トルコ軍はシリア北東部の国境地帯への越境攻撃を続け、YPG戦闘員複数が死傷、キリスト教会が被弾(2018年11月7日)

ハサカ県では、アナトリア通信(11月7日付)によると、10月28日以降越境攻撃を続けるトルコ軍は、ラアス・アイン市近郊のジーラーン村に向けて発砲、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)の戦闘員複数が死傷した。

また、ANHA(11月7日付)によると、トルコ軍はカフターニーヤ(ディルベ・スピーイェフ)市近郊のタッル・ジーハーン村を再び攻撃した。

タッル・ジーハーン村は、クルド人、シリア正教徒、アラブ人が暮らしており、トルコ軍は教会に向かって発砲、壁に弾痕が残った。

ANHA, November 7, 2018

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ラッカ県では、ANHA(11月7日付)によると、トルコ軍がタッル・アブヤド市西のスーサク村を攻撃した。

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アレッポ県では、ANHA(11月7日付)によると、トルコ軍がアイン・アラブ(コバネ)市東のジャーガルリー村、サリーブ・カッラーン村を攻撃した。

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ハーブール(11月7日付)は、トルコ軍が越境攻撃を強めたのを受け、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の戦闘員約130人が脱走したと伝えた。
AFP, November 7, 2018、Anadolu Ajansı, November 7, 2018、ANHA, November 7, 2018、AP, November 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 7, 2018、al-Hayat, November 8, 2018、al-Khabur, November 7, 2018、Reuters, November 7, 2018、SANA, November 7, 2018、UPI, November 7, 2018などをもとに作成。

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