親政権野党・反体制派のシリア民主戦線使節団「ロジャヴァとの対話は革命当初から行われているべきだった」(2018年6月7日)

シリア民主戦線の使節団は、2日からハサカ県カーミシュリー市で行っていたシリア民主評議会(西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体)、クルド人有識者、アラブ人有識者、シリア正教有識者、シリア北部の政治勢力との協議を終え、市内のメリーランド・ホテルで記者会見を行った。

記者会見には、シリア民主戦線書記長のマフムード・マルイー氏、同報道官のマイス・クライディー氏、同メンバーのアブドゥルアズィーズ・ダーウード氏、同メンバーでシリア・ガド党代表のファウズィー・タキーッディーン氏、同メンバーで国民和平党代表のハーニー・フーリー氏、そして国内外のメディア関係者が参加した。

マルイー書記長は会見のなかで、一部の国外メディアがロジャヴァについて否定的な報道を行っていると指摘、ロジャヴァとの対話を阻止するのが理由の一つだとの見方を示したうえで、「しかし、(対話を試みるロジャヴァの)こうした試みがシリア北部の安定や住民の統合において良い役割を果たしており、一部で言われているのとは異なり、分離をめざしているのではないことが明らかになるなか、我々は、シリアを危機から脱却させるためのかたちを模索するための対話を行うべく、カーミシュリー市訪問のイニシアチブを取った。ロジャヴァとの対話は革命当初から行われているべきだった」と述べた。

またダーウド氏は、ロジャヴァが、シリア情勢に介入し、危機を長引かせている外国勢力の排除を望んでおり、今回の対話では、内政干渉、シリア人どうしの国民対話の開催について集中的に話し合ったと述べた。

ANHA, June 7, 2018クライディー報道官は、シリア北部の政治、軍事、社会、経済における女性の役割を高く評価した。

ANHA(6月8日付)が伝えた。

AFP, June 7, 2018、ANHA, June 7, 2018、AP, June 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 7, 2018、al-Hayat, June 8, 2018、Reuters, June 7, 2018、SANA, June 7, 2018、UPI, June 7, 2018などをもとに作成。

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