アレッポ県では、SANA(2月20日付)によると、トルコ軍による「オリーブの枝」作戦へのシリア政府の介入にかかるシリア政府と西クルディスタン移行期民政局の合意を受けて、20日に「人民部隊」がアフリーン郡に入った。
SANA特派員によると、人民部隊は、アフリーン郡の村々でダーイシュ(イスラーム国)、トルコ軍、そしてその「傭兵のタクフィール主義テロ組織」に対峙している住民を支援するために複数拠点に進駐しているという。
『ハヤート』(2月21日付)によると、人民部隊はアレッポ市方面から、12イマーム派の住民が暮らすヌッブル市北のズィヤーラ町の通行所を通ってロジャヴァ支配地域に入った。
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しかし、『ハヤート』(2月21日付)などによると、トルコ軍は人民部隊が進駐したばかりのアフリーン郡内の複数カ所を砲撃した。
ドゥラル・シャーミーヤ(2月20日付)が複数の活動家の話として伝えたところによると、トルコ軍は、ズィヤーラ村、マリーミーン村一帯で、アフリーン市に向かう人民部隊の車列に対して砲撃を加えるとともに、アフリーン市入口の西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点に対しても砲撃を行った。
アナトリア通信(2月20日付)によると、この砲撃を受け、人民部隊はアフリーン市から10キロの地点まで撤退した撤退した。
一方、SANAによると、この砲撃を受け、人民部隊に同行していた記者団は非難を余儀なくされた。
AFP, February 20, 2018、Anadolu Ajansı, February 20, 2018、ANHA, February 20, 2018、AP, February 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 20, 2018、al-Hayat, February 21, 2018、Reuters, February 20, 2018、SANA, February 20, 2018、UPI, February 20, 2018などをもとに作成。
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