ロシア軍はイドリブ県での戦闘への従軍を拒否した旧反体制武装集団からなる第5軍団西部地区部隊の解体を命令、シリアの軍事情報局も従軍を拒否した国防隊の司令官を逮捕(2018年9月16日)

ドゥラル・シャーミーヤ(9月16日付)は、ハウラーン自由人連合のアブー・マフムード・ハウラーニー報道官ら複数の消息筋の話として、シリア政府と和解した反体制武装集団の戦闘員1,680人が従軍しているシリア軍第5軍団の西部地区部隊に対して、ロシアが解散命令を出したと伝えた。

西部地区部隊は、スンナ青年旅団などダルアー県の元反体制武装集団が参加している部隊で、解散命令は、旧反体制武装集団がイドリブ県での戦闘への従軍を拒否したためだという。

al-Durar al-Shamiya, September 16, 2018

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ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(9月16日付)によると、軍事情報局第215課が、ダーヒヤト・アサド町で国防隊の司令官の1人アラー・ハイダル氏(アブー・フサイン)を、イドリブ県での戦闘への従軍を拒否したとして逮捕した。

al-Durar al-Shamiya, September 16, 2018

AFP, September 16, 2018、ANHA, September 16, 2018、AP, September 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 16, 2018、al-Hayat, September 17, 2018、Reuters, September 16, 2018、SANA, September 16, 2018、UPI, September 16, 2018などをもとに作成。

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