ラフマーン軍団支配下の東グータ地方アルバイン市から戦闘員981人と家族が停戦合意に従い退去(2018年3月24日)

ダマスカス郊外県では、SANA(3月24日付)によると、22日にロシアの仲介で交わされたシリア政府とラフマーン軍団の停戦合意に従い、東グータ地方のアルバイン市に開設された回廊を経由して、武装集団戦闘員632人が家族とともに大型バス10台に分乗し、退去した。

その後、SANA(3月25日付)は、アルバイン市から、反体制武装集団の戦闘員981人と家族が大型バス17台に分乗し退去した、と追加速報で伝えた。

『ハヤート』(3月25日付)によると、シリア政府が用意した大型バスは、ハラスター市方面からアルバイン市に入り、ザマルカー町、アルバイン市、アイン・タルマー村、ダマスカス県ジャウバル区で活動を続けてきた戦闘員とその家族を乗せたという。

また、SANAによると、これに先だって、シリア軍は、武装集団によって拘束されていた人質8人を解放した。

なお、23日までには、シャーム自由人イスラーム運動の支配下にあったハラスター市から、戦闘員1,485人とその家族3,129人がバス89台に乗って、イドリブ県に退去した。

SANA, March 24, 2018

AFP, March 24, 2018、ANHA, March 24, 2018、AP, March 24, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 24, 2018、al-Hayat, March 25, 2018、Reuters, March 24, 2018、SANA, March 24, 2018、UPI, March 24, 2018などをもとに作成。

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