ヨルダンのサファディー外務大臣「ラクバーン難民キャンプへの人道支援はシリアを通じて行われるべき」(2017年10月8日)

ヨルダンのアイマン・サファディー外務大臣は、EU諸国大使との会談で、北東部の国境地帯に設置されているルクバーン難民キャンプの処遇について、「ルクバーンの難民への人道支援はシリア領を経由して行われねばならない。これはシリアの問題だからだ。現在の現地情勢において、シリア領内から支援物資を搬入することができる…。ルクバーンで暮らしている人々はシリアの国民で…、キャンプとの連絡は、ヨルダンではなく、シリアと国際社会の責任のもとに行われるべきだ」と述べた。

『ハヤート』(10月9日付)によると、ヨルダンには約68万人のシリア人が難民などとして流入、ルクバーン難民キャンプには数万人が暮らしているという。

AFP, October 8, 2017、ANHA, October 8, 2017、AP, October 8, 2017、ARA News, October 8, 2017、Champress, October 8, 2017、al-Hayat, October 9, 2017、Kull-na Shuraka’, October 8, 2017、al-Mada Press, October 8, 2017、Naharnet, October 8, 2017、NNA, October 8, 2017、Reuters, October 8, 2017、SANA, October 8, 2017、UPI, October 8, 2017などをもとに作成。

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ダイル・ザウル軍事評議会主導のシリア民主軍はユーフラテス川左岸の1カ村17農場を制圧(2017年10月8日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(10月8日付)によると、ダイル・ザウル軍事評議会主導のシリア民主軍(西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体)は、ユーフラテス川左岸(東岸)でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦(「ジャズィーラの嵐」作戦)を継続し、1カ村17農場を制圧した。

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ラッカ県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のジーハーン・シャイフ・アフマド報道官が声明を出し、数日中にラッカ市解放の報を発表するだろう、と述べ、ラッカ市中心街で抵抗を続けるダーイシュ(イスラーム国)の掃討戦が最終段階に入ったことを明らかにした。

『ハヤート』(10月9日付)などが伝えた。

AFP, October 8, 2017、ANHA, October 8, 2017、AP, October 8, 2017、ARA News, October 8, 2017、Champress, October 8, 2017、al-Hayat, October 9, 2017、Kull-na Shuraka’, October 8, 2017、al-Mada Press, October 8, 2017、Naharnet, October 8, 2017、NNA, October 8, 2017、Reuters, October 8, 2017、SANA, October 8, 2017、UPI, October 8, 2017などをもとに作成。

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シャーム解放機構はイドリブ県の国境地帯に設置されたコンクリート壁の撤去作業中のトルコ軍の重器に発砲し交戦(2017年10月8日)

イドリブ県では、シリア人権監視団や複数の活動家によると、トルコ軍はカフル・ルーサイン村近郊でシャーム解放機構と交戦した。

戦闘はシャーム解放機構が、国境地帯に設置されたコンクリート壁の撤去作業中のトルコ軍の重器に発砲したことを受けて発生したという。

シャイフ・バラカート山などに監視所を設置するという。

AFP, October 8, 2017、ANHA, October 8, 2017、AP, October 8, 2017、ARA News, October 8, 2017、Champress, October 8, 2017、al-Hayat, October 9, 2017、Kull-na Shuraka’, October 8, 2017、al-Mada Press, October 8, 2017、Naharnet, October 8, 2017、NNA, October 8, 2017、Reuters, October 8, 2017、SANA, October 8, 2017、UPI, October 8, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はトルコ軍偵察部隊が進駐したアレッポ県ダーラト・イッザ市一帯を砲撃(2017年10月8日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(10月8日付)によると、アフリーン市一帯に展開する西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団の支配下にあるダーラト・イッザ市およびその一帯に砲撃を加えた。

砲撃時、ダーラト・イッザ市には、シャーム解放機構に随行されてシリア領内に進軍したトルコ軍部隊がいたという。

ANHA, October 8, 2017

AFP, October 8, 2017、ANHA, October 8, 2017、AP, October 8, 2017、ARA News, October 8, 2017、Champress, October 8, 2017、al-Hayat, October 9, 2017、Kull-na Shuraka’, October 8, 2017、al-Mada Press, October 8, 2017、Naharnet, October 8, 2017、NNA, October 8, 2017、Reuters, October 8, 2017、SANA, October 8, 2017、UPI, October 8, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍偵察部隊はアル=カーイダ系組織のシャーム解放機構の護衛を受け、シリア領内に進行、ロジャヴァ支配地域に隣接するアレッポ県ダーラト・イッザ市に入る(2017年10月8日)

クッルナー・シュラカー(10月8日付)、ANHA(10月8日付)が複数の活動家の話として伝えたところによると、トルコ軍部隊(偵察部隊)が、イドリブ県のアティマ村に開設されている国境通行所を経由して、シリア領内に入り、アル=カーイダ系組織のシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の拠点都市の一つアレッポ県のダーラト・イッザ市に入った。

トルコ軍部隊は3台の車輌に分乗して、シリア領内に進入、シャーム解放機構の武装した車輌複数輌がこれを護衛するかたちで随行した。

フェイスブックで公開された映像(https://www.facebook.com/100010433896954/videos/502145910143201/)には、トルコ軍部隊に随行するシャーム解放機構の車輌に黒旗が写っている。

Facebook, October 8, 2017
Facebook, October 8, 2017



イドリブ県情勢に詳しい複数の信頼できる消息筋によると、トルコはシャーム解放機構の代表と6日に会合を持ち、シャーム解放機構はトルコ軍にアフリーン市一帯とダーラト・イッザ市一帯、イドリブ県の拠点複数カ所を引き渡すことに同意したという。

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なお、アレッポ市西方に位置するダーラト・イッザ市は西クルディスタン移行期民政局アフリーン地区(北シリア民主連邦アフリーン地域)に隣接しており、西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党(PYD)の渉外委員会のダーラー・ムスタファー委員長は、シャーム解放機構を随行してトルコ軍がイドリブ県、アレッポ県に進攻したことに関して、「クルド人が地中海に到達するのを阻み、アフリーン地区を包囲するのが真の狙いだ」と批判した。

Basnews(10月8日付)が伝えた。

AFP, October 8, 2017、ANHA, October 8, 2017、AP, October 8, 2017、ARA News, October 8, 2017、Basnews , October 8, 2017、Champress, October 8, 2017、al-Hayat, October 9, 2017、Kull-na Shuraka’, October 8, 2017、al-Mada Press, October 8, 2017、Naharnet, October 8, 2017、NNA, October 8, 2017、Reuters, October 8, 2017、SANA, October 8, 2017、UPI, October 8, 2017などをもとに作成。

アル=カーイダ系組織のシャーム解放機構はイドリブ県南部のアブー・ダーリー村をシリア軍から奪取する一方、ロシア・シリア両軍はシャーム解放機構支配下の同県各所を爆撃(2017年10月8日)

イドリブ県では、ANHA(10月8日付)によると、シャーム解放機構がシリア軍との戦闘の末にハマー県との県境に近いアブー・ダーリー村を制圧した。

これに対して、ロシア軍戦闘機は、アブー・ダーリー村一帯、および同村に隣接するハマー県東北部一帯を空爆した。

一方、シリア軍は、シャーム解放機構の支配下にある県南部のマアッラト・ヌウマーン市を空爆し、民間人少なくとも5人が死亡した(シリア人権監視団によると、子ども2人を含む11人が死亡、20人が負傷)。

シリア軍はまた、ジャルジャナーズ町を空爆した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がイドリブ県南部のアブー・ダーリー村と県北部のカーヒラ村を結ぶ回廊一帯でシリア軍と交戦し、シリア軍兵士少なくとも26人が死亡した。

AFP, October 8, 2017、ANHA, October 8, 2017、AP, October 8, 2017、ARA News, October 8, 2017、Champress, October 8, 2017、al-Hayat, October 9, 2017、Kull-na Shuraka’, October 8, 2017、al-Mada Press, October 8, 2017、Naharnet, October 8, 2017、NNA, October 8, 2017、Reuters, October 8, 2017、SANA, October 8, 2017、UPI, October 8, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はユーフラテス川東岸のムッラート村、ハトラ村を制圧、西岸のマヤーディーン市のダーイシュを包囲(2017年10月8日)

ダイル・ザウル県では、SANA(10月8日付)によると、シリア軍が予備部隊、同盟部隊とともにユーフラテス川流域でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を継続し、ユーフラテス川左岸(東岸)のムッラート村、ハトラ村の大部分(上ハトラ村全域、下ハトラ村の大部分)を制圧した。

ハトラ村の大部分を制圧したシリア軍は、ダイル・ザウル市北東部のスィヤーサ橋に向かって進軍を続けているという。

シリア軍はまた、ムーハサン市、ジュナイナ村、フサイニーヤ町、ヒサーン村、ブーライル村、ブー・ウマル村、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区(島)、ラシュディーヤ地区、ハウィーカ地区、ハミーディーヤ地区、アルディー地区、ウルフィー地区、労働者住宅地区、シャイフ・ヤースィーン地区、カナーマート地区、ハサーラート地区、スィヤーサ橋一帯を空爆した。

一方、ユーフラテス川右岸(西岸)にあるダーイシュ最大の拠点マヤーディーン市を攻略を続けるシリア軍部隊は、無人化空港一帯、マーキフ・ガナム地区、工業地区など複数街区を制圧し、同市のダーイシュを包囲した。

syria.liveuamap.com, October 8, 2017
SANA, October 8, 2017

AFP, October 8, 2017、ANHA, October 8, 2017、AP, October 8, 2017、ARA News, October 8, 2017、Champress, October 8, 2017、al-Hayat, October 9, 2017、Kull-na Shuraka’, October 8, 2017、al-Mada Press, October 8, 2017、Naharnet, October 8, 2017、NNA, October 8, 2017、Reuters, October 8, 2017、SANA, October 8, 2017、UPI, October 8, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは6件の停戦違反を、トルコ側は1件の違反を確認(2017年10月8日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(10月8日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(アレッポ県2件、ダルアー県1件、ヒムス県1件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県2件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも1件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

シリア政府との停戦に応じた自治体は現在、2,244市町村、武装組織の数は234組織。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 8, 2017をもとに作成。

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