イドリブ県サルミーン市でダーイシュとつながりのあるジュンド・アクサー機構元メンバーがホワイト・ヘルメットのメンバーを殺害したとされるシャーム解放機構メンバーを殺害(2017年10月6日)

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(10月7日付)によると、サルミーン市でシャーム解放機構のメンバーと、トルキスタン・イスラーム党の傘下で活動するジュンド・アクサー機構の元メンバーが交戦し、シャーム解放機構メンバーが死亡した。

戦闘は、8月12日にホワイト・ヘルメットのメンバーが殺害した事件に関与していたとされるシャーム解放機構メンバーをジュンド・アクサー機構の元メンバーが拘束しようとして発生したという。

サルミーン市でのホワイト・ヘルメット・メンバー殺害事件をめぐっては、9月18日にシャーム解放機構のシャリーア法廷が3人に死刑を宣告していたが、ジュンド・アクサー機構の元メンバーが拘束しようとしたシャーム解放機構メンバーは事件への関与を否定していた。

AFP, October 7, 2017、ANHA, October 7, 2017、AP, October 7, 2017、ARA News, October 7, 2017、Champress, October 7, 2017、al-Hayat, October 8, 2017、Kull-na Shuraka’, October 7, 2017、al-Mada Press, October 7, 2017、Naharnet, October 7, 2017、NNA, October 7, 2017、Reuters, October 7, 2017、SANA, October 7, 2017、UPI, October 7, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省のコナシェンコフ報道官「米国が拠点化するタンフ国境通行所は「ブラック・ホール」と化し、そこから自由シリア軍ではなく、ダーイシュが湧いてくる」(2017年10月6日)

ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官は、米国が主導する有志連合が不法に占拠し、拠点化しているヒムス県東部のイラク国境に面するタンフ国境通行所に関して、「シリア軍が、ロシア空軍の支援を受けて東部に進軍し、ダイル・ザウル県のダーイシュ(イスラーム国)を殲滅しようとすると、タンフ村に米軍基地が存在するという問題が深刻さを増す」と非難した。

コナシェンコフ報道官は、有志連合がダーイシュと戦うためとして、タンフ国境通行所一帯に進駐したにもかかわらず、ダーイシュに対する軍事作戦は過去6ヶ月間、同地を起点としてはまったく行われていないと指摘、同地は「ブラックホール」と化し、「そこから…新シリア軍ではなく、ダーイシュの部隊が地下を通って出没し、シリア軍や住民に対して破壊活動を行っている」と主張した。

AFP, October 6, 2017、ANHA, October 6, 2017、AP, October 6, 2017、ARA News, October 6, 2017、Champress, October 6, 2017、al-Hayat, October 7, 2017、Kull-na Shuraka’, October 6, 2017、al-Mada Press, October 6, 2017、Naharnet, October 6, 2017、NNA, October 6, 2017、Reuters, October 6, 2017、SANA, October 6, 2017、UPI, October 6, 2017などをもとに作成。

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ロジャヴァはトルコ軍の進軍に備えシャフバー地区(アレッポ県タッル・リフアト市一帯)で初となる武装部隊「殉教者ルストゥム・アクラード連隊」が発足(2017年10月6日)

ANHA(10月6日付)は、アレッポ県北西部の西クルディスタン移行期民政局支配地域(北シリア民主連邦アフリーン地方シャフバー地区)に設置されている殉教者アラー・ジャッブー軍事アカデミーで、同地初となる武装部隊「殉教者ルストゥム・アクラード連隊」が発足した、と伝えた。

ANHA, October 4, 2017

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アレッポ県では、ANHA(10月6日付)によると、トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団(「家の者たち」作戦司令室、ハワール・キリス作戦司令室、「ユーフラテスの盾」作戦司令室)が、西クルディスタン移行期民政局支配下のジンディールス市、イースカー村一帯を砲撃した。

これに対して、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と女性防衛部隊が応戦した。

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ラッカ県では、ANHA(10月6日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がラッカ市の県立競技場(アスワド競技場)一帯でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続けた。

AFP, October 6, 2017、ANHA, October 6, 2017、AP, October 6, 2017、ARA News, October 6, 2017、Champress, October 6, 2017、al-Hayat, October 7, 2017、Kull-na Shuraka’, October 6, 2017、al-Mada Press, October 6, 2017、Naharnet, October 6, 2017、NNA, October 6, 2017、Reuters, October 6, 2017、SANA, October 6, 2017、UPI, October 6, 2017などをもとに作成。

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「家の者たち」作戦司令室はロジャヴァ支配下のアレッポ県北西部に対するトルコ軍を支援する準備を完了(2017年10月6日)

トルコ軍の支援を受け、アレッポ県北部で活動する反体制武装集団「家の者たち」作戦司令室(ハワール・キリス作戦司令室、「ユーフラテスの盾」作戦司令室)は声明を出し、県北西部の西クルディスタン移行期民政局の拠点都市アフリーン市および同市周辺の地域の制圧に対するトルコ軍の軍事作戦を支援する準備を完了したと発表した。

なお、トルコのイブラヒム・カルン大統領府報道官は5日、トルコ政府がアレッポ県北西部のアフリーン市一帯を支配したに置く西クルディスタン移行期民政局の武装組織人民防衛隊に対する軍事作戦を行う用意ができていると述べている。

Kull-na Shuraka’, October 6, 2017

AFP, October 6, 2017、ANHA, October 6, 2017、AP, October 6, 2017、ARA News, October 6, 2017、Champress, October 6, 2017、al-Hayat, October 7, 2017、Kull-na Shuraka’, October 6, 2017、al-Mada Press, October 6, 2017、Naharnet, October 6, 2017、NNA, October 6, 2017、Reuters, October 6, 2017、SANA, October 6, 2017、UPI, October 6, 2017などをもとに作成。

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シャーム解放機構はハマー県北東部のシリア政府支配地域に侵攻(2017年10月6日)

ハマー県では、クッルナー・シュラカー(10月6日付)によると、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が主導する反体制武装集団が、イドリブ県アブー・ダーリー村南部にあるシリア軍拠点複数カ所を襲撃、これを制圧した。

シャーム解放機構は、シリア政府支配下のアブー・ダーリー村を数時間にわたって包囲、同地一帯に展開していたシリア軍、国防隊を撤退させたという。

一方、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構とシリア軍はまた、トゥライスィーヤ村、ムシャイリファ村、タッラト・スード村、シュウサ村、カーヒラ村、クバイバート・アブー・フダー村一帯で激しく交戦した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(ロシア・シリア軍)が、ハーン・シャイフーン市、タッル・マラク村、ハムダーニーヤ村、ウンム・ハラーヒール村、ルマイディーン村、タッル・ヒンズィール村、ダジャージュ村、ターマ村、アブー・ウマル村などを空爆、シリア軍がタマーニア町を砲撃した。

AFP, October 6, 2017、ANHA, October 6, 2017、AP, October 6, 2017、ARA News, October 6, 2017、Champress, October 6, 2017、al-Hayat, October 7, 2017、Kull-na Shuraka’, October 6, 2017、al-Mada Press, October 6, 2017、Naharnet, October 6, 2017、NNA, October 6, 2017、Reuters, October 6, 2017、SANA, October 6, 2017、UPI, October 6, 2017などをもとに作成。

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ダーイシュはハマー県でロシア軍ヘリコプターを撃墜したと発表、ロシア国防省はこれを否定(2017年10月6日)

ハマー県では、ダーイシュ(イスラーム国)に近いアアマーク通信(10月6日付)が、県東部のシャイフ・ハラール村でロシア軍ヘリコプター1機をダーイシュが撃墜したと伝えた。

これに対して、ロシア国防省は声明を出し、ラタキア県のフマイミーム航空基地からハマー県に兵員を移送中のロシア空軍のMi-8に随行していたMi-28攻撃ヘリコプターがハマー県で技術的な理由で緊急着陸(不時着)したと発表、アアマーク通信の報道を否定した。

AFP, October 6, 2017、ANHA, October 6, 2017、AP, October 6, 2017、ARA News, October 6, 2017、Champress, October 6, 2017、al-Hayat, October 7, 2017、Kull-na Shuraka’, October 6, 2017、al-Mada Press, October 6, 2017、Naharnet, October 6, 2017、NNA, October 6, 2017、Reuters, October 6, 2017、SANA, October 6, 2017、UPI, October 6, 2017などをもとに作成。

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ダーイシュはダイル・ザウル県で捕捉したロシア軍兵士2人を処刑(2017年10月6日)

クッルナー・シュラカー(10月6日付)は、複数の活動家がSNSで、3日にダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル県シューラー村での戦闘で捕捉したと発表したロシア軍兵士2人が処刑されたとの情報を拡散している、と伝えた。

クッルナー・シュラカーは、この2人の死亡は確認していないという。

しかし、これに関して、ロシア下院の独立国家共同体(CIS)問題委員会のヴィクトル・ヴォドラツキー委員長は、2人がビデオ映像を撮影された後、ダーイシュへの参加を求められたが、拒否したために処刑されたと述べた。

『ハヤート』(10月7日付)が伝えた。

AFP, October 6, 2017、ANHA, October 6, 2017、AP, October 6, 2017、ARA News, October 6, 2017、Champress, October 6, 2017、al-Hayat, October 7, 2017、Kull-na Shuraka’, October 6, 2017、al-Mada Press, October 6, 2017、Naharnet, October 6, 2017、NNA, October 6, 2017、Reuters, October 6, 2017、SANA, October 6, 2017、UPI, October 6, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はダイル・ザウル県におけるダーイシュの「治安部門の首都」マヤーディーン市に突入(2017年10月6日)

ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(10月6日付)によると、シリア軍がユーフラテス川右岸(西岸)で南進を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の「治安部門の首都」と目される拠点都市マヤーディーン市に到達した。

シリア人権監視団によると、シリア軍はマヤーディーン市内に突入し、同市西部の建物群複数カ所を制圧したという。

一方、SANA(10月6日付)によると、シリア軍は、ダーイシュ(ダーイシュ)との戦闘の末、マヤーディーン市を一望できる同市西部郊外のパン製造工場を制圧、『ワタン』(10月6日付)によると、パン製造工場に加えて、マヤーディーン市南西部のラフバ城、ハール市場、穀物サイロ地区を制圧した。

SANAによると、シリア軍はまた、マヤーディーン市の西方45キロの前線でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、戦闘員多数を殲滅した。

クッルナー・シュラカーによると、シリア軍がマヤーディーン市に進軍する一方、ロシア軍は同市とダイル・ザウル市間のムーハサン村などを空爆した。

syria.liveuamap.com, October 6, 2017

このほか、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がマヤーディーン市近郊のマフカーン町のユーフラテス河畔で船を爆撃し、ユーフラテス川右岸(西岸)からダーイシュ(イスラーム国)支配下の左岸(東岸)に向かおうとしていた住民14人(子ども3人を含む)が死亡した。

AFP, October 6, 2017、ANHA, October 6, 2017、AP, October 6, 2017、ARA News, October 6, 2017、Champress, October 6, 2017、al-Hayat, October 7, 2017、Kull-na Shuraka’, October 6, 2017、al-Mada Press, October 6, 2017、Naharnet, October 6, 2017、NNA, October 6, 2017、Reuters, October 6, 2017、SANA, October 6, 2017、UPI, October 6, 2017、al-Watan, October 6, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは6件の停戦違反を、トルコ側は1件の違反を確認(2017年10月6日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(10月6日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県2件、ダルアー県2件、アレッポ県2件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも1件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

シリア政府との停戦に応じた自治体は現在、2,242市町村、武装組織の数は234組織。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 6, 2017をもとに作成。

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