YPG主体のシリア民主軍はラッカ革命旅団のメンバー200人以上を逮捕(2018年6月25日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、24日に「テロリスト」摘発作戦の開始を宣言した西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とラッカ市内務治安部隊が、ラッカ市北部の農場地帯で、ラッカ革命家旅団のメンバー200人以上(司令官を含む)を逮捕した。

同監視団によると、シリア民主軍、ラッカ市内務治安部隊合わせて約5,000人が24日早朝、農場地帯にあるラッカ革命家旅団の本部・拠点を包囲し、摘発活動を行ったという。

摘発活動に際して、戦闘も発生し、シリア民主軍隊員4人が死亡、7人が負傷したという。

一方、ラッカ市内務治安部隊とラッカ市文民評議会はそれぞれ声明を出し、24日から発動していた非常事態を解除したと発表した。

なお、ラッカ革命家旅団はシリア民主軍傘下でダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」に従事してきた。

AFP, June 25, 2018、ANHA, June 25, 2018、AP, June 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2018、al-Hayat, June 26, 2018、Reuters, June 25, 2018、SANA, June 25, 2018、UPI, June 25, 2018などをもとに作成。

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