アブー・カスラ暫定国防大臣:「シリア民主軍がシリア軍内でブロックを形成することは適切ではない」(2025年1月19日)

ムルハフ・アブー・カスラ暫定国防大臣は、ロイター通信のインタビューに応じ、そのなかで、米国の支援を受けるクルド人戦闘員(シリア民主軍)が、現在統合に向けて協議や調整が行われているシリア軍内で独自のブロック(派閥)を形成することは適切ではないと述べた。

アブー・カスラ暫定国防大臣の発言は、1月15日にシャルク・ニュースのインタビューのなかで、シリア民主軍のマズルーム・アブディー司令官が、シリア民主軍を解体することなく、「軍事ブロック」として国防省に統合することに対して前向きだと述べたのを受けたもの。

 

アブー・カスラ暫定国防大臣は以下の通り述べ、アブディー司令官の提案を否定した。

我々は、彼らが国防省のヒエラルキーのなかで国防省に入り、軍事的な方法で配置されることになる。
だが、彼らが国防省内で軍事ブロックとして留まることについては、大きな組織のなかにそうしたブロックがあることは適切ではない。

 

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カーディリー暫定外務在外居住者大臣はUNICEFシリア事務所長の根本巳欧副代表と会談(2025年1月19日)

SANAによると、ウサーマ・アブー・ザイド暫定水資源大臣は、国際連合児童基金(UNICEF)の使節団と会談し、各県の水利事情と発展の方途について議論した。

また、ナズィール・カーディリー暫定外務在外居住者大臣は、UNICEFシリア事務所長の根本巳欧副代表と会談し、教育の現状について議論した。

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『ワタン』によると、アナス・サリーム計画国際開発委員会委員長が国連活動常駐調整官のアーダム・アブドゥルマウラー氏と会談し、持続的開発や国際機関の活動の発展の行方などについて議論した。

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首都ダマスカスで、「シャームよ、我々は戻った」キャンペーンの一貫として検問所やコンクリート製ブロックが撤去(2025年1月19日)

ダマスカス県では、SANAによると、「シャームよ、我々は戻った」キャンペーンの一貫として、市内に設置されていた検問所やコンクリート製ブロックの撤去が行われた。

また、『ワタン』によると、ホワイト・ヘルメットなどからなるボランティア・チームがマルジャ地区周辺で清掃を実施した。

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各地で誘拐されていた民間人の解放、麻薬の押収続く(2025年1月19日)

アレッポ県では、SANAによると、内務省総合治安局が誘拐犯によって拉致されていた複数の民間人の解放に成功した。

また、内務省総合治安局は、アレッポ市アズィーズィーヤ地区で麻薬密売グループを逮捕した。

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SANAによると、内務省総合治安局はシリア軍第4機甲師団が保管していた麻薬を、廃棄のため、専用の場所に輸送する作業を開始した。


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ヒムス県では、SANAによると、内務省総合治安局がヒムス市ワーディー・ザハブ地区で数日間にわたって綿密な特殊作戦を遂行し、犯罪グループに誘拐されていた男性1人を解放することに成功した。

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ラタキア県では、SANAによると、内務省総合治安局がラタキア港の貯蔵施設で、アラブ諸国や西側諸国に密輸されようとしていた大量のカプタゴンを発見し、これを押収した。

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国防省は「新生シリア国防省創設の手順と段階」を示したインフォグラフィックスを公開(2025年1月19日)

国防省は、「新生シリア国防省創設の手順と段階」を示したインフォグラフィックスを公開した。

インフォグラフィックスの内容は以下の通り。

新政権の軍事諸派との包括的会合
拡大会合:60以上の軍事組織を包摂。
一般合意:出席したすべての軍事組織を新政権に融合することが合意された。

国防大臣との集中会合
47回の会合に、東部、北部、沿岸、中部、首都、南部のさまざまな諸派の司令官と士官が出席。

武装部隊のデータを整理するための高等委員会の設置
委員会の目的:マンパワー(士官、下士官、兵士、学術スタッフ)と軍事資産(車輛、技術、兵舎、武器)の統合データベースの作成、データの整理と国防省への提供。

今後の段階:組織構造の再確立 軍のデータ整理を担当する高等委員会の作業終了後、諸組織と新たな会議を開催し、組織構造の確立と指導部の任命が行われる。
内規の作成: 国防省の内規を策定するための特別委員会が設置される予定である。

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シャルア総司令官は、シリアを訪れた米国人ジャーナリストのオースティン・タイス氏(2012年8月13日にシリア国内で失踪)の母親のデブラ・タイス氏と面談(2025年1月19日)

シリア軍事作戦総司令部によると、アフマド・シャルア総司令官(シャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者)は、シリアを訪れた米国人ジャーナリストのオースティン・タイス氏(2012年8月13日にシリア国内で失踪)の母親のデブラ・タイス氏と面談した。

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シャルア総司令官はシャイバーニー暫定外務在外居住者大臣とともに、エイデ外務大臣を代表とするノルウェーの使節団と会談:シャルア総司令官の兄のマーヒル・シャルア暫定保健大臣はノルウェー救済機構の使節団と会談(2025年1月19日)

シリア軍事作戦総司令部によると、アフマド・シャルア総司令官(シャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者)は、アスアド・ハサン・シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣とともに、シリアを訪れたエスペン・バース・エイデ外務大臣を代表とするノルウェーの使節団と会談した。

SANAによると、会談後の共同記者会見で、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は、シリアへの経済生成の解除を求めるとともに、領土の一体性、独立、安定を起点とする政治プロセスの達成、正義、自由、尊厳を実現する包括的な政府を発足し、そのために包括的な拡大国民会合を開催することを改めて確認した。

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SANAによると、シャルア総司令官の兄のマーヒル・シャルア暫定保健大臣がノルウェー救済機構の使節団と会談し、保健部門での強力の方途について議論した。

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内務省総合治安局がラタキア県カルダーハ市で和解プロセスの受付と武器引き渡しを停止(2025年1月18日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、内務省総合治安局がカルダーハ市で、和解プロセスの受付と武器引き渡しを停止すると発表した。

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ダイル・ザウル県では、SANAによると、和解プロセスが完了し、内務省総合治安局が旧政権の関係者らに一時保護カードを配布した。

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首都ダマスカス、ラタキア市、ジャブラ市でシリア軍事作戦総司令部によって逮捕された旧体制の関係者の家族や親族が釈放を求める一方、アサド政権崩壊に喜ぶ市民らに対してデモに加わるよう呼びかける(2025年1月18日)

ダマスカス県では、アラビーTVシリア人権監視団によると、ヒラール病院前で、シリア軍事作戦総司令部によって逮捕された旧体制の関係者の家族や親族ら数百人が、ダマスカス郊外県のアドラー刑務所、ハマー県のハマー中央刑務所などに収監され続けているとして、抗議デモを行い、彼らの釈放を求める一方、アサド政権崩壊に喜ぶ市民らに対してデモに加わるよう呼びかけた。

デモ参加者らは、「私たちには兵士が必要だ」、「国民は刑務所解放とサイドナーヤーの犯罪人の処罰を望んでいる」、「兵士と士官を仲間たちと同じように刑務所から解放せよ」といったシュプレヒコールを連呼して、抗議の意思を示した。

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ラタキア県のラタキア市とジャブラ市でもIニュースシリア人権監視団によると、ラタキア市とジャブラ市で同様の抗議デモが行われた。

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シリア人権監視団によると、アサド政権崩壊後に拘束されたシリア軍の元将兵らの数は9000人以上に上っている。

逮捕された元将兵らの親族は、拘束者の一部が拷問を受けていることを示す映像が拡散されるなか、その安否への懸念を深める一方、拘束者との一切の連絡が禁じられており、再三にわたる釈放要請に対しても正式な回答を得ていないと訴えている。

複数筋によると、逮捕された元将兵のほとんどが、ヒムス県、ダイル・ザウル県などで武器を引き渡しているにもかかわらず、シリア軍事作戦総司令部によって拘束されたという。

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バシール暫定首相がカースィム暫定社会問題労働大臣とともにイドリブ県の国内避難民(IDPs)キャンプを訪れ、人道状況を視察(2025年1月18日)

イドリブ県では、SANAによると、ムハンマド・バシール暫定首相が、ファーディー・カースィム暫定社会問題労働大臣とともに、国内避難民(IDPs)キャンプを訪れ、人道状況を視察した。

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ダマスカス県のマルワーン知事は、難民帰還を支援するための「シャームよ、我々は戻った」キャンペーンを開始したと発表:キプロスから500人のシリア難民帰還 (2025年1月18日)

SANAによると、ダマスカス県のマーヒル・ムハンマド・マルワーン知事は、難民帰還を支援するための「シャームよ、我々は戻った」キャンペーンを開始したと発表した。

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AP通信は、キプロスでシリア人1000人以上がシリアへの帰国を希望し、キプロスでの難民申請や国際的な保護の要請を撤回、すでに500人が帰国を果たしていると伝えた。

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各地で誘拐犯、窃盗・麻薬密輸グループが摘発するなか、殺人事件も相次ぐ(2025年1月18日)

アレッポ県では、SANAによると、内務省総合治安局が10万米ドルの身代金を要求していた誘拐犯のグループを逮捕し、誘拐されていた複数の民間人を解放した。

また、総合治安局のアレッポ市シャッアール支部が、窃盗グループを逮捕した。

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ラタキア県では、SANAによると、内務省総合治安局がラタキア市で窃盗グループを逮捕し、火器と多額の金銭を押収した。

総合治安局はまた、窃盗麻薬密売グループを逮捕した。

さらに、旧政権の「残党」が子どもの玩具や家具のなかに隠していたカプタゴンを押収した。

一方、シリア人権監視団によると、内務省総合治安局が、ラタキア市のダマスラフー地区を強襲し、アラウィー派のシャイフの1人ハーディー・カンジャラーウィー氏の自宅など住宅複数棟に向けて発砲した。

治安要員は、住民らを罵倒するなどし、指名手配者と関係があるとされる複数人を逮捕した。

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ダマスカス県では、SANAによると、警察がバルザ区で殺人犯を逮捕した。

また、、内務省総合治安局が公共財産の保護と交通整理を目的として、市内に展開した。

『ワタン』によると、総合治安局は、マッザ区およびその周辺に展開した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、クサイル市に近いレバノンとの国境地帯に位置するハーウィーク村で、灯油の密輸業者どうしが衝突、迫撃砲を撃ち合った。

また、シリア人権監視団によると、ジャッブーリーン村で、住民がシャーム解放機構のメンバーによって銃で撃たれて死亡した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムハルダ市で正体不明の武装集団が若い男性1人を誘拐し、その後暴行を加えて殺害した。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、シリア軍事作戦総司令部は、ドゥライキーシュ市近郊のジュナイナト・ラスラーン村での17日の治安作戦で逮捕していた旧政権の軍事治安局高官のムハンマド・フーリーヤ容疑者を釈放した。

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シャルア総司令官はザキー事務総長補を代表とするアラブ連盟の使節団と会談:シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣はアラブ連盟へのシリアの復帰を求める(2025年1月18日)

シリア軍事作戦総司令部によると、アフマド・シャルア総司令官(シャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者)はシリアを訪れたフサーム・ザキー事務総長補を代表とするアラブ連盟の使節団と会談した。

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SANAによると、ザキー事務総長補はまた、アスアド・ハサン・シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣と個別に会談し、その後共同記者会見を行った。

記者会見でのシャイバーニー暫定外務在外居住者大臣の発言は以下の通り。

  • 我々は、アラブ連盟加盟国との協力をあらゆる分野で強化することを期待している。
  • シリアがアラブ連盟に正式に復帰し、あらゆる活動に参加することで、自由なシリア国民の声を代表することを望んでいる。
  • アラブ諸国がシリアの領土の一体性を揺るぎなく支持し続けていることを高く評価する。
  • すべてのシリア人の帰還を促進するために適切な環境を整え、彼らが祖国で尊厳ある生活を送るために必要なすべてを提供するよう、あらゆる手段を講じている。
  • アラブの姉妹国およびアラブ連盟加盟国に対し、特にエネルギーおよびインフラ分野における復興支援への貢献を呼びかけるとともに、アラブ諸国の投資を促進し、シリア経済の発展と国民の生活水準の向上に寄与するため、あらゆる便宜を提供する用意がある。
  • 地域の安全と安定を維持する努力を継続することを表明し、新たな段階の幕開けに立ち、平和・繁栄・協力に基づく明るい未来を目指す。
  • シリアの復興を阻む要因となっている制裁措置の見直しを国際社会に改めて求めるとともに、祖国の建設と発展に尽力するすべての者に対して門戸を開いている。
  • シリアはアラブの姉妹国とともに、アラブ連盟での14年間の加盟凍結期間を経て、アラブ世界における積極的な役割と立場を再び強化することを目指している。
  • リヤド会議において、アラブ諸国からの強い支持と名誉ある立場を確認し、シリアのアラブ世界への復帰に対する大きな期待と喜びを感じている。

一方、ザキー事務総長補の発言は以下の通り:

  • シリアの新シリア政権との会談において、あらゆる問題について協議、この会談がシリアの状況に関するアラブ連盟加盟国に対する報告書作成の基礎となる。
  • シリアは重要かつ戦略的なアラブ国家であり、その安全はアラブ地域全体の安全保障に影響を及ぼすものであると強調する。
  • アラブ諸国はシリアの動向に強い関心を寄せている
  • アラブ連盟がシリアの状況について正式な審議は今のところ行われていないが、今後の会合にシリアが参加できるよう加盟国と協議を進めている。
  • 前政権崩壊直後から、シリアに対する制裁解除を求めており、経済の再建とシリア国民の願望を実現するため、制裁はもはや正当な理由を持たない。

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首都ダマスカスでシリアの新政権に対して、アサド政権時代の逮捕者と強制失踪者の問題を最優先事項として扱い、声明や発表を通じて捜査の進展状況を随時報告するよう求める抗議デモ(2025年1月17日)

ザマーン・ワスルは、首都ダマスカスのウマウィーイーン広場で、住民ら数百人が集まり、シリアの新政権に対して、アサド政権時代の逮捕者と強制失踪者の問題を最優先事項として扱い、声明や発表を通じて捜査の進展状況を随時報告するよう求める抗議デモを行った。

住民ら、サイドナーヤー刑務所で要職についていたムハンマド・カンジュー容疑者ら、前政権の士官らの捜査の進展について公式な発表がないことに疑問を呈しているという。

シリア人権ネットワークによると、アサド政権時代の強制失踪者は、2011年3月以降、96103人(うち子ども2327人、女性5739人に達しているという。

このうち、24047人(うち子ども98人、女性39人)について、親族らは、軍事野戦法廷に送致されたとの情報を、拘束施設からの生還者や仲介者を通じて得ているものの、その後の消息を把握できず、失踪後の安否に関する最低限の情報すら得られていないと訴えている。

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シリア人権ネットワークによると、2011年3月から2023年8月までに少なくとも14843人が軍事野戦法廷で死刑判決を受け、7872人(うち子ども114人、女性26人、軍関係者2021人)が実際に処刑されたものの、遺族への遺体の引き渡しは行われいない。

また、禁固刑、あるいは無期・有期の懲役刑を宣告された失踪者のうち、少なくとも6971人が減刑措置を受けているという。

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ジャブラ市でフッラース・ディーン機構メンバーのアブー・スフィヤーン・ジャブラーウィー氏の釈放を求めるデモ(2025年1月17日)

ラタキア県では、「シリア革命の咆哮者たち」によると、ジャブラ市で先週逮捕されたアブー・スフィヤーン・ジャブラーウィー氏(ジャブラ出身の活動家で、フッラース・ディーン機構のメンバー)の釈放を求めるデモが行われた。

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アレッポ県では、SANAによると、内務省総合治安局のアレッポ市ハムダーニーヤ支部が、ザフラー町で身代金目的で誘拐されていた若い男性を解放した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍事作戦総司令部がサラミーヤ市で、シリア軍の元将兵、退役士官、元国防隊ら8000人に対する社会復帰手続きを完了した。

サラミーヤ市では、1月8日に和解センターが開設されていた。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、タッル市近郊で覆面をしたグループが16日に若い男性2人を誘拐、その後殺害した。

また、ドゥーマー市では、戦闘員が若い男性1人が運転する車に発砲し、この男性を殺害した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍事作戦総司令部が県北部のアクラード・ダースィニーヤ村、ジャッブーリーン村で前日に拘束した逮捕者ほぼ全員を釈放した。

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ハマー市で金曜午後の集団礼拝後、アサド政権の崩壊と勝利、解放を祝う集会が開催(2025年1月17日)

SANAによると、シリア各地のモスクで、宗教関係省の呼びかけ(1月14日)を受けて、雨乞いの集団礼拝が行われた。

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また、ハマー県のハマー市では、金曜午後の集団礼拝後、アサド政権の崩壊と勝利、解放を祝う集会が開催され、多数の住民らが参加した。

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内務省総合治安局と総合諜報機構は、タルトゥース県でレバノンに密輸されようとしていたミサイルなどの武器を押収(2025年1月17日)

タルトゥース県では、SANAによると、内務省総合治安局が、総合諜報機構と連携して、レバノンとの間に違法に設置されている通行所を監視、レバノンに密輸されようとしていたミサイルなどの武器を押収した。

また、シリア人権監視団によると、シリア軍事作戦総司令部がレバノン国境に近い県南部のアッカール平原、ハスナ村、カルトゥー村一帯で治安活動を実施した。

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シャルア総司令官は、アジャ・ラビブEU平等・準備・危機管理担当欧州委員を代表とする使節団と会談:EUはシリアと近隣諸国に対して23500万ユーロの新規の支援を約束(2025年1月17日)

シリア軍事作戦総司令部によると、アフマド・シャルア総司令官(シャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者)は、シリアを訪れた欧州連合(EU)のアジャ・ラビブ平等・準備・危機管理担当欧州委員を代表とする使節団と会談した。

『ワタン』によると、ラビブ平等・準備・危機管理担当欧州委員は、シャルア総司令官との会談で、シリアの新政権が大きな歴史的な責任を負っており、シリア国民に平和をもたらさねばならないとしたうえで、以下の通り表明した。

  • シリアと近隣諸国に対して23500万ユーロの新規の支援を行う。
  • EUは2011年以降、シリア人を放置しておらず、彼らの苦難を軽減し、そのニーズに対応するための取り組みを継続する。
  • 人道法を尊重し、シリアのすべての国民が保護されねばならない。
  • シリアにおける歴史的変革が数十年にわたる苦難や絶望を克服することを期待する。
  • 法の支配と人権尊重が確立したシリアの明るい未来を目にすることを希望する。

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シリア軍事作戦総司令部によると、シャルア総司令官はまた、アスアド・ハサン・シャイバーニー暫定外務大臣と、シリアを訪れた国際刑事裁判所(ICC)のカリム・カーン主任検察官を代表とする同裁判所の使節団と会談した。

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シリア軍事作戦総司令部によると、アフマド総司令官は、さらにUAEのムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナフヤーン大統領と電話会談を行い、二国間関係強化の方途について議論、シリア国民への支援、領土の一体性の維持のための連携の継続と集中的な努力を行い、地域の安定と開発を達成するための共同行動に専念することを確認した。

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イラクのフサイン外務大臣:「すべてのシリア人に届くことが確認できたうえで、シリアへの石油と穀物の供与を増加させる」(2025年1月16日)

ロイター通信によると、イラクのフアード・フサイン外務大臣は、シリアへの石油と穀物の供与に関して、「すべてのシリア人に届くことが確認できたうえで」、増加させると述べた。

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バーバラ・リーフ米国務次官補(中東担当):「今後数年以内にイスラエルとシリアが和平合意を結ぶことを期待している」(2025年1月16日)

バーバラ・リーフ米国務次官補(中東担当)は、フッラ・チャンネルのインタビューに応じ、そのなかで、今後数年以内にイスラエルとシリアが和平合意を結ぶことを期待していると述べた。

リーフ国務次官補は、12月20日にシリアの首都ダマスカスを訪問し、シリア軍事作戦局総司令部のアフマド・シャルア総司令官(シャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者)と会談した際、「(会談は)建設的で率直なものだった」と述べていた。

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ドゥルーズ派最高府はアサド政権側で戦い、戦死した者を「死者」ではなく、「殉教者」と呼び、遺族への補償を行うことを要求するとともに、旧政権の職員が公的機関から解雇されることを非難(2025年1月16日)

シリアのドゥルーズ派の最高府であるムワッヒド・ドゥルーズ・ムスリム精神指導部の法律顧問局長を務める弁護士のウサーマ・ヒジュリー氏はフェイスブックで、同指導部がアサド政権側で戦い、戦死した者を「死者」ではなく、「殉教者」と呼び、国家における彼らの権利を求め、遺族への補償を行うことを要求するとともに、旧政権の職員が公的機関から解雇されることを非難する声明を掲載した。

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シリア軍事作戦総司令部を名乗る武装集団が、地元武装集団とともにヒムス県のジャッブーリーン村とカニーヤト・アースィー村を強襲し、民間人と和解プロセスに応じていた元軍関係者ら数十人を逮捕、連行(2025年1月16日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍事作戦総司令部を名乗る武装集団が、地元武装集団とともに、ジャッブーリーン村とカニーヤト・アースィー村を強襲し、民間人と和解プロセスに応じていた元軍関係者ら数十人を逮捕、連行した。

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ダマスカス県では、SANAによると、西マッザ地区警察がマッザ区で窃盗・麻薬密売グループを摘発、大量の盗品と麻薬を押収した。

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タルトゥース県では、『ワタン』によると、内務省総合治安局は、身代金目的で誘拐されていたバーニヤース市出身の若い男性(ムハンマド・ヌール氏)を救出、バーニヤース市近郊のバイダ村で犯行グループを逮捕した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、タッル市近郊のマアルバー村で住民2人が何者かによって処刑され、遺体で発見された。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シャンナーン村で市民が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

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SANAによると、内務省は国境治安総局の募集を開始した。

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アブー・カスラ暫定国防大臣が国防省への諸派の統合を開始するため、各組織の司令部との会談を継続:リヤード・アスアド大佐と会談し、アサド政権時代の離反士官の役割について議論(2025年1月16日)

国防省によると、ムルハフ・アブー・カスラ暫定国防大臣が国防省への諸派の統合を開始するため、各組織の司令部との会談を継続した。

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SANAによると、アブー・カスラ暫定国防大臣はまた、リヤード・アスアド大佐と会談し、アサド政権時代の離反士官の役割について議論した。

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シャルア総司令官はハッターブ総合諜報機関長官とともに、ムハンマド首相兼外務大臣を代表とするカタールの高級使節団と会談:「「イランの民兵」がいることを口実とするイスラエル軍の緩衝地帯への侵攻は有効ではない」(2025年1月16日)

シリア軍事作戦総司令部によると、アフマド・シャルア総司令官(シャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者)は、アナス・ハッターブ総合諜報機関長官とともに、ムハンマド・ビン・アブドゥッラフマーン・ビン・ジャースィム・アール・サーニー首相兼外務大臣を代表とするカタールの高級使節団と会談した。

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会談後の記者会見で、シャルア総司令官はシリア領内へのイスラエルの侵攻について次のように述べた。

イスラエル軍は、「イランの民兵」がいるという口実で、緩衝地帯に侵攻している…。ダマスカスが解放されて以降、こうした口実は有効ではない。
我々は、国際社会の関係者らに対し、シリアが1974年の協定を遵守していること、また国連軍を受け入れ、保護する準備が整っていることを通知した。
シリアへのイスラエルの侵攻が間違いであり、我々には過去の合意に立ち返る必要があるということに皆が同意している。

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シャルア総司令官はアルバレス外務EU協力大臣を代表とするスペインの使節団と首都ダマスカスで会談(2025年1月16日)

シリア軍事作戦総司令部によると、アフマド・シャルア総司令官(シャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者)は、シリアを訪れたホセ・マヌエル・アルバレス外務EU協力大臣を代表とするスペインの使節団と首都ダマスカスで会談した。

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フランス24によると、アルバレス外務EU協力大臣はまた、首都ダマスカスのスペイン大使館を訪れ、スペイン国旗の掲揚に立ち会った。

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シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣:「我々は、国際社会、国連、ならびに友好国や姉妹国に対して、イスラエルに対する圧力を強め、シリア領土からの撤退を求めるよう呼びかける」(2025年1月15日)

SANA『ワタン』によると、トルコの首脳らとの会談後の記者会見で、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は以下の通り発言した。

  • シリア国民は、不正や圧政に反対する立場を明確にし、国民の権利を保障し、地域および国際社会と調和し、建設的で積極的な国際的役割を取り戻す国家を構築することを目指している。これは、シリアを植民地的計略の人質として利用してきた前体制の政策とは程遠いものである。
  • シリアとトルコは新たな歴史を歩み始めた。両国は地域の安全と安定を支援するために協力し、共通の利益が二国間関係を継続的に発展させる原動力となる。
  • 我々は、シリアの傷を癒し、国内外の努力を統合して、個人ではなく制度に依存する国を築くために取り組んでいる。この国は、シリア国民に奉仕する高尚な目標のために専念する。
  • 東部地域の問題について、対話と交渉を通じて解決に取り組み、近い将来、目に見える形での具体的な成果を期待している。シリア国民は分裂を容認せず、中央政府の管理下にない機関も受け入れることは論理的ではない。この方針は、シリアの主権を回復するために必要であり、我々はシリアがトルコの隣国への脅威の発信地となることを拒否する。
  • 国民会議はすべての国民階層を代表し、約1200人の代表から構成される。シリアにおいて初めて、戦略的な決定が特定の派閥ではなく国民自身から発せられる。この機会を通じて、シリア国民は自らの未来と祖国の未来について主体的に語る権利を感じるだろう。
  • トルコとシリアの関係は政治的および経済的に発展し、シリアにおける繁栄、安全、安定の実現に寄与することとなる。
  • シリアは、1974年の協定を遵守することを確認している。同協定は、シリア領土とイスラエル国境との間に兵力引き離し部隊を置くことを規定している。この仕組みにより、双方が国際的な監視の下で安全を維持することが可能となる。
  • 我々は、国際社会、国連、ならびに友好国や姉妹国に対して、イスラエルに対する圧力を強め、シリア領土からの撤退を求めるよう呼びかける。
  • イスラエルはこれまで、ヒズブッラー、アサド体制、「イランの民兵」を口実としてシリアを攻撃してきた。
  • これらの脅威が排除された今、イスラエルはシリアの主権を尊重し、領土への干渉を控えるべきだ。
  • 我々は、シリアがイスラエルを含むいかなる国に対しても脅威の源とはならないというメッセージを送ってきた。彼らが自国の安全を守ろうとするのであれば、他国の安全も尊重すべきである。


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イスラエル軍がクナイトラ県で武器の在処を探索していたシリア軍事作戦総司令部を爆撃、3人を殺害、1人を負傷させる(2025年1月15日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍の無人航空機1機が、県南部のガディール・ブスターン村でシリア軍事作戦総司令部の車列を狙って爆撃を行い、複数回の激しい爆発と煙が立ち上がるのが確認された。

これにより、シリア軍事作戦総司令部のメンバー2人を含む3人死亡、1人が負傷した。

シリア軍事作戦総司令部の車列は、ガディール・ブスターン村の民家で武器の在処を探索していた。

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シリア新政権(シリア軍事作戦総司令部)はアサド政権に対する戦闘に参加していたエジプト人イスラーム主義者がエジプトのスィースィー大統領を脅迫したとして逮捕(2025年1月15日)

ロイター通信は、シリア内務省とアラブ治安筋の話として、シリア新政権(シリア軍事作戦総司令部)が、アサド政権に対する戦闘に参加していたエジプト人イスラーム主義者を逮捕したと伝えた。

逮捕されたのは、アフマド・マンスール容疑者を名乗る戦闘員で、X(https://x.com/sweed_08)を通じて、エジプトのアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領が「アサド前大統領と同じ運命を辿るだろう」、「高い門もトンネルもお前を救うことはできない。なぜなら、お前の番だからだ、独裁者よ」などと発言していた。

マンスール容疑者は、15日に逮捕され、現在は拘置所にいるという。

エジプトの複数の治安筋によると、エジプト政府はマンスール容疑者の逮捕要請は行っていないが、第三国を介して諜報機関と接触し、シリアで過激派が再び台頭していることに怒りを表明していたという。

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ヒムス県のアアマー知事は、県内の殉職者家族支援事務所で働く全職員の任務を終了させ、元の所属先に復帰させることを決定(2025年1月15日)

『ワタン』によると、ヒムス県のアブドゥッラフマーン・アアマー知事は、県内の殉職者家族支援事務所で働く全職員の任務を終了させ、元の所属先に復帰させることを決定した。

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