西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の総司令部(ジーハーン・シャイフ・アフマド報道官)はラッカ県北部のアイン・イーサー市で声明を出し、ラッカ市および同市郊外をダーイシュ(イスラーム国)から解放するための大規模軍事作戦の開始を宣言したと発表した。
作戦名は「怒りのユーフラテス」と名づけられ、「国際テロリストの首都を孤立、そして陥落させる目的を実現するまで断固として作戦を実施し、コバニ(アイン・アラブ)市、タッル・アブヤド市、ハサカ市、フール待ち、シャッダーディー市、マンビジュ市で勝利したのと同じく、この戦いで勝利する」と表明した。
総司令部によると、これに先だって5日晩、シリア民主軍所属部隊からなる「ユーフラテスの怒り作戦司令室」を設置、戦闘員約3,000人が有志連合との連携して、ラッカ市解放に向けた作戦を開始したという。
一方、シリア民主軍のタラール・サッルー報道官は、「我々はトルコおよび同国と協力関係にある武装部隊がラッカ市解放作戦においていかなる役割をも担わないことを有志連合と最終合意した」と発表したうえで、対装甲兵器などの供与を受けたことを明らかにした。
AFP, November 6, 2016、AP, November 6, 2016、ARA News, November 6, 2016、Champress, November 6, 2016、al-Hayat, November 7, 2016、Iraqi News, November 6, 2016、Kull-na Shuraka’, November 6, 2016、al-Mada Press, November 6, 2016、Naharnet, November 6, 2016、NNA, November 6, 2016、Reuters, November 6, 2016、SANA, November 6, 2016、UPI, November 6, 2016などをもとに作成。
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