レバノンの動き:ナスルッラー書記長「シリアに対する敵対行為への報復はシリアだけでなく、レジスタンスの権利」(2015年1月15日)

ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長はマヤーディーン・チャンネル(1月15日付)の単独インタビューに応じ(http://www.almayadeen.net/ar/news/lebanon-nTCX90g_DkKC0aQhATmO3A/السيد-نصرالله-للميادين–صاروخ–فاتح-110–طراز-قديم-مقارنة-بم)、シリア領内(とりわけクナイトラ県ゴラン高原一帯)へのイスラエルによる再三の越境空爆に関して、「シリアに対する敵対行為が何らの報復もなく済まされるなどと誰も約束していない。これ(報復)はレジスタンス枢軸の権利であり、シリアだけの権利ではない」と述べた。

ナスルッラー書記長はまた「いつこの権利を行使するのか? それは考慮されるべき諸基準に準じる」と付言、ヒズブッラーがイスラエルへの攻撃を行う可能性を示唆した。

Qanat al-Mayadin, January 15, 2015
Qanat al-Mayadin, January 15, 2015

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NNA(1月15日付)によると、ベカーア県バアルベック市郊外で、シリア人避難民1人が凍死した。

AFP, January 15, 2015、AP, January 15, 2015、ARA News, January 15, 2015、Champress, January 15, 2015、al-Hayat, January 16, 2015、Iraqi News, January 15, 2015、Kull-na Shuraka’, January 15, 2015、al-Mada Press, January 15, 2015、Naharnet, January 15, 2015、NNA, January 15, 2015、Qanat al-Mayadin, January 15, 2015、Reuters, January 15, 2015、SANA, January 15, 2015、UPI, January 15, 2015などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:ダイル・ザウルで住民多数を処刑(2015年1月15日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、マヤーディーン市でダーイシュ(イスラーム国)が住民5人を「シリア政府に内通していた」として、張り付けの刑で公開処刑した。

ダーイシュはまた同市で、住民1人を「車に爆弾を仕掛けて、イスラーム国戦闘員を殺害しようとした」との罪で、3日間張り付けにした末、斬首した。

さらにブーライル村でも「喫煙」していたとの容疑で拘束していた男性1人を「ヌサイリー体制(シリア政府)に内通していた」との罪で処刑した。

なおこれに関して、SLN(1月15日付)は、ダーイシュがマヤーディーン市など各所で過去24時間の間に住民10人を処刑したと伝え、ARA News(1月15日付)は13人が処刑されたと伝えた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市マシュタ・ヌール高地で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、ダーイシュ戦闘員10人が死亡した。

また『ハヤート』(1月16日付)によると、米国など有志連合が、アイン・アラブ市一帯のダーイシュ拠点・車輌などに対して5回にわたって空爆を行った。

一方、『ナショナル・ポスト』(1月15日付)は、ダーイシュに参加していたカナダ人戦闘員が14日にアイン・アラブ市での戦闘で死亡した、と伝えた。

なおCBS(1月15日付)によると、このカナダ人戦闘員以外にも、ダーイシュに参加していたソマリア系のカナダ人4人が既に戦死しているという。

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ハサカ県では、ARA News(1月15日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)はムシャイリファ村を襲撃し、シリア政府の主導のもと紛争解決をめざす国民和解アラブ部族評議会メンバーのアドナーン・アリー・ジャドアーン氏(ブーシャイフ・バッカーラ部族)の邸宅を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、米国など有志連合がラッカ市一帯に6回にわたって空爆した。

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ロイター通信(1月15日付)は、ダイル・ザウル県、ラッカ県でシリア人武装集団によるダーイシュ(イスラーム国)への攻撃が頻発するようになっている、と伝えた。

ロイター通信によると、このうちダイル・ザウル県では、「白い骸布」を名のるシリア人武装集団が過去数ヶ月で100人以上のダーイシュ戦闘員を殺害している、という。

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米中央軍によると、米国など有志連合は、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して22回にわたって空爆した。

AFP, January 15, 2015、AP, January 15, 2015、ARA News, January 15, 2015、CBS, January 15, 2015、Champress, January 15, 2015、al-Hayat, January 16, 2015、Iraqi News, January 15, 2015、Kull-na Shuraka’, January 15, 2015、al-Mada Press, January 15, 2015、Naharnet, January 15, 2015、The National Post, January 15, 2015、NNA, January 15, 2015、Reuters, January 15, 2015、SANA, January 15, 2015、SLN, January 15, 2015、UPI, January 15, 2015などをもとに作成。

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ロシア外相:「反体制派がモスクワでの会合への出席を辞退すれば、交渉プロセス全体における居場所を失うことになるだろう」(2015年1月14日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、1月末にモスクワで開催予定のシリア政府と反体制勢力の和平交渉(「モスクワ1」)への参加に消極姿勢を示す一部の反体制組織・活動家に関して、「モスクワでの会合への出席を辞退すれば、交渉プロセス全体における居場所を失うことになるだろう」と述べた。

『ハヤート』(1月15日付)が伝えた。

AFP, January 14, 2015、AP, January 14, 2015、ARA News, January 14, 2015、Champress, January 14, 2015、al-Hayat, January 15, 2015、Iraqi News, January 14, 2015、Kull-na Shuraka’, January 14, 2015、al-Mada Press, January 14, 2015、Naharnet, January 14, 2015、NNA, January 14, 2015、Reuters, January 14, 2015、SANA, January 14, 2015、UPI, January 14, 2015などをもとに作成。

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米国務長官が「モスクワ1」とアレッポでの「中止戦闘」イニシアチブへの支持を表明(2015年1月14日)

ジョン・ケリー米国務長官はスイスのジュネーブでスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表と会談し、シリア情勢について協議した。

ケリー国務長官は「シリア政府が国民を第一に考え、さらなるテロリストをシリアに引きつける行為がもたらす結果について考えるべき時が来た…。それゆえ、我々はロシアの努力が有益なものとなることを希望している。我々はデミストゥラ共同特別代表が主導する国連の努力が結果をなすことを希望している」と述べ、「モスクワ1」やアレッポなどでの「戦闘中止」イニシアチブへの支持を表明した。

AFP, January 14, 2015、AP, January 14, 2015、ARA News, January 14, 2015、Champress, January 14, 2015、al-Hayat, January 15, 2015、Iraqi News, January 14, 2015、Kull-na Shuraka’, January 14, 2015、al-Mada Press, January 14, 2015、Naharnet, January 14, 2015、NNA, January 14, 2015、Reuters, January 14, 2015、SANA, January 14, 2015、UPI, January 14, 2015などをもとに作成。

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イスラエル元参謀長:「アサド政権を強化し、反体制派に対抗させるべき」(2015年1月14日)

ARA News(1月14日付)によると、イスラエル軍元参謀長のダン・ハルーツ氏は、シリア情勢に関して「フランスでの最近のテロ攻撃を踏まえた場合、西側はアサド政権を強化し、反体制派に対抗させるべきだ」と述べた。

ハルーツ氏は欧米諸国が「よりプラグマティック」になるべきだとしたうえで、「欧米諸国とイスラエルの国益が最優先事項とならねばならない。過激なイスラーム主義組織を(シリア)政府に勝利させるのではなく、シリア政府と穏健な反体制派の和解をめざすべき」と強調した。

AFP, January 14, 2015、AP, January 14, 2015、ARA News, January 14, 2015、Champress, January 14, 2015、al-Hayat, January 15, 2015、Iraqi News, January 14, 2015、Kull-na Shuraka’, January 14, 2015、al-Mada Press, January 14, 2015、Naharnet, January 14, 2015、NNA, January 14, 2015、Reuters, January 14, 2015、SANA, January 14, 2015、UPI, January 14, 2015などをもとに作成。

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ウィグル系中国人をシリアに潜入させようとしたトルコ人が上海で逮捕(2015年1月14日)

『ハヤート』(1月15日付)は、中国上海市の警察当局が、新疆ウィグル自治区出身のウィグル系中国人を偽造パスポートを使ってシリアなどに密入国させようとしていたとされるトルコ人10人を逮捕したと報じた。

al-Hayat, January 15, 2015をもとに作成。

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ジャズィーラ・チャンネル、「シリア政府は大量の化学兵器を秘密の場所に保管している」と喧伝(2015年1月14日)

カタールの衛星テレビ局ジャズィーラ・チャンネル(1月14日付)は、シリアの共和国護衛隊幹部筋の話として、シリア政府が大量の化学兵器を秘密の場所に依然として保管している、と伝えた。

アラウィー派宗徒だというこの幹部は、匿名を条件に、化学兵器はダマスカス県、ダマスカス郊外県各所に建設された地下施設に保管されていることを明らかにしたという。

この施設は地下11階の構造で、化学兵器は地下1~5階に保管されており、地下6~8階は司令部などがあり、地下9~11階は核開発に関連する部署が入っているのだという。

ジャズィーラ・チャンネルは、国枝昌樹著『シリア:アサド政権40年史』(平凡社新書、2011年)などが指摘している通り、「アラブの春」が2011年3月にシリアに波及した当初から、シリアの反体制運動や政府の対応に関して「煽動放送」と批判される虚偽の報道を繰り返している。

Aljazeera.net, January 14, 2015をもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:ダイル・ザウルで「東部人民抵抗」がダーイシュ24人を殲滅(2015年1月14日)

ダイル・ザウル県では、SANA(1月14日付)によると、マヤーディーン市で、地元住民らからなるとされる「東部地域人民抵抗」運動がダーイシュ(イスラーム国)部隊を要撃し、戦闘員18人を殲滅、また同市一帯でダーイシュ・メンバー6人を殺害した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍がムーハサン市一帯、ダイル・ザウル市フジャイジャト・サクル地区に対して複数回にわたって空爆を行った。

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米中東軍によると、米国など有志連合は、シリアとイラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して18回にわたって空爆を行った。

うちシリア領内では、アイン・アラブ市一帯などに6回の空爆を行い、ダーイシュの車輌などを破壊したという。

マーリア市一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)が、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

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ハサカ県では、ARA News(1月14日付)によると、タッル・マジュダル村などハサカ市西部、南部郊外各所で、シリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

またARA News(1月15日付)によると、米国など有志連合はタッル・ハミース市一帯を空爆した。

AFP, January 14, 2015、AP, January 14, 2015、ARA News, January 14, 2015、January 15, 2015、Champress, January 14, 2015、al-Hayat, January 15, 2015、Iraqi News, January 14, 2015、Kull-na Shuraka’, January 14, 2015、al-Mada Press, January 14, 2015、Naharnet, January 14, 2015、NNA, January 14, 2015、Reuters, January 14, 2015、SANA, January 14, 2015、UPI, January 14, 2015などをもとに作成。

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アサド大統領がチェコ紙のインタビューに応じる:「中東、フランスの事件の責任は西側の政策にある」(2015年1月14日)

アサド大統領は、チェコ紙『リテラルニ・ノヴィニー』(Literarni Noviny)のインタビューに応じ、フランスでの『シャルリ・エブド』誌襲撃事件や「テロとの戦い」に関する質問に答えた。

SANA(1月14日付)の翻訳によると、アサド大統領の主な発言は以下の通り:

(『シャルリ・エブド』誌襲撃事件に関して)「事件が民間人殺害に関わるものであれば、被害者の政治的立場、意見の是非にかかわらず、それはテロである。我々は世界のどこであれ、無実の人々が殺されることに反対する。これが我々の原則だ。我々は、この問題を世界で誰よりも深く理解している。なぜなら我々はこの手のテロに4年間も苦しんいるからだ。我々はシリアで数千の無実の人々を失ってしまった。だから、我々は被害者遺族に同情している」。

「しかし同時に、我々が西側の多くの人々に思い出してもらいたいのは、我々はこうした結果について、シリアでの危機は始まった当初から言及してきたということだ。あなた方はテロを許してはならないし、政治的な傘で隠してもならない。なぜならそうすれば、あなたの国、そして国民に影響が及ぶからだ」。

「西側の政治家たちは近視眼的で、先が見通せていない。フランスでの最近の事件は、我々が言ってきたことが正しいということを示した。同時に、この事件は欧州の政策に疑問を投げかけたようなものだ。なぜなら、我々の地域、そしてフランスで起きていることの原因は、欧州の政策にあるからだ」。

(「テロとの戦い」に関して)「我々は「テロリストとの戦い」と「テロとの戦い」を区別しなければならない。現状について話したいのなら、我々はテロリストと戦わねばならない。なぜなら彼らは無実の人々を殺しているからだ。我々はこうした人々を守らねばならない。これこそが今、この問題に対処するうえでのもっとも重要な方途だ」

「また貧困を撲滅するための経済を構築すべきだ。テロとの戦いに関わる国々が情報を交換すべきだ。アフガニスタンの時、つまり2001年にアフガニスタンで行ったのと同様、問題はテロに対処することだけではない…。当時ダマスカスを訪問した米議員団が、ニューヨークでの事件に復讐するために、アフガニスタンを攻撃すると述べた際、私は彼らにこう言った。そうした対応をとってどうなるというのか。テロとの戦いはガン治療のようなものだ。ガンは…部分摘出手術では対処できない。完全に根絶しなければならない。アフガニスタンで行われたのは、ガンの患部を切開したことだけだ。結果として、ガンは急速に転移した。つまり、優れた政策、経済、文化に力点が置かれるべきなのだ」。

インタビュー全文は15日付で公開されるという。

AFP, January 14, 2015、AP, January 14, 2015、ARA News, January 14, 2015、Champress, January 14, 2015、al-Hayat, January 15, 2015、Iraqi News, January 14, 2015、Kull-na Shuraka’, January 14, 2015、al-Mada Press, January 14, 2015、Naharnet, January 14, 2015、NNA, January 14, 2015、Reuters, January 14, 2015、SANA, January 14, 2015、UPI, January 14, 2015などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:ラッカでチェチェン人戦闘員ら38人処刑(2015年1月13日)

ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(1月13日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がタブカ市で、チェチェン人、アゼルバイジャン人戦闘員38人を、カリフを名のるアブー・バクル・バグダーディー氏に背いたとして処刑した。

この処刑に先立ち、同市では、チェチェン人、アゼルバイジャン人戦闘員とそれ以外の戦闘員との間で戦闘が発生していた。

チェチェン人、アゼルバイジャン人戦闘員はシリア人をイスラーム教徒とみなすことを拒否し、彼らから「ザカート」ではなく、「ジズヤ」を徴収すべきだと主張し、タブカ市で緊張が高まっていた。

これに対して、バグダーディー氏は、チェチェン人、アゼルバイジャン人戦闘員の処罰を指示したという。

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ダイル・ザウル県では、『ハヤート』(1月14日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル市方面に増援部隊を派遣した。

現地の活動家らによると、増援部隊がダイル・ザウル航空基地に対するダーイシュの攻撃再開を意図したものかどうかはいまだ不明だという。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍はダイル・ザウル市中央広場一帯、ハウィーカ地区、アイヤーシュ村を空爆した。

マサール・プレス(1月13日付)によると、これに対し、ダーイシュは第137旅団基地周辺でシリア軍と交戦し、シリア軍兵士2人を殺害した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市の治安厳戒地区、ハール市場で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦、ダーイシュ戦闘員8人が死亡した。

またARA News(1月13日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊はマシュタ・ヌール地区で進軍を続け、ダーイシュ戦闘員7人を殺害した。

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ハサカ県では、SANA(1月13日付)によると、タッル・マジュダル村、マクラク・サディーク村、ハーウーズ村、タッル・ブラーク町、タッル・ハミース市、タッル・ガザール村、アブー・カサーイブ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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『ハヤート』(1月14日付)によると、米国など有志連合は、シリア領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点に対して4回、イラク領内で7回の空爆を行った。

シリア領内の空爆のうち、3回はアレッポ県アイン・アラブ市一帯、のこる1回はダイル・ザウル県で行われた。

AFP, January 13, 2015、AP, January 13, 2015、ARA News, January 13, 2015、Champress, January 13, 2015、al-Hayat, January 14, 2015、Iraqi News, January 13, 2015、Kull-na Shuraka’, January 13, 2015、al-Mada Press, January 13, 2015、Masar Press Agency, January 13, 2015、Naharnet, January 13, 2015、NNA, January 13, 2015、Reuters, January 13, 2015、SANA, January 13, 2015、UPI, January 13, 2015などをもとに作成。

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シリア国連代表大使:トルコによるテロ支援を非難する決議の審議・採択を国連安保理に求める(2015年1月13日)

『ハヤート』(1月14日付)によると、バッシャール・ジャアファリー国連代表大使は、フランス治安当局が指名手配中のアヤト・ブーメディエンヌ容疑者がトルコ経由でシリアに逃亡したことを受け、トルコによるテロ支援策を非難する決議を審議・採択することを求める書簡を国連安保理議長と事務総長に提出した。

AFP, January 13, 2015、AP, January 13, 2015、ARA News, January 13, 2015、Champress, January 13, 2015、al-Hayat, January 14, 2015、Iraqi News, January 13, 2015、Kull-na Shuraka’, January 13, 2015、al-Mada Press, January 13, 2015、Naharnet, January 13, 2015、NNA, January 13, 2015、Reuters, January 13, 2015、SANA, January 13, 2015、UPI, January 13, 2015などをもとに作成。

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シリア政府と反体制勢力の代表が「モスクワ1」に先立ってジュネーブで非公式折衝(2015年1月13日)

クッルナー・シュラカー(1月13日付)は、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治報道補佐官をはじめとするシリア政府代表団が、「モスクワ1」に先立って、スイスのジュネーブで反体制組織の代表と会談したと報じた。

シャアバーン補佐官との会談に応じたのは、民主統一党、民主的変革諸勢力国民調整委員会、シリア国家建設潮流、ランダ・カスィース女史、ワリード・ブンニー氏のグループ、民主ブロック(シリア革命反体制勢力国民連立)、アイマン・アスファリー氏(ビジネスマン)、ハーリド・マハーミード氏。

この会談はスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表の出席のもと行われ、スイス、ノルウェー、デンマーク、エジプト、ロシアの外務省の代表も同席した。

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一方、クッルナー・シュラカー(1月13日付)は、複数のクルド筋の話として、ロシアが主催するシリア政府と反体制勢力の和平交渉(「モスクワ1」)への出席に、民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首が党幹部らの反対を押し切るかたちで同意した、と伝えた。

AFP, January 13, 2015、AP, January 13, 2015、ARA News, January 13, 2015、Champress, January 13, 2015、al-Hayat, January 14, 2015、Iraqi News, January 13, 2015、Kull-na Shuraka’, January 13, 2015、al-Mada Press, January 13, 2015、Naharnet, January 13, 2015、NNA, January 13, 2015、Reuters, January 13, 2015、SANA, January 13, 2015、UPI, January 13, 2015などをもとに作成。

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エジプト・イラク首脳会談:シリア政府の存続と「穏健な反体制派」との共存をめざすことで合意(2015年1月12日)

エジプトの複数のメディアによると、カイロ訪問中のイラクのハイダル・アバーディー首相は、エジプトとイラクの両首脳が、シリアの現政権の存在を認め、「穏健な反体制派」との共存を推し進めるかたちでシリアの紛争解決をめざすことで合意した、と述べた。

アバーディー首相は、エジプトのアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領との会談で「シリア政府を穏健な反体制派と共存させることで、シリアの紛争を解決する」ことに力点が置かれたことを明らかにした。

ARA News(1月12日付)が伝えた。

AFP, January 12, 2015、AP, January 12, 2015、ARA News, January 12, 2015、Champress, January 12, 2015、al-Hayat, January 13, 2015、Iraqi News, January 12, 2015、Kull-na Shuraka’, January 12, 2015、al-Mada Press, January 12, 2015、Naharnet, January 12, 2015、NNA, January 12, 2015、Reuters, January 12, 2015、SANA, January 12, 2015、UPI, January 12, 2015などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:ダイル・ザウルでイスラーム国に対する「民衆蜂起」か(2015年1月12日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバー複数が、マヤーディーン市のシリア商業銀行近くをオートバイで移動中に何者かによって狙撃された。

またSANA(1月12日付)によると、アシャーラ市でダーイシュ宗教警察(ヒスバ)の車に仕掛けられた爆弾が爆発し、戦闘員5人が死亡した。

これに関して、SANAは、「この数週間で、ダイル・ザウル県内でダーイシュに対する民衆蜂起(インティファーダ)が拡がっている」と伝えた。

一方、シリア人権監視団によると、米国など有志連合は、マヤーディーン市郊外、クーリーヤ市郊外の砂漠地帯、ジャルズィー村郊外の砂漠地帯、シュアイタート砂漠の油田地帯、アブー・フマーム市にあるダーイシュの石油関連設備に対して、20回にわたって空爆を行った。

また、SANAによると、マリーイーヤ村、ジャフラ村、ブー・ウマル村、アイヤーシュ村、ハリータ村、シューラー村、マギーラート・ナサーラー村、タブナ村、アシャーラ市、フサイニーヤ町、ダイル・ザウル市ハウィーカ地区、ラシュディーヤ地区、ハミーディーヤ地区、ウルフィー地区、ジスル・スィヤーサ一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米国など有志連合と思われる戦闘機がタッル・ハミース市一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

またARA News(1月12日付)によると、シリア軍はタッル・ブラーク町のダーイシュ拠点を空爆した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シャーイル・ガス採掘所周辺でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、シリア軍兵士4人が死亡した。

一方、SANA(1月12日付)によると、ラッフーム村・アブー・ハワーディート村間で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)を撃退、複数の戦闘員を殺傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハジャル・アスワド市でダーイシュ(イスラーム国)が応酬した大量のタバコを焼却した。

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米中央軍によると、米国など有志連合は、過去24時間のうちにアレッポ県アイン・アラブ市一帯に9回などシリア領内で11回の空爆を行った。

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ダーイシュ(イスラーム国)バラカ州(ハサカ県のこと)の広報局は、ハサカ県内で窃盗犯2人に対してハッド刑(手足の切断刑)を執行(11日)した画像を公開した。

Kull-na Shuraka', January 12, 2015
Kull-na Shuraka’, January 12, 2015

 

AFP, January 12, 2015、AP, January 12, 2015、ARA News, January 12, 2015、Champress, January 12, 2015、al-Hayat, January 13, 2015、Iraqi News, January 12, 2015、Kull-na Shuraka’, January 12, 2015、al-Mada Press, January 12, 2015、Naharnet, January 12, 2015、NNA, January 12, 2015、Reuters, January 12, 2015、SANA, January 12, 2015、UPI, January 12, 2015などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:トルコで「穏健な反体制派」司令官暗殺(2015年1月12日)

トルコ南部のマルスィン市で、「穏健な反体制派」に分類されるシリア革命家戦線の狙撃大隊司令官のムハンマド・アフラス氏が「裏切り者」によって数日前に拉致され、遺体で発見された。

シリア革命家戦線広報局が発表した。

Kull-na Shuraka', January 12, 2015
Kull-na Shuraka’, January 12, 2015

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、クバイバート・アースィー村一帯、サトヒーヤート村一帯で、シリア軍、国防隊が、ジハード主義武装集団と交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、バヤーヌーン町、ハイヤーン町一帯をシリア軍が砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアブー・ズフール航空基地周辺を砲撃した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がジャウバル区を砲撃した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がザバダーニー市一帯を砲撃した。

一方、SANA(1月12日付)によると、ハラスター市、ドゥーマー市一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、イスラーム軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 12, 2015、AP, January 12, 2015、ARA News, January 12, 2015、Champress, January 12, 2015、al-Hayat, January 13, 2015、Iraqi News, January 12, 2015、Kull-na Shuraka’, January 12, 2015、al-Mada Press, January 12, 2015、Naharnet, January 12, 2015、NNA, January 12, 2015、Reuters, January 12, 2015、SANA, January 12, 2015、UPI, January 12, 2015などをもとに作成。

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トルコ外相:アヤト・ブーメディエンヌ容疑者がトルコ経由でシリアに入国したことを認める(2015年1月12日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、9日にパリ東部の食糧品店で人質をとって立てこもったアメディ・クリバリ容疑者の内縁の妻でフランス当局が指名手配中のアヤト・ブーメディエンヌ容疑者が、トルコを経由し、8日にシリアに入っていたと明らかにした。

チャヴシュオール外務大臣によると、ブーメディエンヌ容疑者は2日に、スペインのマドリードからイスタンブールの国際空港に到着し、イスタンブールのアジア側の地区に滞在したのち、8日にシリアに入ったという。

AFP, January 12, 2015、AP, January 12, 2015、ARA News, January 12, 2015、Champress, January 12, 2015、al-Hayat, January 13, 2015、Iraqi News, January 12, 2015、Kull-na Shuraka’, January 12, 2015、al-Mada Press, January 12, 2015、Naharnet, January 12, 2015、NNA, January 12, 2015、Reuters, January 12, 2015、SANA, January 12, 2015、UPI, January 12, 2015などをもとに作成。

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シリア外務省:アヤト・ブーメディエンヌ容疑者のシリア入国に関して、トルコは「外国人テロリストの架け橋であることを認めた」と非難(2015年1月12日)

シリアの外務在外居住者省消息筋は、アヤト・ブーメディエンヌ容疑者がトルコからシリアに入国していたとするトルコ外務大臣の発表に関して、「外国人テロリストの架け橋」になっているとトルコを批判した。

同消息筋は「この声明は、トルコがシリアへの外国人戦闘員の潜入と、出身国への帰国の主な架け橋になっていることを…公式に認めたものであり…、テロとの戦いに関する諸決議、とりわけ国連安保理決議第2170号、2178号への重大な違反だ」と述べた。

SANA(1月12日付)が伝えた。

AFP, January 12, 2015、AP, January 12, 2015、ARA News, January 12, 2015、Champress, January 12, 2015、al-Hayat, January 13, 2015、Iraqi News, January 12, 2015、Kull-na Shuraka’, January 12, 2015、al-Mada Press, January 12, 2015、Naharnet, January 12, 2015、NNA, January 12, 2015、Reuters, January 12, 2015、SANA, January 12, 2015、UPI, January 12, 2015などをもとに作成。

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SANA:秘密核開発施設に関する『シュピーゲル』報道を「おろかな嘘」と否定(2015年1月12日)

SANA(1月12日付)は、シリアがヒズブッラーの協力のもと秘密核開発施設を建設しているとした『シュピーゲル』の報道に関して、メディア筋の話として、「何らの信憑性もない愚かな嘘とデマを流布した」と伝えた。

同消息筋はまた「シリアはこうしたデマ全体、そしてその詳細の一切を否定し、一部の地域諸国や諸外国が…シリアに対して敵対的なメディアを通じた…情報操作と圧力によって、国民と国土に対して行っている陰謀の一環だとみなしている」と付言した。

AFP, January 12, 2015、AP, January 12, 2015、ARA News, January 12, 2015、Champress, January 12, 2015、al-Hayat, January 13, 2015、Iraqi News, January 12, 2015、Kull-na Shuraka’, January 12, 2015、al-Mada Press, January 12, 2015、Naharnet, January 12, 2015、NNA, January 12, 2015、Reuters, January 12, 2015、SANA, January 12, 2015、UPI, January 12, 2015などをもとに作成。

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カナダがシリア人・イラク人避難民1万3,000人受け入れを決定(2015年1月11日)

カナダのクリス・アレクサンダー移民大臣は、『ハヤート』(1月12日付)に対して、カナダ政府がシリア人避難民1万人とイラク人避難民3,000人を受け入れることを決定したことを明らかにした。

AFP, January 11, 2015、AP, January 11, 2015、ARA News, January 11, 2015、Champress, January 11, 2015、al-Hayat, January 12, 2015、Iraqi News, January 11, 2015、Kull-na Shuraka’, January 11, 2015、al-Mada Press, January 11, 2015、Naharnet, January 11, 2015、NNA, January 11, 2015、Reuters, January 11, 2015、SANA, January 11, 2015、UPI, January 11, 2015などをもとに作成。

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ヨルダン:シリア領からの武装集団潜入を阻止(2015年1月11日)

ヨルダン軍総司令部は、国境警備隊がシリア領から潜入しようとした武装集団と交戦し、1人を負傷させ、2人を拘束したと発表した。

『ハヤート』(1月12日付)が伝えた。

AFP, January 11, 2015、AP, January 11, 2015、ARA News, January 11, 2015、Champress, January 11, 2015、al-Hayat, January 12, 2015、Iraqi News, January 11, 2015、Kull-na Shuraka’, January 11, 2015、al-Mada Press, January 11, 2015、Naharnet, January 11, 2015、NNA, January 11, 2015、Reuters, January 11, 2015、SANA, January 11, 2015、UPI, January 11, 2015などをもとに作成。

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トルコ軍戦闘機がシリア空軍の防空システムの威嚇を受ける(2015年1月11日)

トルコ軍参謀本部は声明を出し、ハタイ県(シリア領アレキサンドレッタ地方)の国境地帯を偵察飛行中のトルコ空軍のF16戦闘機が、シリア空軍の防空システム(SA地対空ミサイル)のレーザー照準器に10秒間にわたって追尾、威嚇されたと発表した。

ARA News(1月11日付)が伝えた。

AFP, January 11, 2015、AP, January 11, 2015、ARA News, January 11, 2015、Champress, January 11, 2015、al-Hayat, January 12, 2015、Iraqi News, January 11, 2015、Kull-na Shuraka’, January 11, 2015、al-Mada Press, January 11, 2015、Naharnet, January 11, 2015、NNA, January 11, 2015、Reuters, January 11, 2015、SANA, January 11, 2015、UPI, January 11, 2015などをもとに作成。

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レバノンの動き:ヌスラ戦線がトリポリ市ジャバル・ムフスィン地区での同時自爆テロの犯行声明を発表、米・シリアはテロを非難(2015年1月11日)

シャームの民のヌスラ戦線は、ツイッターを通じて声明を出し、10日にレバノンのトリポリ市ジャバル・ムフスィン地区で発生した同時自爆テロへの関与を認めた。

この声明によると、自爆テロを行ったのはいずれもレバノン人で、シリアのダマスカス郊外県カラムーン地方でヌスラ戦線の教練を受け、トリポリ市に派遣されたという。

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トリポリ市では、10日にレバノンのトリポリ市ジャバル・ムフスィン地区で発生した同時自爆テロの犠牲者となった住民の葬儀が行われ、多数の住民が参列した。

Naharnet, January 11, 2015
Naharnet, January 11, 2015
Naharnet, January 11, 2015
Naharnet, January 11, 2015
Naharnet, January 11, 2015
Naharnet, January 11, 2015

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NNA(1月11日付)は、治安当局が10日にレバノンのトリポリ市ジャバル・ムフスィン地区で発生した同時自爆テロに関与したと思われる3人を拘束した、と伝えた。

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米国務省のマリー・ハーフ副報道官は、10日にレバノンのトリポリ市ジャバル・ムフスィン地区で発生した同時自爆テロに関して、「強く非難する」としたうえで、「過激派と戦う…レバノン治安部隊を強く支持する」発表した。

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これに先立ち、シリア政府は10日、レバノンのトリポリ市ジャバル・ムフスィン地区で発生した同時自爆テロに関して、犠牲者に弔意を示すとともに、「国民統合がテロとの戦いを常に保障する」とのメッセージを発表した。

SANA(1月11日付)が伝えた。

AFP, January 11, 2015、AP, January 11, 2015、ARA News, January 11, 2015、Champress, January 11, 2015、al-Hayat, January 12, 2015、Iraqi News, January 11, 2015、Kull-na Shuraka’, January 11, 2015、al-Mada Press, January 11, 2015、Naharnet, January 11, 2015、NNA, January 11, 2015、Reuters, January 11, 2015、SANA, January 11, 2015、UPI, January 11, 2015などをもとに作成。

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イスラーム国:拘束していたキリスト教徒に慰謝料を支払い、釈放(2015年1月11日)

クッルナー・シュラカー(1月11日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)が数ヶ月前に拘束したキリスト教徒青年を数日前に釈放、その際この若者に慰謝料として5,000シリア・リラを支払ったと報じた。

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アレッポ県では、ARA News(1月11日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)との交戦の末、アイン・アラブ市のマシュタ・ヌール高地地区を制圧した。

またシリア人権監視団によると、米国など有志連合がアイン・アラブ市一帯のダーイシュ拠点などを4回にわたって空爆する一方、イラク・クルディスタン地域のペシュメルガ部隊がダーイシュ拠点を砲撃した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市郊外のフジャイフ丘、アイヤーシュ村でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦、シリア軍が砲撃・空爆を行った。

また米国など有志連合は、ブーマカール市郊外一帯を空爆した。

一方、SANA(1月11日付)によると、アイヤーシュ村、フジャイフ丘で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(1月11日付)によると、ハサカ市で、シリア軍と国防隊が、男性1人をダーイシュ(イスラーム国)に協力したとの容疑で逮捕した。

またダーイシュ・バラカ州は、男性2人を窃盗罪によりハッド形(手足切断の刑)に処した、と発表した。

一方、ARA News(1月12日付)によると、シリア軍はハサカ家南部および西部の郊外一帯に展開するダーイシュ拠点に対して砲撃を行った。

また西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がウンム・トゥワイナ村近郊でダーイシュと交戦した。

AFP, January 11, 2015、AP, January 11, 2015、ARA News, January 11, 2015、January 12, 2015、Champress, January 11, 2015、al-Hayat, January 12, 2015、Iraqi News, January 11, 2015、Kull-na Shuraka’, January 11, 2015、al-Mada Press, January 11, 2015、Naharnet, January 11, 2015、NNA, January 11, 2015、Reuters, January 11, 2015、SANA, January 11, 2015、UPI, January 11, 2015などをもとに作成。

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イスラエル人がイスラーム国、ペシュメルガ双方に従軍(2015年1月10日)

シンガポールのニュース・アジア・チャンネル(1月10日付)は、アイン・アラブ市(アレッポ県)で攻防を続ける西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)の双方にイスラエル人が参加している、と伝えた。

同チャンネルによると、イラク・クルド系のイスラエル人少なくとも2人が、イラク・クルディスタン地域のペシュメルガ戦闘員として従軍している一方、48年パレスチナ人(アラブ・イスラエル人)複数がダーイシュに参加しているのだという。

ARA News, January 10, 2015、News Asia, January 10, 2015などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:ダイル・ザウルで「東部人民抵抗運動」がダーイシュ・メンバー3人を殺害(2015年1月10日)

ダイル・ザウル県では、『ハヤート』(1月11日付)によると、ブーライル村でダーイシュ(イスラーム国)のメンバー3人が殺害された。

これに関して、シリア・アラブ・テレビ(1月10日付)は、「東部地域人民抵抗運動」を名のる組織が殺害を実行したと伝えた。

またSANA(1月10日付)も「東部地域人民抵抗運動」がブーライル村で、ダーイシュ戦闘員が乗った車を攻撃・破壊するとともに、マヤーディーン市郊外で、ダーイシュ戦闘員多数を逮捕した、と伝えた。

一方、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル航空基地周辺でのシリア軍との戦闘で、イドリブ県出身のダーイシュ戦闘員1人が死亡した。

他方、SANA(1月10日付)によると、ダイル・ザウル市ジュバイラ地区、ラサーファ地区、ウルフィー地区、工業地区、ラシュディーヤ地区、ハウィーカ地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、『ハヤート』(1月11日付)によると、米国など有志連合で県内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して空爆を行った。

また、ARA News(1月10日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)がハサカ市西方のハリータ村近郊で交戦した。

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アレッポ県では、『ハヤート』(1月11日付)によると、米国など有志連合がアイン・アラブ市近郊のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して空爆を行った。

AFP, January 10, 2015、AP, January 10, 2015、ARA News, January 10, 2015、Champress, January 10, 2015、al-Hayat, January 11, 2015、Iraqi News, January 10, 2015、Kull-na Shuraka’, January 10, 2015、al-Mada Press, January 10, 2015、Naharnet, January 10, 2015、NNA, January 10, 2015、Reuters, January 10, 2015、SANA, January 10, 2015、UPI, January 10, 2015などをもとに作成。

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「モスクワ1」をめぐる動き:国内の活動家が相次いで参加を表明(2015年1月10日)

1月26~29日にモスクワで予定されているシリア政府と反体制勢力の和平会議(「モスクワ1」)に関して、ロシア外務省から招待状を送られたカドリー・ジャミール人民意思党党首、マーズィン・ガルビーヤ氏、サーリフ・ムスリム民主統一党党首、ファイサル・アブドゥッラフマーン氏(部族評議会)、ムハンマド・ファーリス氏、ワリード・ブンニー、ランダ・カスィース氏(以上在外)、ファーティフ・ジャームース氏、サリーム・ハイル・ビク氏、ナウワーフ・ムルヒム氏、マジュド・ニヤーズィー氏、スハイル・サルミーニー氏がロシア側に出席の意向を伝えた。

『ハヤート』(1月11日付)が伝えた。

また民主的変革諸勢力国民調整委員会メンバーで「国民の呼びかけ」代表を務めるサミール・アティーヤ氏も、『ハヤート』紙に対して、参加の意思を表明した。

一方、ロシア外務省は、シリア革命反体制勢力国民連立の総合委員会での執行部人事課異変を受け、ハーリド・ハウジャ新代表、ファールーク・タイフール氏(シリア・ムスリム同胞団)、ミシェル・キールー氏(シリア民主主義者連合)に対しても招待状を送付することを決定した。

しかし、シリア革命反体制勢力国民連立は、シリア国家建設潮流、アフマド・ムアーッズ・ハティーブ氏らと同様、個人資格での「モスクワ1」への参加を拒否する姿勢を示している。

他方、複数の西側消息筋によると、反体制勢力の足並みの乱れを受け、シリア政府は「モスクワ1」に派遣する代表団の代表を、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣からファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣に格下げすることを検討しているという。

AFP, January 10, 2015、AP, January 10, 2015、ARA News, January 10, 2015、Champress, January 10, 2015、al-Hayat, January 11, 2015、Iraqi News, January 10, 2015、Kull-na Shuraka’, January 10, 2015、al-Mada Press, January 10, 2015、Naharnet, January 10, 2015、NNA, January 10, 2015、Reuters, January 10, 2015、SANA, January 10, 2015、UPI, January 10, 2015などをもとに作成。

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トルコ警察が対シリア国境でチュニジア人女性の身柄保護(2015年1月9日)

ARA News(1月10日付)は、トルコのアクチャカレ市にある国境通行所で、トルコの警察当局は、チュニジア人女性1人の身柄を保護したと伝えた。

アクチャカレ市は、ダーイシュ(イスラーム国)が制圧するタッル・アブヤド市(ラッカ県)に面しており、拘束されたチュニジア人女性は、黒いニカーブと赤い靴を身につけており、警察の尋問に対して「ここにいました。どこに行くかわからない」と答えたという。

その後、警察とこの女性の問答に人だかりができ、シリア人の若者1人がアレッポ方言でこの女性を罵倒し始めたため、警察は女性の身柄を保護したのだという。

AFP, January 10, 2015、AP, January 10, 2015、ARA News, January 10, 2015、Champress, January 10, 2015、al-Hayat, January 11, 2015、Iraqi News, January 10, 2015、Kull-na Shuraka’, January 10, 2015、al-Mada Press, January 10, 2015、Naharnet, January 10, 2015、NNA, January 10, 2015、Reuters, January 10, 2015、SANA, January 10, 2015、UPI, January 10, 2015などをもとに作成。

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『シュピーゲル』:シリア政府が秘密核開発施設を建設か?(2015年1月9日)

独『シュピーゲル』(1月9日付、インターネット版)は、シリア政府がレバノン国境地帯の地下に秘密核開発施設を建設していることが、諜報機関による調査(衛星写真などによる調査)から明らかになったと伝えた(http://www.spiegel.de/international/world/evidence-points-to-syria-still-working-on-a-nuclear-weapon-a-1012209.html)。

この秘密核開発施設は、ダマスカス郊外県のマルジュ・スルターン地区に建設されていたが、反体制武装集団の攻撃を受け、ヒムス県クサイル市西方のレバノン国境から約2キロの地点に施設を移転したという。

移転はヒズブッラーの支援のもとに行われ、最新の衛星写真には、6棟の建造物、ブルーズ村からの送電線が確認できるほか、冷却水の提供が可能な湖(ザイタ湖)も映っている。

核開発施設であることを示す最大の証拠は、スパイ・ネットワークによって傍受された無線での会話で、この会話ではヒズブッラーの高官が「ザムザム」というコードネームを使用して、核開発施設について言及していたという。

また核開発施設には、イラン・イスラーム革命防衛隊メンバーが駐在しているほか、北朝鮮も関与しているという。

なお、シリアによる核開発は、2007年にイスラエル軍によるキバル(ダイル・ザウル県)の核兵器疑惑施設への越境空爆によって中断していたとされる。

Spiegel, January 9, 2015
Spiegel, January 9, 2015
Spiegel, January 9, 2015
Spiegel, January 9, 2015
Spiegel, January 9, 2015
Spiegel, January 9, 2015

Spiegel, January 9, 2015をもとに作成。

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英MI6長官:シリアのアル=カーイダが西側を標的とした攻撃を計画している(2015年1月9日)

英MI6のアンドリュー・パーカー長官は、ロンドンの本部で演説を行い、「シリアで活動するアル=カーイダが西側を標的とした攻撃を計画しており、甚大な被害が予想される」と述べた。

パーカー長官がMI6本部で演説するのは2013年10月以来1年3か月ぶり。

演説の原稿は、フランスでの『シャルリ・エブド』誌襲撃事件以前に作成されていたという。

『ハヤート』(1月10日付)が伝えた。

AFP, January 9, 2015、AP, January 9, 2015、ARA News, January 9, 2015、Champress, January 9, 2015、al-Hayat, January 10, 2015、Iraqi News, January 9, 2015、Kull-na Shuraka’, January 9, 2015、al-Mada Press, January 9, 2015、Naharnet, January 9, 2015、NNA, January 9, 2015、Reuters, January 9, 2015、SANA, January 9, 2015、UPI, January 9, 2015などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:ブーカマール市で「改悛の扉を開く」と発表(2015年1月9日)

ダーイシュ(イスラーム国)ユーフラテス州は、ダーイシュに敵対する自由シリア軍諸部隊、イスラーム戦線、シャームの民のヌスラ戦線、ヌサイリー体制内のスンナ派兵士(シリア軍)といった「諸宗派に対して改悛の扉を開く」とする告知を出した。

この告知は、ワーリー、総合治安局長、カーイム裁判所カーディーの連名となっており、アブー・バクル・バグダーディー氏の指示によって発令され、ハサカ県ブーカマール市で金曜礼拝後にモスクで配布された。

しかし、上記勢力の指揮官、そしてスンナ派以外のシリア軍兵士は「改悛」の対象外だという。

Kull-na Shuraka', January 9, 2015
Kull-na Shuraka’, January 9, 2015

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ヒムス県では、ARA News(1月9日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)ヒムス州が、ヒムス市郊外某所で、イスマーイーリー派の男性1人を含む5人を「スパイ罪」で公開処刑した。

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ラッカ県では、ARA News(1月9日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)宗教警察(ヒスバ)は、支配地域外への女性の旅行を禁止する決定を下した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がハトラ村で8日に拘束していた学校教師を拷問の末、殺害した。

また、イッティハード・プレス(1月9日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)(バラカ州)が、ダイル・ザウル市内のインターネット・カフェの閉店、アイヤーシュ村、ハリータ村などのインターネット機器の没収を決定した。

AFP, January 9, 2015、AP, January 9, 2015、ARA News, January 9, 2015、Champress, January 9, 2015、al-Hayat, January 10, 2015、Iraqi News, January 9, 2015、al-Ittihad Press, January 9, 2015、Kull-na Shuraka’, January 9, 2015、al-Mada Press, January 9, 2015、Naharnet, January 9, 2015、NNA, January 9, 2015、Reuters, January 9, 2015、SANA, January 9, 2015、UPI, January 9, 2015などをもとに作成。

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