シリア難民を支援するトルコのNGOは「トルコにいる約80%のシリア人が帰国を望んでいる」と主張(2022年6月21日)

トルコのNGOでシリア難民を支援する市民社会組織フォーラム(CSOs Platform)のムハンマド・アクタア事務局長は、「トルコにいる約80%のシリア人が帰国を望んでいる」と述べた。

発言は、市民社会組織フォーラムがイスタンブールのアクギュン・ホテルで、「自発的で尊厳のある難民帰還はシリア人の望み」と題された共同声明の発表に際して行われたもの。

声明には、シリア・ネットワーク連名(SNL)、アター人道救援境界(ATAA)など約200の組織が署名している。

https://www.facebook.com/MinberSuriye/videos/419902886690307

ドゥラル・シャーミーヤ(6月22日付)、イェニ・シャファク(6月21日付)、シリア・テレビ(6月21日)などが伝えた。

AFP, June 22, 2022、ANHA, June 22, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 22, 2022、Reuters, June 22, 2022、SANA, June 22, 2022、SOHR, June 22, 2022、Syria TV, June 21, 2022、Yeni Safak, June 21, 2022などをもとに作成。

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パレスチナのハマースはシリア政府との関係を修復することを決定(2022年6月21日)

ロイター通信(6月21日付)は、パレスチナのハマース筋から得た情報として、ハマースがシリア政府との関係を修復することを決定したと伝えた。

ハマースは、シリアの首都ダマスカスに本拠地を構えて、イラン、レバノンのヒズブッラーとともにイスラエルに対する「抵抗枢軸」を構成していたが、シリアに「アラブの春」が波及した2011年にシリア政府と断行していた。

ハマースの匿名高官筋によると、シリア政府とハマースの間では関係修復に向けた「高級レベルの会合」を重ねているという。

AFP, June 21, 2022、ANHA, June 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2022、Reuters, June 21, 2022、SANA, June 21, 2022、SOHR, June 21, 2022などをもとに作成。

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『ニューヨーク・タイムズ』:4月7日のグリーン・ヴィレッジ基地での爆発事件で米空軍は兵士1人を拘束(2022年6月21日)

『ニューヨーク・タイムズ』(6月21日付)は、ダイル・ザウル県のユーフラテス川東岸のウマル油田に米軍が違法に設置しているグリーン・ヴィレッジ基地が4月7日に爆発が発生し、兵士4人が負傷した事件に関して、米空軍は兵士1人を拘束したと伝えた。

米空軍のアン・ステファネク報道官が声明で明らかにした。

報道官によると、この兵士はシリアでの任務を終えて、帰国していたという。

拘束された兵士の身元は明らかにされていないが、米高官らにようと、爆発物の専門家だという。

AFP, June 22, 2022、ANHA, June 22, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 22, 2022、The New York Times, June 21, 2022、Reuters, June 22, 2022、SANA, June 22, 2022、SOHR, June 22, 2022などをもとに作成。

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UNHCRトルコ事務所代表:毎週800人のシリア難民がトルコから帰国している(2022年6月21日)

UNHCRトルコ事務所のフィリップ・レクラーク代表は、ロイター通信(6月21日付)のインタビューに応じ、トルコからシリアに帰国するシリア難民の数が毎週800人あまりに達していることを明らかにした。

「シリアの不確実性のレベルは現在も大規模な自発的帰還を可能とするものではない」としつつも、クラーク代表は、主に独身のシリア難民がシリア北部に帰還しているという。

AFP, June 21, 2022、ANHA, June 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2022、Reuters, June 21, 2022、SANA, June 21, 2022、SOHR, June 21, 2022などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県ドゥマイル航空基地近くでシリア軍の車列がダーイシュの要撃を受け、兵士2人死亡、3人負傷(2022年6月21日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥマイル航空基地東を移動中のシリア軍の車列がダーイシュ(イスラーム国)の要撃を受け、兵士2人が死亡、3人が負傷した。

 

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、20日にシリア軍将兵を乗せた大型旅客バスが狙われたのとほぼ同じ地域で、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア軍部隊を襲撃し、2人が死亡、3人が負傷した。

 

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にある毛北部のアサディーヤ村人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍兵士1人がダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルと思われる武装集団の襲撃を受けて死亡した。

 

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ジャムラ村とアイン・ズィクル村を結ぶ街道で、シリア軍士官(少尉)が乗った車の通過に合わせて道路に仕掛けられていた爆弾が爆発し、この士官を含む3人が死亡した。

AFP, June 21, 2022、ANHA, June 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2022、Reuters, June 21, 2022、SANA, June 21, 2022、SOHR, June 21, 2022などをもとに作成。

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ハサカ県ヤアルビーヤ町で住民が生活苦に抗議するデモ(2022年6月21日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるヤアルビーヤ町で、住民が生活苦に抗議するデモを行い、路上でタイヤを燃やし、道路を封鎖した。

AFP, June 21, 2022、ANHA, June 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2022、Reuters, June 21, 2022、SANA, June 21, 2022、SOHR, June 21, 2022などをもとに作成。

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トルコの諜報機関の直接のもと、シャーム戦線とシャーム自由人イスラーム運動・シャーム解放機構が停戦に合意(2022年6月21日)

シリア人権監視団によると、シリア国民軍第3軍団を主導するシャーム戦線と、同軍に所属するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動とシリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が、トルコ諜報機関の直接の仲介のもと、アレッポ県北西部(場所は不明)で会合を開いた。

複数の活動家の情報によると、会合では、①シャーム解放機構が展開・制圧した反体制派支配下のいわゆる「解放区」に面するトルコ占領下の「オリーブの枝」地域南部に位置するバースーファーン村、ファーフィルティーン村、カッバーシーン村、ブルジュ・バイダル村、バイーヤ村へのシャーム軍団の展開、②シャーム戦線が制圧したバーブ市近郊のアウラーン村からの撤退(タッル・バッタール村、アブラ村は維持)、③シャーム自由人イスラーム運動が掌握したジャラーブルス市内のシャーム戦線の拠点の返還、④双方の捕虜の即時解放、⑤シャーム自由人イスラーム運動とシャーム戦線の対立にかかる諸問題の解決に向けた和解委員会の設置とトルコ諜報機関への問題の付託、⑥トルコによる「オリーブの枝」地域からのシャーム解放機構撤退と同地への将来の進軍阻止の履行の誓約、で合意した。

一方、「オリーブの枝」地域の中心都市であるアフリーン市のカーワー交差点近くや「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つアアザーズ市では、では、住民や戦闘員数十人が抗議デモを行い、停戦合意破棄を訴えた。

デモは、停戦会合に出席したシャーム戦線の司令官の一人アブー・アリー・サジュウが、会合後に音声メッセージで、シャーム解放機構による「オリーブの枝」地域南部の村々への制圧に抗議するよう住民に呼び掛けたのを受けて発生した。

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オリエント・ニュース(6月21日付)によると、戦闘は、シリア国民軍第3軍団(シャーム戦線が主導)に所属していた第32師団が軍団からの離反を宣言したことを受けて発生した。

第32師団は、アレッポ県農村地帯のシャーム自由人イスラーム運動のメンバーが結成した組織で、シリア北西部でのシャーム解放機構との闘争に敗れた2017年にシャーム戦線の傘下に入っていたが、最近になってシリア国民軍第3軍団、そしてシャーム戦線から分離することを求めていた。

シャーム戦線と第32師団はこれまでにも一度、バーブ市で衝突していた。

この時はシリア革命反体制勢力国民連立傘下の暫定内閣国防省が「国民和解委員会」を設置し、対立解消を試みたが、第32師団は「国民和解委員会」の一連の決定を拒否していた。

また、シャーム自由人イスラーム運動「総司令部」を名乗る勢力(ハサン・スーファーン前総司令官)も「国民和解委員会」の決定がシャーム戦線寄りだとして批判していた。

複数筋によると、シャーム自由人イスラーム運動総司令部は、シャーム解放機構とつながりがあり、同機構がトルコ占領地に進出するための口実を見つけようと、批判を続けていたという。

なお、シャーム自由人イスラーム運動の指導部は現在ジャービル・アリー・バーシャー氏が総司令官を務めている。

AFP, June 21, 2022、ANHA, June 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2022、Orient News, June 21, 2022、Reuters, June 21, 2022、SANA, June 21, 2022、SOHR, June 21, 2022などをもとに作成。

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北・東シリア自治局がベルギー外務省の使節団と会談し、ベルギー国籍のダーイシュ・メンバーの妻6人と子供16人の身柄を引き渡す(2022年6月21日)

ハサカ県では、ANHA(6月21日付)によると、北・東シリア自治局の渉外関係局(外務省に相当)が、シリア政府と同自治局の共同支配(分割統治)下にあるハサカ市でベルギー外務省の使節団と会談し、ベルギー国籍のダーイシュ(イスラーム国)メンバーの妻6人と子供16人の身柄を引き渡した。

ベルギー外務省使節団は19日にレバノンから現地入りしていた。

AFP, June 21, 2022、ANHA, June 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2022、Reuters, June 21, 2022、SANA, June 21, 2022、SOHR, June 21, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県タッル・リフアト市近郊を砲撃(2022年6月21日)

アレッポ県では、ANHA(6月21日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のシャイフ・イーサー村、バイルーニーヤ村、ハルバル村を砲撃した。

一方、アフリーン解放軍団は声明を出し、6月17日にトルコ占領下のバーブ市近郊のアブラ村で特殊作戦を2回実施し、トルコの傭兵(シリア国民軍戦闘員)7人を殺害、7人を負傷させたと発表した。

AFP, June 21, 2022、ANHA, June 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2022、Reuters, June 21, 2022、SANA, June 21, 2022、SOHR, June 21, 2022などをもとに作成。

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ミクダード外務在外居住者大臣はアブハジア共和国のアルジンバ外務大臣と電話会談し、ロシア支持を確認(2022年6月21日)

ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣は、アブハジア共和国のイナル・アルジンバ外務大臣と電話会談を行い、両国共通の関心事、地域情勢、国際情勢について意見を交わした。

SANA(6月21日付)によると、会談では、欧米諸国による内政干渉、諸国民の主権や独立の権利に反する行為、国際法や諸国民の権利に反する一方的制裁に対する反対の姿勢を確認するとともに、ロシア支持の姿勢を表明した。

https://www.facebook.com/Mofaexsy/posts/pfbid02hSag2CZQQpqxHsdWdxzMpor4vrrEcYxJccx4idTLwModjDhN7f4FYepq2vHuLT2el

AFP, June 21, 2022、ANHA, June 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2022、Reuters, June 21, 2022、SANA, June 21, 2022、SOHR, June 21, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で1人(2022年6月21日)

保健省は政府支配地域で新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者1人が完治したと発表した。

これにより、6月21日現在のシリア国内での感染者数は計55,917人、うち死亡したのは3,150人、回復したのは52,749人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/videos/364810582409927/

AFP, June 21, 2022、ACU, June 21, 2022、ANHA, June 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2022、Reuters, June 21, 2022、SANA, June 21, 2022、SOHR, June 21, 2022などをもとに作成。

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