シリア民主評議会と北・東シリア地域民主自治局はシリア革命開始14周年に合わせて声明を発表し、暫定政権の憲法宣言を改めて非難:ラッカ県、ハサカ県では憲法宣言拒否のデモなどが続く(2025年3月15日)

ANHAによると、シリア民主評議会は、シリア革命開始(2011年3月15日)14周年に合わせて声明を出し、自由、尊厳、正義を求めた蜂起に参加し、独裁体制の弾圧で命を落とした犠牲者に改めて哀悼の意を示すとともに、アフマド・シャルア暫定政権による憲法宣言の施行を公正な民主国家を樹立しようとするシリア国民の要望を反映しておらず、失望した」と批判した。

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ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局は、シリア革命開始(2011年3月15日)14周年に合わせて声明を出し、革命の諸目的を実現するための行動を継続するとしたうえで、シリアの新憲法を、いかなる周縁化や排除もなく、シリアのすべての構成要素の権利を守るものとするために要求を続けると表明した。

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ラッカ県では、ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるタブカ市で、アフマド・シャルア暫定政権による憲法宣言の施行を拒否するデモが行われた。

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ハサカ県では、ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の弁護士連合と社会正義評議会がハサカ市の自由広場で声明を発表し、シャルア暫定政権による憲法宣言の施行を拒否する意思を示した。

ANHAによると、ハサカ市とアームーダー市では、憲法宣言の施行を拒否する抗議デモが行われた。

ANHAによると、カーミシュリー市では革命青年運動が声明を発表し、憲法宣言の施行を拒否した。

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トルコ軍とシリア国民軍はアレッポ県とハサカ県への爆撃・砲撃を続ける(2025年3月15日)

アレッポ県では、ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍が午後11時頃、スィッリーン町と、アイン・アラブ(コバネ)市南のM4高速道路沿線を砲撃した。

ANHAによると、トルコ軍の戦闘機複数機が午後11時頃、ティシュリーン・ダム一帯を爆撃した。

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ハサカ県では、ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍が午後1時頃、タッル・タムル町近郊のカラージナ村を砲撃した。

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ドゥルーズ派最高位の宗教指導者のヒジュリー師は暫定政権の憲法宣言を「非論理的」と批判、「この国の運命に関して適切な思考がなされなくなりつつある状況に至ったときには、介入せざるを得ない」と述べる(2025年3月15日)

スワイダー24によると、ドゥルーズ派最高位の宗教指導者のヒクマト・ヒジュリー師は、アフマド・シャルア暫定大統領が指導する暫定政権が施行した憲法宣言について、「非論理的」と批判した。

ヒジュリー師は以下の通り述べた。

我々の愛国的基礎は変わらない。しかし、この国の運命に関して適切な思考がなされなくなりつつある状況に至ったときには、介入せざるを得ない。
ドゥルーズ派は平和を求める学人であり、誰にも攻撃を加えず、誰からも攻撃を受けない…。シリアの領土と国民の一体性、そして憲法に基づく民主国家の建設を支持する。
宗派や地域の内部対立を生み出すことに成功したと示唆しようとしている者がいるが…、彼らは決してそれを成し遂げることはできない。


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シリア革命開始14周年を記念して各地で記念集会が開催され、首都ダマスカスの集会にはシリア軍ヘリコプターが参加:シリア南部、北東部で記念集会は開催されず(2025年3月15日)

SANAによると、シリア革命開始(2011年3月15日)14周年を記念して、ダマスカス県ウマウィーイーン広場、イドリブ市サブア・バフラート広場、アレッポ県マンビジュ市で午後、記念集会やデモが行われた。

ウマウィーイーン広場での記念集会は、ダマスカス県知事によって呼びかけられ、シリア軍のヘリコプターが参加、会場に花を撒き、革命を祝福した。





国防省によると、ムルハフ・アブー・カスラ暫定国防大臣は、首都ダマスカスでのシリア革命開始(2011年3月15日)14周年集会にシリア軍のヘリコプターが参加したことにつて声明を発表した。

声明の内容は以下の通り:

シリアの人々は14年前、圧政に対して声を上げ、その結果、殺害、強制移住、拘束といった代償を払ったが、ついにアッラーの許しのもと、偉大なる勝利と確固たる解放に至った。 かつてシリア国民に死の業火を投下していたヘリコプターが、今では安心と安定の源となったことを皆が目にした。 我々はこれからもシリアの人々に忠誠を誓い、彼らの犠牲の結晶を守り、それを保護し、国民に奉仕する責務を果たし続ける。

内務省総合治安局がデモに先立って、安全を確保するとして会場一帯に展開した。



また、夜にも、ダマスカス県ウマウィーイーン広場、ハマー県ハマー市アースィー広場(集団礼拝と祝典)、アレッポ県アレッポ市サアドゥッラー・ジャービリー広場、ヒムス県ヒムス市、ダマスカス郊外県ドゥーマー市、ラタキア県ラタキア市で祝典が行われた。





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スワイダー24によると、スワイダー県スワイダー市のカラーマ広場では記念集会などは行われなかった。

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ダルアー県では、ダルアー24によると、ダルアー市の3月18日広場で、タファス市、ダーイル町などの住民が3月15日のシリア革命記念日(首都ダマスカスで最初の抗議行動が行われた日)を祝うデモを行った。

デモは比較的小規模だった。

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シリア民主評議会、シリア・クルド国民評議会幹部はシャルア暫定政権による憲法宣言を拒否:ハサカ県、スワイダー県で抗議デモ(2025年3月14日)

ANHAによると、シリア民主評議会は声明を出し、アフマド・シャルア暫定大統領が指導する暫定政権による憲法宣言の発表を拒否、憲法宣言は、一当事者によって押し付けられるべきではなく、真の国民合意の結果として宣言されねばならないと表明した。

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ルダウによると、シリア・クルド国民評議会の事務局メンバーでクルド・シリア中道党代表のシャッラール・カッドゥー氏は憲法宣言について、「一つの民族、一つの宗教」の発想が見られるとして、拒否する姿勢を示した。

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ハサカ県では、ムラースィルーン(Syrian Reporters)によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるカーミシュリー市で、憲法宣言発表を拒否する抗議デモが発生した。

シリア人権監視団によると、アームーダー市でも憲法宣言の発表に反対する抗議デモが行われ、参加者は「シリアは多様な民族・エスニック・宗派・宗教の国」、「アームーダーより、バニー・マアルーフのカラーマ広場の英雄たちに敬礼。シリアのクルド人は、祖先から受け継いだ土地に根付く純粋な民族」、「誰にも他者を裁く権利はなく、シリアの憲法はクルド人を代表していない」などと連呼した。

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スワイダー県では、ムラースィルーン(Syrian Reporters)によると、スワイダー市で、地元武装グループが「シャルアが欲しいなら、シャームに行け」などと連呼して、シリア国旗(革命旗)を引きずり下ろした。

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ドゥルーズ派の最高宗教指導者であるヒジュリー師はシャルア暫定大統領が指導する政権を「過激派政権」と厳しく批判(2025年3月13日)

ムラースィルーンなどによると、ドゥルーズ派の最高宗教指導者であるヒクマト・ヒジュリー師はスワイダー県の社会活動団体との懇談で、アフマド・シャルア暫定大統領が指導する政権を厳しく批判した。

批判の内容は以下の通り。

我々は生きるか死ぬかの段階にある。我々は自らの宗派の利益のために取り組んでいる。すべての宗派が、豊富な人材と指導者を擁しており、正しい国民的遺産を受け継いでいる。
我々は、こうした段階、そしてこうした状況のもとで進んでいるが、確固たる原則が存在する。ダマスカスの暫定政権とはいかなる合意もコンセンサスもない。それはあらゆる意味で過激派政権である。
それは、国際司法において指名手配を受けている。この問題に対するいかなる寛容な姿勢もシリア国民として受け入れることはできない。

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シリア民主軍はフール・キャンプでダーイシュのイラク人メンバーを逮捕したと発表(2025年3月13日)

ハサカ県では、ANHAによると、シリア民主軍広報センターは、軍事作戦師団(TOL)が12日にフール・キャンプで治安作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)のイラク人メンバーの1人サラーフ・アブドゥッラー・アブド(アブー・アザーウィー)を逮捕したと発表した。

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北・東シリア地域民主自治局は声明を発表しシャルア暫定政権による憲法宣言を「シリアの真実とそこに存在する多様性を無視している」と批判(2025年3月13日)

ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局は声明を発表し、アフマド・シャルア暫定大統領が署名・承認した憲法宣言を批判した。

声明では、憲法宣言の文言について「シリアの真実とそこに存在する多様性を無視している」、「国家的・社会的アイデンティティを歪めるもので、バアス党体制の基準に似た個人主義的な思考を反映している」としたうえで、「現在のシリアには国民の団結と結束が必要であり、それによってこそ民主的な未来を決定できる」と指摘、すべての社会的要素が参加するかたちで憲法宣言が作成されるべきだったと強調した。
また、「シリアにおける真の民主主義の確立を妨げる」と警告し、「その条文はシリア国民の願いとかけ離れ、真のアイデンティティを反映していない」と非難、「真の愛国的パートナーシップを反映した憲法を策定し、シリアとその将来世代にとって持続可能な民主的な道筋を確立する」よう訴えた。
声明の最後では、「狭量な思考や過去の慣習に戻ることは、シリアを再び振り出しに戻し、国民の苦しみを増し、安定の実現を妨げる」と警鐘を鳴らした。

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トルコ軍とシリア国民軍がアレッポ県のティシュリーン・ダム一帯、スィッリーン町一帯を砲撃(2025年3月13日)

アレッポ県では、ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍が午後7時頃、ティシュリーン・ダム一帯を砲撃した。

ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍は午後7時頃、スィッリーン町近郊のカサク村、ミルフ村を砲撃した。
https://hawarnews.com/ar/uploads/images/202503/image_870x_67d329f15caff.jpg

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ダイル・ザウル県で、ユーフラテス川西岸から東岸のガラーニージュ市、カシュキーヤ村、アブー・ハマーム市に武装グループが潜入したことを受けて、シリア民主軍は夜間外出禁止令を発出(2025年3月12日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ユーフラテス川西岸から、東岸のガラーニージュ市、カシュキーヤ村、アブー・ハマーム市に武装グループが潜入したことを受けて、シリア民主軍はこれらの市村に夜間外出禁止令を発出した。

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アサーイシュが米主導の有志連合の航空支援を受けてラッカ市近郊のフーラ村でダーイシュの幹部を逮捕(2025年3月12日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)が、米主導の有志連合の航空支援を受けてラッカ市近郊のフーラ村でダーイシュ(イスラーム国)の幹部を逮捕した。

一方、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の部隊がダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルの襲撃を受けて、1人が死亡、2人が負傷した。

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北・東シリア地域民主自治局、スィルヤーニー連合党は、シャルア暫定大統領とシリア民主軍のアブディー総司令官によるシリア民主軍の統合にかかる合意を支持(2025年3月12日)

ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局は声明を出し、アフマド・シャルア暫定大統領とシリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官によるシリア民主軍の統合にかかる合意について、重要且つ歴史的なステップだとしたうえで、平和と安定の確立というすべてのシリア人の希望と要望を実現に向けた戦略的な進展としての意味を持っていると表明し、これを支持した。

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ANHAによると、スィルヤーニー連合党も支持を表明した。

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トルコ軍はハサカ県、アレッポ県への爆撃、砲撃を続ける(2025年3月12日)

ハサカ県では、ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍は午前10時頃、タッル・タムル町にある畜産施設を砲撃した。

https://hawarnews.com/ar/uploads/images/202503/image_870x_67d138a3e22a1.-

ANHAによると、トルコ軍は午後11時頃、同施設一帯に加えてタッル・タムル町中心部を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHAによると、トルコ軍が午後12時頃、戦闘機複数機でティシュリーン・ダム一帯を爆撃した。

ANHAによると、トルコ軍の戦闘機複数機が午後8時頃、スィッリーン町近郊のカサク村を爆撃した

ANHAによると、トルコ軍戦闘機複数機が午後11時頃、ティシュリーン・ダム一帯を爆撃した。

ANHAによると、シリア民主軍の広報センターが、ティシュリーン・ダム一帯、カラ・クーザーク橋一帯、ダイル・ハーフィル市一帯へのトルコ軍による爆撃に応戦し、無人航空機4機を撃墜したと発表した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコ軍が昨年12月にシリア国民軍が新たに制圧したマルアナーズ村、アルカミーヤ村、マンナグ村にトルコ軍の地雷除去部隊などが展開した。

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シャルア暫定政権とスワイダー市の名士らがドゥルーズ派の最高宗教指導者のヒクマト・ヒジュリー師の同席のもとに了解覚書を交わす(2025年3月12日)

スワイダー24ムラースィルーンなどは、アフマド・シャルア暫定政権を代表するムスタファー・バックール氏とスワイダー市の名士らが、ドゥルーズ派の最高宗教指導者のヒクマト・ヒジュリー師の同席のもとに了解覚書を交わしたと伝え、文書の画像を公開した。

覚書の内容は以下の通り:

  • 司法警察の即時運用開始 内務省の下で警察および治安関連の業務を再開
  • 離脱した将校・兵士、およびすべての武装勢力を国防省の管轄下に統合
  • 未払い給与を全職員に即時支給
  • 2023年12月8日以前に解雇された全職員の処遇を再検討
  • 12月8日以前に不当解雇された者を優先的に再雇用
  • 国家機関の財政・管理改革の実施 職員の必要を満たすため、暫定執行委員会のメンバーを迅速に任命
  • 社会平和を維持し、公私財産への違法な侵害を防止
  • 国家資産や道路に対する違法占拠の計画的な撤去と、その代替案の提供
  • 旧政党本部の建物を大学の本部として利用
  • 本協定の署名者を実施監督委員会とし、継続的な協議を行い、未解決の問題に対応することを決定

これに関して、スワイダー24は、ムワッヒド・ドゥルーズ・ムスリム精神指導部筋からの情報として、覚書は最終合意ではないと伝えた。

一方、『ワタン』によると、スワイダー県は旧政党本部の建物を大学の本部として利用すると定めた決定第146号を発出した。

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スワイダー24が部族自由人連合からの情報として伝えたところによると、国防省と内務省の代表らがスワイダー県のマズラア町を訪れ、登録センターを解説、これを受けて若者約800人が国防省部隊と内務省総合治安局隊員の募集登録を行った。

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トルコ軍とシリア国民軍は、シリア民主軍の暫定政権への統合合意後もアレッポ県ティシュリーン・ダム一帯などへの攻撃を続ける(2025年3月11日)

ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍は午後1時頃、ティシュリーン・ダム一帯を砲撃した。
ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍が午後7時頃、スィッリーン町一帯を砲撃した。

ANHAによると、トルコ軍の戦闘機複数機が午後10時頃、ティシュリーン・ダム一帯を爆撃した。

ANHAによると、シリア民主軍の広報センターは声明を発表し、前日のスィッリーン町近郊のジャッファーフ村に対するトルコ軍の無人航空機による攻撃で、子ども1人が死亡、2人が負傷したと発表した。

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北・東シリア地域民主自治局のバドラーン・ジヤー・クルド顧問はシリア民主軍統合にかかる合意の詳細について明らかす一方、同自治局の支配地で活動する政治組織が支持を表明(2025年3月11日)

シリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官は、アフマド・シャルア暫定大統領とのシリア民主軍の統合にかかる合意調印について、Xで、以下の通り綴った。

この重要な時期において、我々は協力し、公正と安定への国民の願いを反映した移行期を確実にするために取り組んでいる。我々は、すべてのシリア人の権利を保障し、平和と尊厳への願いを実現し、より良い未来の構築に尽力する。本合意を、すべての構成要素を包み込み、善隣関係を確保する新しいシリアを築くための真の機会と見なしている。

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ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局で活動するシリア・クルド民主統一党(イェキーティー)とシリア・クルド進歩民主党がそれぞれ声明を出し、合意調印に歓迎の意を示した。

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ANHAによると、クルディスタン国民大会(KNK)は声明を発表し、合意調印に歓迎の意を示した。

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北・東シリア地域民主自治局のイルハーム・アフマド渉外関係局共同議長は、合意に関して、Xで以下の通り綴った。

我々のシリア民主軍とシリア移行政府との合意は、沿岸地域の住民が直面している痛ましい出来事のなかで締結されたものであり、それを終結させるための一歩である。また、シリア国内でのすべての軍事作戦を停止することを目的としてる。この合意が、包括的な国民和解への道を開き、真の移行期の正義を実現し、すべての関係者の参加を保証することを願っている。

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ANHAによると、シリア民主評議会は声明を発表し、合意に関して、「シリアの歴史における重要な岐路で締結され、愛国的責任の精神のもと、新しい民主的で多元的なシリアを築くための基本的な一歩となる」と支持を表明した。

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北・東シリア地域民主自治局のバドラーン・ジヤー・クルド顧問は、Xで合意の詳細について明らかにした。

その内容は以下の通り。

ダマスカスで本日(3月10日)、シリアの愛国的責任の精神のもと、極めて重要かつ歴史的な会議が開催され、シリアにおける未解決の諸課題に対する解決策を見出すことを目的として議論が行われた。本会議は、複数の問題に進展をもたらす可能性のある道を切り開くものとなった。
会議では、シリア沿岸部における情勢の進展と、そこで発生している犯罪の即時停止の必要性が議論された。さらに、シリア国内でのあらゆる攻撃および軍事作戦の終結を求める声が上がった。また、クルド問題については、これをシリアの国家的課題として位置付け、クルド合同代表団がシリア移行政府と対話を行い、この問題を深く協議することが決定された。
さらに、自治局およびその関連機関に関する主要な課題についても議論が交わされ、軍事・治安部門の統合を含め、これらをシリアの国家機関の一部として編入する方法について協議が行われた。専門委員会を通じた詳細な交渉を継続することで合意がなされ、主権機関の運営方針をダマスカスと調整しつつ、地元の諸機関の特性を尊重し、地方社会の意思を反映させる仕組みを整えることが確認された。
また、シリア難民および国内避難民の状況についても議論が交わされ、特にアフリーンおよびスィリー・カーニエ(ラアス・アイン)の住民の帰還が焦点となった。ダマスカスの移行政府が、住民の安全な帰還を確保するための具体的措置を講じることが決定され、その結果について関係機関に通知することが確認された。
本会議の議論を経て、外部からの干渉を排し、シリア人どうしによる国民的合意が成立した。この合意は、包括的な対話の起点となり、政治プロセスへのより広範な参加の基盤を築くものである。また、北・東シリアのすべての構成要素が、この国民的プロセスにおいて正当な代表権を持ち、確実に参加することの必要性が強調された。

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沿岸地域での混乱をめぐり各地で「旧体制の残党」の犯罪を非難するデモと暫定政権によるアラウィー派虐殺を非難するデモ(2025年3月11日)

SANAによると、ラタキア県ラタキア市(シャイフ・ダーヒル地区など)、タルトゥース県バーニヤース市、アレッポ県アレッポ市(宗教関係者)で内務省総合治安局による治安と安定確保に向けた取り組みを支持し、「旧体制の残党」の犯罪を非難、外国の介入に反対するデモが行われた。




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ハサカ県では、ANHAによると、ハサカ市で、沿岸地域で発生した国防軍部隊と内務省総合治安局による住民(アラウィー派)への「虐殺」を非難するデモが行われた。

また、ANHAによると、カーミシュリー市でも同様のデモが行われた。

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ANHAによると、民主統一党(PYD)の女性評議会は声明を発表し、沿岸地域で発生した国防軍部隊と内務省総合治安局による住民(アラウィー派)への「虐殺」の調査を行うよう求めた。

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各地でシャルア暫定大統領とシリア民主軍のアブディー総司令官によるシリア民主軍の統合にかかる合意調印を祝うデモ(2025年3月11日)

SANAによると、北・東シリア地域民主自治局の支配地(飛び地)であるアレッポ市シャイフ・マクスード地区、暫定政権統治下のアレッポ市アレッポ城前、クナイトラ県ハーン・アルナバ市で、住民らが街頭で、アフマド・シャルア暫定大統領とシリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官によるシリア民主軍の統合にかかる合意調印を祝った。



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スワイダー県では、スワイダー24によると、合意調印を支持するデモが行われた。

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アレッポ県では、ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるアイン・アラブ(コバネ)市で同様のデモが行われた

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シリア人権監視団によると、ハマー県、イドリブ県、ダイル・ザウル県で合意を受けた祝砲で、子ども4人が死亡、多数が重軽傷を負った。

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シリア民主軍がダイル・ザウル県でダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルのリーダーを逮捕(2025年3月10日)

ダイル・ザウル県では、ANHAによると、シリア民主軍の軍事作戦師団(TOL)がブサイラ市でダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルのリーダーのハーリド・ムルビド・ウバイド容疑者(アブー・ウマル)を逮捕した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア民主軍の兵士がジャルズィー村でダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルに銃で撃たれて死亡した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、カラーマ村で、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルがシリア民主軍の検問所を襲撃した。

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トルコ軍はアレッポ県ティシュリーン・ダム一帯を爆撃(2025年3月10日)

アレッポ県では、ANHAによると、トルコ軍の戦闘機が午前8時頃、ティシュリーン・ダム一帯を爆撃した。

ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍は午後9時頃、ティシュリーン・ダム一帯を砲撃した。

ANHAによると、トルコ軍戦闘機複数機が午後5時頃に、ティシュリーン・ダム一帯を爆撃した。

ANHAによると、トルコ軍が午後6時頃、スィッリーン町近郊のカファーフ村を砲撃し、子ども1人が死亡、2人が負傷した。

ANHAによると、シリア民主軍の広報センターは、ティシュリーン・ダム一帯、カラ・クーザーク橋一帯でトルコ軍とシリア国民軍の迎撃し、多数の戦闘員を殺傷したと発表した。

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アレッポ市のアシュラフィーヤ地区の前線で、国防軍部隊がシリア民主軍の攻撃を受ける(2025年3月10日)

SANAによると、国防省のハサン・アブドゥルガニー報道官が声明を出し、アレッポ県アレッポ市のアシュラフィーヤ地区の前線で、国防軍部隊がシリア民主軍の攻撃を受け、これに応戦し、攻撃してきた部隊に損害を与えたと発表した。

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シャルア暫定大統領はシリア民主軍のアブディー総司令官と、シリア民主軍をシリア・アラブ共和国の国家機関に統合し、シリアの領土の一体性と分割拒否を確認することを定めた合意文書に署名(2025年3月10日)

シリア・アラブ共和国大統領府によると、アフマド・シャルア暫定大統領は首都ダマスカスで、シリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官と、シリア民主軍をシリア・アラブ共和国の国家機関に統合し、シリアの領土の一体性と分割拒否を確認することを定めた合意文書に署名した。

合意文書の内容は以下の通り。

1. すべてのシリア人が、宗教的・民族的背景に関係なく、能力に基づいて、政治プロセスとすべての国家機関において代表され、これに参加する権利を保障する。
2. クルド社会はシリア国家における不可分の社会であり、シリア国家はその市民権とすべての憲法上の権利を保証する。
3. シリア全土における停戦。
4. 北・東シリアにおけるすべての民間および軍事機関をシリア国家の行政に統合する。そのなかには、国境通行所、空港、石油・ガス田が含まれる。
5. すべてのシリア難民の故郷への帰還を保証し、シリア国家が彼らの安全を確保する。
6. シリア国家はテロの残党や国家の安全・統一を脅かすあらゆる脅威と戦うことを支援する。
7. 分裂の呼びかけ、ヘイト・スピーチ、シリア社会の構成要素間に内乱を生じさせる試みを拒否する。
8. 執行諸委員会は本合意を年内末までに実施するために取り組む。


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SANAによると、ハサカ県、ダイル・ザウル県、タルトゥース県、アレッポ県でシリア民主軍の統合を定めた合意の成立を歓迎するデモが行われた。

タルトゥース県では、憲兵隊がデモ参加者を守るために展開した。



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ANHAによると、合意調印を受けて、ラッカ県、ダイル・ザウル県、ハサカ県で無差別に祝砲が撃たれ、13人が流れ弾にあたり負傷した。

シリア人権監視団によると、ラッカ県で18人が負傷、ハサカ県で2人が負傷、ダイル・ザウル県では1人が死亡、4人が負傷した。

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SANAによると、カタールはシリア民主軍の統合を定めた合意に歓迎の意を示した。

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ダーイシュのスリーパーセルがダイル・ザウル県のザアタル工場の経営者の自宅とシリア民主軍の拠点をRPG弾で攻撃(2025年3月9日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルが、アブリーハ村のザアタル工場の経営者の自宅をRPG弾で攻撃した。

スリーパーセルは、この経営者のザカートの支払いを強要していた。

スリーパーセルはまた、ズィーバーン町・タヤーナ村間にあるシリア民主軍の拠点を、RPG弾で攻撃した。

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北・東シリア地域民主自治局の支配下にある飛び地のアレッポ市シャイフ・マクスード地区南端のアワーリド地区にあるアサーイシュの拠点が武装集団の攻撃を受ける(2025年3月9日)

アレッポ県では、ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にある飛び地のアレッポ市シャイフ・マクスード地区南端のアワーリド地区にある内務治安部隊(アサーイシュ)の拠点が武装集団の攻撃を受け、アサーイシュが応戦した。

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北・東シリア地域民主自治局、TEV-DEMは沿岸地域でのアラウィー派宗徒虐殺を非難、公正かつ透明性のある調査委員会の設置を求める(2025年3月9日)

ANHAによると、民主社会運動(TEV-DEM)は声明を出し、沿岸地域でのアラウィー派宗徒やその住居、財産に対する攻撃、殺戮を非難、分権体制の樹立を通じた問題解決を主唱した。

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ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局は声明を出し、沿岸地域でのアラウィー派を狙った暴力や「虐殺」を厳しく非難、こうした行為が前政権と同じ「権威主義的思考の産物」と断じ、これを継続することでシリアの未来が阻害されると警鐘を鳴らした。

また、これらの犯罪の加害者を裁き、公正かつ透明性のある調査委員会を設置して、真実を明らかにし、責任者を追及する必要がある強調した。

また、すべての愛国勢力、国民が参加する包括的国民対話の開催を要求、国民はあらゆる暴力、宗派主義からの解放を望んでいると表明した。

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トルコ軍とシリア国民軍がアレッポ県ティシュリーン・ダム一帯を砲撃(2025年3月9日)

アレッポ県では、ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍が午後2時頃、ティシュリーン・ダム一帯を砲撃した。

ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍は午後9時頃、ティシュリーン・ダム一帯を砲撃した。

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スワイダー市のカラーマ広場でシャルア暫定大統領打倒を訴えるデモ(2025年3月9日)

スワイダー県では、スワイダー24によると、スワイダー市のカラーマ広場(旧サイル広場)で抗議デモが2回に分けて行われ、「民間人の殺害は、加害者が誰であれ犯罪である」、「自国民を殺す者は反逆者だ」、「ジャウラーニーは倒れる」などと書かれた紙を掲げ、アフマド・シャルア暫定大統領が指導する暫定政権によるシリア沿岸地域での民間人への「虐殺」を非難した。

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