ダマスカス県・ダマスカス郊外県では、SANA(4月30日付)によると、シリア軍がハジャル・アスワド市一帯にあるダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の拠点に対する爆撃・砲撃を継続した。
これに対して、ダーイシュはハジャル・アスワド市入口からヤルムーク・パレスチナ難民キャンプに対して砲撃を行い、砲弾2発がバッティーハ交差点に着弾、住民22人が負傷した。
一方、ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプでは、29日にシリア政府と反体制武装集団(シャーム解放機構)の間で交わされた合意に基づき、同地で活動を続けてきた戦闘員とその家族約200人が、シリア政府によって用意された大型バスに分乗し、イドリブ県に向けて退去した。
なお、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが7日に発表したところによると、同地から退去した戦闘員とその家族の数は2,556人に達したという。
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イドリブ県では、SANA(4月30日付)によると、29日にシリア政府と反体制武装集団の間で交わされた合意に基づき、ダマスカス県ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプで活動を続けてきた戦闘員とその家族が退去を介したことを受け、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団の包囲を受けるフーア市とカファルヤー町の住民を搬送するための大型バス22台がアレッポ県から現地に入った。
大型バスの車列は住民を乗せて、アレッポ市東部にある仮設居住センターに向かったという。
なお、シリア政府と反体制武装集団の合意では、フーア市とカファルヤー町の住民の搬送は2段階で行われ、第1段階で1,500人、第2段階で3,500人の住民が解放される予定。
AFP, April 30, 2018、ANHA, April 30, 2018、AP, April 30, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 30, 2018、al-Hayat, May 1, 2018、May 8, 2018、Reuters, April 30, 2018、SANA, April 30, 2018、UPI, April 30, 2018などをもとに作成。
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