ヒムス県、タルトゥース県、ダマスカス郊外県でアラウィー派住民と宗教施設が狙われ、イドリブ県ではドゥルーズ派が殺害される(2025年10月21日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市カラービース地区で、前日に拉致され行方不明となっていたアラウィー派のタクシー運転手が遺体で発見された。

また、シリア人権監視団によると、ヒムス市のアクラマ地区で本日、オートバイに乗った2人組がアラウィー派の少女2人(14歳と13歳)に発砲し、重傷を負わせた。

一方、シリア人権監視団によると、カルヤタイン市東で、身元不明の8人の遺骨が発見された。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、バーニヤース市近郊のマウラド村にあるアラウィー派の宗教施設の一つシャイフ・ムハンマド・バールサヌーリー廟が正体不明の武装グループによって放火され、ほぼ全焼した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハーマ町近郊のワルド山地区の住宅地の住民ら(多くがイドリブ県出身者)が、アフマド・シャルア移行期政権の国防省第40師団が退去命令に反発したことを受けて、武装グループがオートバイで現地入りし、アラウィー派住民の商店や民家を襲撃、若い男性と女性1人が負傷した。

一方、シリア人権監視団によると、ドゥーマー市東のタッル・サワーン村近くで集団墓地が発見され、女性と子どもの遺体約20体が回収された。

このほか、内務省(フェイスブック)によると、ドゥマイル市で県内務治安部隊が特別作戦を実施し、国外密輸用に準備されていたカプタゴン錠剤約1,200万錠を押収した。

また、内務省(フェイスブック)によると、この作戦において、カプタゴン密輸ネットワークの主犯格「R.S.」を逮捕した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、カフル・マーリス村近くで、旅客バスが何者かの銃撃を受け、ドゥルーズ派の男性1人と女性1人が死亡、5人が負傷した。

スワイダー24が10月23日に伝えたところによると、カフル・マーリス村には約2万人のドゥルーズ派が暮らしていたが、2011年以降その数は大きく減少している。

 

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市で前政権関係者とされる男性が何者かに銃撃され、負傷した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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