トルコのチャヴシュオール外務大臣「シリア政府はイドリブ市の制圧をめざしており、停戦を反故にし、新たに混乱をもたらそうとしている」(2017年1月6日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、国連のアントニオ・グテーレス新事務総長と米国ニューヨークで会談した。

会談に先立ち、チャヴシュオール外務大臣は、トルコ政府がロシア側に、シリア領内での停戦違反について報告したことを明らかにするとともに、「両国の合意に違反する者すべてを対象に科されるべき制裁の種類について検討がなされている」と述べた。

チャヴシュオール外務大臣はまた、「シリア政府はイドリブ市の制圧をめざしており、(ロシアとトルコの仲介による)停戦を反故にし、新たに混乱をもたらそうとしている」と批判、「停戦合意では、いかなる当時者に対しても他者を犠牲にして…新たな土地を制圧しようとすることを許していない」と警鐘を鳴らした。

そのうえで、チャヴシュオール外務大臣はまた、停戦違反が続く限り、「アスタナであれ、ジュネーブであれ政治的協議を行うことはできない」と付言する一方、ダーイシュ(イスラーム国)とシャーム・ファトフ戦線については停戦対象から除外されていると改めて述べた。

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トルコのフィクリ・イシク国防大臣は、トルコのハベル・チャンネル(1月6日付)に対し、トルコ軍の全面支援のもとアレッポ県バーブ市攻略に向けて戦闘を続ける反体制武装集団(ハワール・キリス作戦司令室)に関して、ダーイシュ(イスラーム国)との市街戦も辞さないだろうと述べた。


AFP, January 6, 2017、AP, January 6, 2017、ARA News, January 6, 2017、Champress, January 6, 2017、al-Hayat, January 7, 2017、Iraqi News, January 6, 2017、Kull-na Shuraka’, January 6, 2017、al-Mada Press, January 6, 2017、Naharnet, January 6, 2017、NNA, January 6, 2017、Reuters, January 6, 2017、SANA, January 6, 2017、UPI, January 6, 2017などをもとに作成。

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