ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、3月2日と3日の2日間で41件の停戦違反が発生し、民間人3人が死亡、8人が負傷したことを確認したと発表した。
2日には14件の停戦違反が発生したと発表していたので、3日の違反件数は27件。
なお、ロシア軍は、米・ロシアによる敵対行為禁止合意の対象地域内での空爆は実施せず、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線に対する空爆地点は、米・ロシア両国の当事者和解調整センターに通告済みだという。
**
ロシア国防省はまた声明を出し、トルコ領内から武器を積んだ車輌複数台が連日シリア領内に潜入し、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線とシャーム自由人イスラーム運動に武器を供与していると批判した。
またRT(3月4日付)は、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の撮影チームが、トルコ領内からアレッポ県北西部のバーブ・サラーム国境通行所を通じて進入した複数の車輌が、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線の国境付近の基地に武器、弾薬を運び込む映像を撮影することに成功したと報じ、公開した。
AFP, March 4, 2016、AP, March 4, 2016、ARA News, March 4, 2016、Champress, March 4, 2016、al-Hayat, March 5, 2016、Iraqi News, March 4, 2016、Kull-na Shuraka’, March 4, 2016、al-Mada Press, March 4, 2016、Naharnet, March 4, 2016、NNA, March 4, 2016、Reuters, March 4, 2016、SANA, March 4, 2016、UPI, March 4, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
イドリブ県では、テレグラムの「…
イランを訪問中のバッサーム・サ…