YPG主体のシリア民主軍は「ジャズィーラの嵐」作戦の一環としてハサカ県南東部のダーイシュ掃討を目的とした作戦を開始、有志連合、イラク軍がこれを支援(2018年6月4日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のライラウィー・アブドゥッラー報道官は声明を出し、5月1日に再開した「ジャズィーラの嵐」作戦(第2段階)の一環として、ハサカ県南東部のダシーシャ村一帯でのダーイシュ(イスラーム国)掃討を目的とした作戦を開始したと発表した。

ANHA(6月4日付)によると、作戦第2段階は午前8時に開始された。

syria.liveuamap.com, June 4, 2018

作戦開始は、ダイル・ザウル件南東部のバーグーズ村一帯からダーイシュ(イスラーム国)の掃討を完了したことを受けたもの。

米中央軍(CENTCOM)も、シリア民主軍がダーイシュに対する掃討作戦(Operation Roundup)の第2段階を開始したと発表した。

この作戦で、シリア民主軍は、米主導の有志連合、イラク空軍・砲兵部隊の爆撃・砲撃の支援を受けるとともに、イラク軍がイラク領内へのダーイシュ戦闘員の逃走を阻止するための活動を行っているという。

AFP, June 4, 2018、ANHA, June 4, 2018、AP, June 4, 2018、CENTCOM, June 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 4, 2018、al-Hayat, June 5, 2018、Reuters, June 4, 2018、SANA, June 4, 2018、UPI, June 4, 2018などをもとに作成。

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