア軍や「イランの民兵」の展開地域に対して爆撃を行った。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第1区で守衛として働いていたイラク人難民1人が何者かによって殺害された。

AFP, November 14, 2020、ANHA, November 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2020、Reuters, November 14, 2020、SANA, November 14, 2020、SOHR, November 14, 2020などをもとに作成。

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シリア人権監視団:北・東シリア自治局は2020年に入ってダーイシュ外国人戦闘員の妻と子供129人を各国当局に引き渡した(2020年11月14日)

シリア人権監視団は、北・東シリア自治局が2020年に入って、支配地内のキャンプで収容しているダーイシュ(イスラーム国)の外国人戦闘員の家族(女性や子供)のうち129人の身柄を、同自治局渉外関係局を通じて出身国当局に引き渡した、と発表した。

129人の内訳は、女性(未亡人)4人、子供(孤児)125人。

身柄引き渡しは以下の通り行われたという:

  • 1月14日 ノルウェー国籍の未亡人1人と孤児2人がハサカ県カーミシュリー市でノルウェー政府当局に引き渡される。
  • 1月22日 イラク国籍の未亡人2人と孤児1人がイラク・クルディスターン自治政府当局に引き渡される。
  • 2月6日 ロシア国籍の孤児35人がハサカ県ハサカ市でロシア政府当局に引き渡される。
  • 6月21日 フランス国籍の孤児10人がハサカ市でフランス政府当局に引き渡される。
  • 9月8日 ロシア国籍の孤児15人がハサカ市でロシア政府当局に引き渡される。
  • 9月15日 英国籍の孤児1人がハサカ市で英政府当局に引き渡される。
  • 10月4日 カナダ国籍の孤児1人がハサカ市でカナダ政府当局に引き渡される。
  • 10月14日 ロシア国籍の孤児14人がハサカ市でロシア政府当局に引き渡される。
  • 10月25日 アルバニア国籍の孤児3人がハサカ市でアルバニア政府当局に引き渡される。
  • 11月14日 ロシア国籍の孤児30人がハサカ市でロシア政府当局に引き渡される。

AFP, November 14, 2020、ANHA, November 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2020、Reuters, November 14, 2020、SANA, November 14, 2020、SOHR, November 14, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がアレッポ県、ラッカ県各所を砲撃(2020年11月14日)

アレッポ県では、ANHA(11月14日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のアイン・ダクナ村、マンナグ村、バイルーニーヤ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のアフリーン市近郊のラージュー町で生活状況の改善を求めて住民が抗議デモを行った。

これに対して、トルコの支援を受ける国民軍が介入し、デモ参加者多数を逮捕した。

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ラッカ県では、ANHA(11月14日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のM4高速道路沿線に位置するフーシャーン村とハーリディーヤ村を砲撃した。

AFP, November 14, 2020、ANHA, November 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2020、Reuters, November 14, 2020、SANA, November 14, 2020、SOHR, November 14, 2020などをもとに作成。

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ハサカ県とダイル・ザウル県でシリア民主軍が襲撃を受け4人死亡(2020年11月14日)

ハサカ県では、SANA(11月14日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるシャッダーディー市近郊のジャブサ油田近くで人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が何者かによって襲撃を受け、兵士2人が死亡した。

また、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊では、シリア民主軍兵士1人が何者かによって敷設された地雷に触れて、爆死した。

一方、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊では、トルコの支援を受ける国民軍に所属するスルターン・ムラード師団の戦闘員1人が地雷に触れて爆死した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(11月14日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるアズバ村でシリア民主軍の兵士1人が何者かの発砲を受けて死亡した。

AFP, November 14, 2020、ANHA, November 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2020、Reuters, November 14, 2020、SANA, November 14, 2020、SOHR, November 14, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で61人、北・東シリア自治局支配地域で190人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で270人(2020年11月14日)

保健省は政府支配地域で新たに61人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者56人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、11月14日現在の同地での感染者数は計6,613人、うち死亡したのは341人、回復したのは2,665人となった。

SANA(11月14日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに190人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者17人が完治し、5人が死亡したと発表した。

これにより、11月14日現在の同地での感染者数は計6,119人、うち死亡したのは158人、回復したのは869人となった。

新規感染者の内訳は、ハサカ県のハサカ市25人、タッル・タムル町2人、カーミシュリー市17人、マーリキーヤ(ダイリーク)市14人、マアバダ(カルキールキー)町7人、ジュワーディーヤ(ジャッル・アーガー)村1人、アームーダー市8人、ダルバースィーヤ市1人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市25人、マンビジュ市18人、シャフバー地区(タッル・リフアト市)4人、ラッカ県のラッカ市22人、タブカ市40人、ダイル・ザウル県5人。

ANHA(11月14日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で11月14日に新たに270人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、221人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡5人、イドリブ郡74人、ハーリム郡61人、アリーハー郡5人、アレッポ県スィムアーン山郡2人、ジャラーブルス郡15人、バーブ郡10人、アフリーン郡40人、アアザーズ郡58人。

これにより、同地での感染者数は計11,428人、うち回復したのは4,215人、死亡したのは90人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1442499695954917/

AFP, November 14, 2020、ACU, November 14, 2020、ANHA, November 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2020、Reuters, November 14, 2020、SANA, November 14, 2020、SOHR, November 14, 2020などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県イフスィム町のトルコ軍拠点一帯を砲撃(2020年11月14日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから254日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のイフスィム町のトルコ軍拠点一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまた、ファッティーラ村、カンスフラ村、スフーフン村、フライフィル村、バーラ村、バイニーン村を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるタスィール町でシリア軍への協力者1人が何者かによって銃で撃たれて死亡した。

また、タッル・シハーブ町では、シリア軍第4師団の兵士2人が何者かよって銃で撃たれて死亡した。

さらに、ジャースィム市では、軍事治安局の隊員1人が何者かによって銃で撃たれて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を31件(イドリブ県21件、ラタキア県2件、アレッポ県5件、ハマー県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, November 14, 2020、ANHA, November 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 14, 2020、Reuters, November 14, 2020、SANA, November 14, 2020、SOHR, November 14, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民210人と国内避難民(IDPs)203人が新たにシリア政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は626,531人、2019年以降帰還したIDPsは66,658人に(2020年11月14日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月14日付)を公開し、11月13日に難民210人(うち女性63人、子供107人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民210人(うち女性63人、子供107人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は626,531人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者231,283人(うち女性69,531人、子ども117,687人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,722,830人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は855,811人(うち女性256,806人、子供436,178人)となった。

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一方、国内避難民203人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは203人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は203人(うち女性59人、子供96人)だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は66,658人(うち女性23,160人、子供27,453人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,335,051人(うち女性405,719人、子供671,123人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 14, 2020をもとに作成。

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米国務省はシリア政府が、ロシアの後ろ盾を得て、数百万という脆弱な難民を「政治的な人質」として利用し、紛争が終わったという偽りの主張をしようとしている、と非難(2020年11月13日)

米国務省は声明を出し、11月11日から12日にかけて首都ダマスカスでシリア政府とロシアが共同開催した「難民帰還に関する国際大会」に関して、「難民の自発的且つ安全なシリアへの帰還に必要な条件を作り出すための信頼にたる試みではなかった」と批判した。

声明はまた「アサド体制は、ロシアの後ろ盾を得て、数百万という脆弱な難民を「政治的な人質」として利用し、シリアの紛争が終わったという偽りの主張を行おうとしている。アサド体制には自国民50万人以上を死に至らしめ、多くの病院を爆撃し、数百万というシリアの市民への人道支援を拒否していることの責任がある」と追求した。

AFP, November 14, 2020、ANHA, November 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2020、Reuters, November 14, 2020、SANA, November 14, 2020、SOHR, November 14, 2020などをもとに作成。

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所属不明の戦闘機複数機がラッカ県マアダーン町近郊に飛来し、「イランの民兵」の拠点複数カ所を爆撃(2020年11月13日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、前日に引き続いて、所属不明の戦闘機複数機が、マアダーン町近郊の砂漠地帯上空に飛来し、「イランの民兵」の拠点複数カ所を爆撃した。

シリア人権監視団が14日に発表したところによると、この爆撃で「イランの民兵」6人が死亡したという。

AFP, November 13, 2020、ANHA, November 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 13, 2020、Reuters, November 13, 2020、SANA, November 13, 2020、SOHR, November 13, 2020、November 14, 2020などをもとに作成。

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ロシアのラヴレンティフ・シリア問題担当大統領特使がトルコのオナル外務大臣補と会談、イドリブ県情勢などについて協議(2020年11月13日)

ロシアのアレクサンドル・ラヴレンティフ・シリア問題担当大統領特使はトルコを訪問し、首都アンカラでセダト・オナル外務大臣補と会談、イドリブ県情勢や制憲委員会の進捗などについて意見を交わした。

RIAノーヴォスチ通信(11月13日付)が伝えた。

AFP, November 13, 2020、ANHA, November 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 13, 2020、Reuters, November 13, 2020、 RIA Novosti, November 13, 2020、SANA, November 13, 2020、SOHR, November 13, 2020などをもとに作成。

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G77プラス中国はイスラエルにゴラン高原からの即時完全撤退を求める声明を採択(2020年11月13日)

中国をはじめとするアジア、アフリカ、ラテンアメリカの開発途上国約130カ国からなる77カ国グループ(G77プラス中国)は、第44回年次大会(外相会議)で、イスラエルに対してゴラン高原からの即時完全撤退を求める声明を採択した。

SANA(11月13日付)が伝えた。

AFP, November 13, 2020、ANHA, November 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 13, 2020、Reuters, November 13, 2020、SANA, November 13, 2020、SOHR, November 13, 2020などをもとに作成。

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ハサカ県タッル・タムル町北でトルコ軍が敷設しようとしていた地雷が爆発、兵士2人が死亡(2020年11月13日)

ハサカ県では、SANA(11月13日付)やANHA(11月13日によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町北で、トルコ軍が敷設しようとしていた地雷が爆発、兵士2人が死亡した。

一方、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の特殊部隊がトルコ占領下のラアス・アイン市近郊のタッル・シャイール村一帯に潜入し、国民軍の拠点を襲撃、戦闘員7人を殺害、5人を負傷させた。

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ラッカ県では、ANHA(11月13日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のアニーク・ハワー村を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(11月13日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、マーリキーヤ村、アルカミーヤ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアフリーン市近郊のシャイフ・ハディード(シーヤ)村で正体不明の武装集団が国民軍に所属するスライマーン・シャー師団の拠点を襲撃し、双方に複数の死傷者が出た。

AFP, November 13, 2020、ANHA, November 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 13, 2020、Reuters, November 13, 2020、SANA, November 13, 2020、SOHR, November 13, 2020などをもとに作成。

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ハサカ県カーミシュリー市郊外で米国とトルコによる占領、シリア民主軍による学校接収・封鎖、米国と西欧諸国の経済制裁に抗議するデモ(2020年11月13日)

ハサカ県では、SANA(11月13日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市南部近郊に位置する大ダムヒーヤ村で住民や生徒らがデモを行い、米国とトルコによる占領、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍による学校接収・封鎖、米国と西欧諸国の経済制裁に抗議した。

AFP, November 13, 2020、ANHA, November 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 13, 2020、Reuters, November 13, 2020、SANA, November 13, 2020、SOHR, November 13, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で66人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で525人(2020年11月13日)

保健省は政府支配地域で新たに66人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者51人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、11月13日現在の同地での感染者数は計6,552人、うち死亡したのは337人、回復したのは2,609人となった。

SANA(11月13日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で11月13日に新たに525人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、147人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡20人、イドリブ郡101人、ハーリム郡183人、アリーハー郡25人、アレッポ県スィムアーン山郡54人、ジャラーブルス郡11人、バーブ郡13人、アフリーン郡58人、アアザーズ郡60人。

これにより、同地での感染者数は計11,158人、うち回復したのは3,994人、死亡したのは90人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1441621682709385/

AFP, November 13, 2020、ACU, November 13, 2020、ANHA, November 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 13, 2020、Reuters, November 13, 2020、SANA, November 13, 2020、SOHR, November 13, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がイドリブ市近郊のシャーム解放機構の軍事教練キャンプなどを爆撃(2020年11月13日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから253日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア駐留ロシア軍司令部が設置されているラタキア県フマイミーム航空基地から、イドリブ市西の森林地帯にあるシャーム解放機構の教練キャンプに向けて地対地ミサイルが発射され、イドリブ中央刑務所近くに着弾した。

また、その数分後、ロシア軍戦闘機4機が、同キャンプ一帯を爆撃した。

被害状況は不明だが、シャーム解放機構は現場に救急チームが入るのを阻止したという。

ロシア軍戦闘機はまた、これに先だって「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、イフスィム町を爆撃した。

シリア軍も、ザーウィヤ山地方のサルジャ村、バイニーン村、ダイル・サンバル村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を31件(イドリブ県18件、ラタキア県5件、アレッポ県2件、ハマー県6件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は30件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を8件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, November 13, 2020、ANHA, November 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 13, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 13, 2020、Reuters, November 13, 2020、SANA, November 13, 2020、SOHR, November 13, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民181人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は626,321人に(2020年11月13日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月13日付)を公開し、11月12日に難民181人(うち女性55人、子供93人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民181人(うち女性55人、子供93人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は626,321人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者231,073人(うち女性69,497人、子ども117,580人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,722,830人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は855,601人(うち女性256,743人、子供436,071人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 13, 2020をもとに作成。

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ジェームズ・ジェフリー前国務省シリア問題担当特使「トランプ政権にシリア駐留米軍部隊の数を偽ってきた」(2020年11月12日)

米国務省シリア問題担当特使を退任したジェームズ・ジェフリーは、ニュース配信サイトのディフェンス・ワン(11月12日付)のインタビューに応じ、そのなかで、ドナルド・トランプ政権に対して、シリアに駐留する米軍部隊の数を偽ってきたことを暴露した。

ジェフリー氏は、トランプ米政権の対中東政策を「リアルポリティック」だとして高く評価し、大統領選挙で勝利した民主党のジョー・バイデン候補もこうした方針を維持するべきだとしたうえで、次のように述べた。

「我々はいつもシェル・ゲームを行い、我々が何人の兵士をそこに派遣しているのかを指導部に明かさないようにした…。シリア北東部に駐留する実際の兵士の数は、2019年にトランプ大統領が最初に撤退に同意した時にいたとされる約200人よりもはるかに多かった」。

ジェフリー氏は、トランプ大統領によるシリア駐留部隊の2度にわたる撤退決定(とその撤回)について「政府に務めていた私の50年間のなかでもっとも物議を醸したもの」と評したが、「しかし、それは、米軍が今もシリアで任務を続け、ロシアとシリアの領土獲得を拒否し、ダーイシュ残党の再生を阻止しているという点で、最終的にはサクセス・ストーリーだった」と述べた。

さらに「シリアからの撤退とは何だったか? シリアからの撤退など起こらなかった…。ダーイシュを敗北させ、シリア北東部の状況がかなり安定すると、(トランプ大統領)は撤退させようとした。いずれの場合も、我々はなぜ駐留を継続する必要があるのか​…を説得し、我々はいずれも成功した。それがストーリーです」。


AFP, November 15, 2020、ANHA, November 15, 2020、Defense One, November 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 15, 2020、Reuters, November 15, 2020、SANA, November 15, 2020、SOHR, November 15, 2020などをもとに作成。

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ロシア大統領府子供の権利のための弁務官を務めるクズネツォワ氏がシリアの首都ダマスカスを訪問し、アスマー・アサド大統領夫人と会談(2020年11月12日)

ロシア大統領府子供の権利のための弁務官を務めるアンナ・クズネツォワ氏がシリアの首都ダマスカスを訪問し、アスマー・アフラス大統領夫人と会談した。

SANA(11月12日付)によると、会談では、北・東シリア自治局の管理下にあるハサカ県のフール・キャンプとロジュ・キャンプに収容されているダーイシュ(イスラーム国)のロシア人戦闘員の孤児のロシアへの移送、肉体面、精神面、教育面、社会面でシリア政府が提供できる支援や設備について意見が交わされた。

アスマー夫人は、シリアがロシア人孤児の帰還に向けて協力する用意があると表明、これに対してクズネツォワ弁務官も、シリア側の取り組みを高く評価し、両者はこの問題についての対話に向けて協力する必要があることで一致した。

会談には、サルワー・アブドゥッラー社会問題労働大臣、ルーナー・シブル大統領府特別顧問(政治報道局長)、ファーリス・カラーム・シリア開発信託評議員、ダーナ・バシュクール大統領夫人局長、カーミル・サクル祖国負傷者プロジェクト広報担当が同席した。

ロシア側からは、 オレグ・サラゲイロシア保健大臣補、ナタリア・シュミロア弁務官補、エルダー・クルバノフ在ダマスカス・ロシア大使館高等顧問、ザウール・グスィノフ領事が出席した。

AFP, November 12, 2020、ANHA, November 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 12, 2020、Reuters, November 12, 2020、SANA, November 12, 2020、SOHR, November 12, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局はロシア大統領府子供の権利のための弁務官補にダーイシュのロシア人戦闘員の孤児30人の身柄を引き渡す(2020年11月12日)

ロシア大統領府子供の権利のための弁務官補のアリサ・ニコラエヴィナ氏とウィリーナ・アレクサンドロヴナ氏とがハサカ県カーミシュリー市にある北・東シリア自治局の渉外関係局(外務省に相当)本舎を訪問し、アブドゥルカリーム・ウマル渉外関係局共同局長、ダルヤー・ラマダーン・ジャズィーラ地方女性委員会副委員長と会談した。

会談では、シリア北東部でのダーイシュ(イスラーム国)との戦闘で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が保護し、北・東シリア自治局支配地域内のフール・キャンプ(ハサカ県)に収容されていたロシア国籍の戦闘員の子供の身柄引き渡しにかかる合意への調印が行われた。

会談後の記者会見で、ウマル渉外関係局共同局長は、保護・収容中のロシア人戦闘員の家族ののうち、2歳から16歳の孤児30人の身柄をロシア側に引き渡したと発表した。

ロシア側に引き渡された孤児は、カーミシュリー国際空港からダマスカス国際空港を経由してモスクワに向かった。

ANHA(11月12日付)、北部通信(11月12日付)などが伝えた。

北部通信によると、北・東シリア自治局渉外関係局はまた、2月にロシア国籍の戦闘員の孤児35人、3月に3人をロシア側に引き渡している。

なお、北・東シリア自治局は2019年3月以降、ダーイシュの外国人戦闘員の妻170人と子供173人を出身国に引き渡している。

AFP, November 12, 2020、ANHA, November 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 12, 2020、North Press Agency, November 12, 2020、Reuters, November 12, 2020、SANA, November 12, 2020、SOHR, November 12, 2020などをもとに作成。

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ロシアのネベンジャ国連大使は西側諸国がOPCWを通じて好ましくない声明を発表し続ければ、脱退を検討すると表明(2020年11月12日)

ロシアのワーシリー・ネベンジャ国連大使は、シリア情勢への対応を協議するための国連安保理会合で、シリアに対する嫌疑を引用するかたちで、西側諸国政府が化学兵器禁止機関(OPCW)を通じて望ましくない声明の発表を続ける場合、ロシアは同機関からの脱退を検討すると述べた。

スプートニク・ニュース(11月12日付)が伝えた。

AFP, November 12, 2020、ANHA, November 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 12, 2020、Reuters, November 12, 2020、SANA, November 12, 2020、SOHR, November 12, 2020、Sputnik News, November 12, 2020などをもとに作成。

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ライバーン米国務省シリア問題担当特使はアサド政権制裁に向けた反体制派の行動の支援を約束(2020年11月12日)

駐シリア米国大使館はフェイスブックの公式アカウント(https://twitter.com/usembassysyria)を通じて、辞意を表明したジェームズ・ジェフリー国務省シリア問題担当特使の後任としてシリア問題担当特使に就任したジョウェル・ライバーン氏が最高交渉委員会のウンス・アブダ代表と電話会談を行い、アサド政権制裁に向けた反体制派の行動と、国連安保理決議第2254号に沿った政治的解決を支持すると伝えたことを明らかにした。

AFP, November 12, 2020、ANHA, November 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 12, 2020、Reuters, November 12, 2020、SANA, November 12, 2020、SOHR, November 12, 2020などをもとに作成。

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