イスラーム軍の内部対立により東グータ地方からの戦闘員と家族の搬送作業が延期に(2018年4月5日)

ダマスカス郊外県では、SANA(4月5日付)によると、東グータ地方ドゥーマー市で活動を続けていたイスラーム軍の戦闘員と家族をトルコの実質占領下のアレッポ県ジャラーブルス市に搬送する作業が延期された。

ドゥラル・シャーミーヤ(4月5日付)によると、大型バス13台がドゥーマー市に入ったものの、戦闘員と家族を乗せずにワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプに引き返した。

イスラーム軍の内部対立により、退去しようとする戦闘員や家族が搬送用の大型バスへの乗車を阻止されたのが理由だという。

戦闘員と家族の搬送作業は2日から連日行われていた。

一方、シャーム自由人イスラーム運動(シリア解放戦線)が退去した東グータ地方のハラスター市では、シリア政府支配下への復帰を祝う祝典が行われ、市民らが参加した。

AFP, April 5, 2018、ANHA, April 5, 2018、AP, April 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 5, 2018、al-Hayat, April 6, 2018、Reuters, April 5, 2018、SANA, April 5, 2018、UPI, April 5, 2018などをもとに作成。

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