米主導の有志連合は10月27日、ダイル・ザウル市に対して1回の爆撃を実施(2017年10月28日)

米中央軍(CENTCOM)は、10月27日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して8回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は1回でダイル・ザウル市近郊で実施された。

CENTCOM, October 28, 2017をもとに作成。

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アレッポ市西部でシャーム軍団とシリア軍が交戦(2017年10月28日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(10月29日付)によると、シャーム軍団がアレッポ市西部郊外のラーシディーン地区でシリア軍と交戦した。

AFP, October 29, 2017、ANHA, October 29, 2017、AP, October 29, 2017、ARA News, October 29, 2017、Champress, October 29, 2017、al-Durar al-Shamiya, October 29, 2017、al-Hayat, October 30, 2017、Kull-na Shuraka’, October 29, 2017、al-Mada Press, October 29, 2017、Naharnet, October 29, 2017、NNA, October 29, 2017、Reuters, October 29, 2017、SANA, October 29, 2017、UPI, October 29, 2017などをもとに作成。

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ラッカ県とダイル・ザウル県から敗走するダーイシュ戦闘員に続いて、その家族がシャーム解放機構の拠点都市イドリブ市に避難(2017年10月28日)

シリア人権監視団は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍、シリア軍が攻勢を続けるラッカ県(ラッカ市)とダイル・ザウル県からダーイシュ(イスラーム国)・メンバーの家族多数が、ダーイシュ戦闘員に続いて、アル=カーイダ系組織のシャーム解放機構が活動を続けるイドリブ県に向かい、127世帯以上がイドリブ市および同市郊外に到着したと発表した。

イドリブ県に逃れて来たダーイシュ・メンバーとその家族のほとんどは、ラッカ県、ダイル・ザウル県から、西クルディスタン移行期民政局支配地域に入ったのち、同民政局の拠点都市であるアレッポ県アフリーン市方面に移動、そこからシャーム解放機構の勢力下にあるアレッポ県西部やイドリブ県に入っているという。

彼らは、西クルディスタン移行期民政局の検問所で、アレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市での戦闘に参加したダーイシュ・メンバーが記載された指名手配者リストに照合されたうえで、シャーム解放機構への退去を認められたが、シャーム解放機構の支配地域では通過を許可されるまで殴打されるなどの暴行を受けたという。

なお、ハマー県東北部のワーディ・アズィーブ一帯でも、ダーイシュ支配下の住民がシャーム解放機構支配下のイドリブ県への避難を続けているという。

AFP, October 28, 2017、ANHA, October 28, 2017、AP, October 28, 2017、ARA News, October 28, 2017、Champress, October 28, 2017、al-Hayat, October 29, 2017、Kull-na Shuraka’, October 28, 2017、al-Mada Press, October 28, 2017、Naharnet, October 28, 2017、NNA, October 28, 2017、Reuters, October 28, 2017、SANA, October 28, 2017、UPI, October 28, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はシャーム解放機構とダーイシュが混戦するハマー県東部でシャーム解放機構と交戦(2017年10月28日)

ハマー県では、スマート・ニュース(10月28日付)によると、シャーム解放機構とダーイシュ(イスラーム国)の混戦が続く県東部で、シリア軍がシャーム解放機構がジュッブ・アブヤド村一帯で交戦した。

AFP, October 28, 2017、ANHA, October 28, 2017、AP, October 28, 2017、ARA News, October 28, 2017、Champress, October 28, 2017、al-Hayat, October 29, 2017、Kull-na Shuraka’, October 28, 2017、al-Mada Press, October 28, 2017、Naharnet, October 28, 2017、NNA, October 28, 2017、Reuters, October 28, 2017、SANA, October 28, 2017、SMART News, October 28, 2017、UPI, October 28, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はダイル・ザウル市内のダーイシュ支配地域を激しく攻撃(2017年10月28日)

ダイル・ザウル県では、スマート・ニュース(10月28日付)によると、シリア軍と親政権武装勢力が、ダイル・ザウル市ハミーディーヤ地区、労働者住宅地区、ハウィーカ地区、ジュバイラ地区、ラシュディーヤ地区のダーイシュ(イスラーム国)拠点を攻撃、またロシア・シリア両軍が同地を空爆した。

AFP, October 28, 2017、ANHA, October 28, 2017、AP, October 28, 2017、ARA News, October 28, 2017、Champress, October 28, 2017、al-Hayat, October 29, 2017、Kull-na Shuraka’, October 28, 2017、al-Mada Press, October 28, 2017、Naharnet, October 28, 2017、NNA, October 28, 2017、Reuters, October 28, 2017、SANA, October 28, 2017、SMART News, October 28, 2017、UPI, October 28, 2017などをもとに作成。

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モスクワ・プラットフォーム代表のジャミール前副首相「シリアが連邦制を採用すれば、統合を維持できない」(2017年10月28日)

ロシアで活動する人民意思党党首で「モスクワ・プラットフォーム」(モスクワ・リスト)の代表を務めるカドリー・ジャミール前副首相は、ルダウ・チャンネル(10月27日付)のインタビューに応じ、そのなかで、シリアが連邦制を採用すれば、統合を維持できない、との見方を示した。

カドリー氏は「連邦制はシリアの一当事者が提示した案だ。連邦制の本質には多くの問題があり、それについて考慮せねばならず、すべてのシリア人とこの問題について検討しなければならない。しかしつまるところ、もっとも重要なのは、シリアが大きな国ではなく、イラクよりも多様だということだ。つまり、シリアが統一を維持して、連邦制に耐え得るかを考えねばならない」と述べた。

ジャミール氏はそのうえで「検討すべきもっとも理想的な政体は、中央集権制と分権制の間にあり…、中央政府の権威が最低レベルにまで弱化すれば、国家解体をもたらしかねない…。我々には新憲法についてのイメージがある。その実質的な目的は、民主的で多元的な統合国家としてのシリアだ。そこでは中央政府の権威は強力だが、各地域に地方自治に関する大幅な権限が委託される。しかし、国防、外務、治安、経済財政政策は中央集権的でなければならない」と付言した。

AFP, October 28, 2017、ANHA, October 28, 2017、AP, October 28, 2017、ARA News, October 28, 2017、Champress, October 28, 2017、al-Hayat, October 29, 2017、Kull-na Shuraka’, October 28, 2017、al-Mada Press, October 28, 2017、Naharnet, October 28, 2017、NNA, October 28, 2017、Reuters, October 28, 2017、Rudaw, October 28, 2017、SANA, October 28, 2017、UPI, October 28, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍はアレッポ県北西部の国境地帯でオリーブの木、バラの樹木120本を伐採(2017年10月28日)

アレッポ県では、ANHA(10月28日付)によると、トルコ軍が西クルディスタン移行期民政局の拠点都市アフリーン市近郊のシンゲレ(Şingêlê)村の国境地帯でオリーブの樹木70本、バラの樹木50本を伐採した。

ANHA, October 28, 2017

AFP, October 28, 2017、ANHA, October 28, 2017、AP, October 28, 2017、ARA News, October 28, 2017、Champress, October 28, 2017、al-Hayat, October 29, 2017、Kull-na Shuraka’, October 28, 2017、al-Mada Press, October 28, 2017、Naharnet, October 28, 2017、NNA, October 28, 2017、Reuters, October 28, 2017、SANA, October 28, 2017、UPI, October 28, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは6件の停戦違反を、トルコ側は2件の違反を確認(2017年10月28日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(10月28日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(アレッポ県4件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県2件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも2件(イドリブ県1件、アレッポ県1件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

シリア政府との停戦に応じた自治体は現在、2,260市町村、武装組織の数は234組織。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 28, 2017をもとに作成。

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