シリア軍武装部隊総司令部は声明を出し、ヒムス県北部とハマー県南部での反体制武装集団戦闘員とその家族の退去完了し、同地の65市町村、1,200平方キロメートルの治安と安定を回復したと発表した。
戦闘員と家族の退去は、ロシア仲介によるシリア政府と同地の反体制武装集団の停戦合意(1日)に従って行われていた。
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ヒムス県では、SANA(5月16日付)によると、県北部およびハマー県南部で活動を続けていた反体制武装集団戦闘員とその家族の退去が15日に完了したことを受け、同地の中心都市であるラスタン市、タルビーサ市にシリア軍部隊が展開し、政府関連施設にシリア国旗を掲揚し、住民の歓迎を受けた。
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ダマスカス郊外県では、SANA(5月16日付)によると、2~4月にかけて反体制武装集団が支配していた東グータ地方から脱出し、ハルジャラ仮設居住センターで避難生活を送っていたサクバー市の住民数十世帯331人が帰宅した。
一方、反体制武装集団が退去した東カラムーン地方では、シリア軍部隊が戦車など大量の兵器・弾薬を発見、押収した。
AFP, May 16, 2018、ANHA, May 16, 2018、AP, May 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 16, 2018、al-Hayat, May 17, 2018、Reuters, May 16, 2018、SANA, May 16, 2018、UPI, May 16, 2018などをもとに作成。
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