YPG主体のシリア民主軍はバーグーズ村で投降したダーイシュ・メンバーの家族が3万人弱、脱出した住民が3万5000人に達すると発表、米主導の有志連合の爆撃で住民10人死亡(2019年3月17日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のキーヌー・ガーブリイール報道官は声明を出し、ダイル・ザウル県南東部でのダーイシュ(イスラーム国)の殲滅を目的として2018年9月11日に開始された「テロ撲滅の戦い」の最新の戦果を発表した。

声明によると、2019年1月9日から3月17日までの2ヶ月半で、ダーイシュ・メンバーの家族2万9600人が投降し、戦闘員520人が拘束され、民間人3万4000人がシリア民主軍支配地域に脱出したという。

またこの間の戦闘で死亡したダーイシュ戦闘員は1,306人、シリア民主軍兵士は82人だった。

ANHA(3月17日付)が伝えた。

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一方、SANA(3月17日付)が複数の住民の情報として伝えたところによると、米主導の有志連合がダーイシュ(イスラーム国)最後の支配地であるバーグーズ村一帯を爆撃し、少なくとも住民10人が死亡した。

また、ANHA(3月17日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がバーグーズ村でダーイシュ(イスラーム国)と激しく交戦した。

この戦闘で、シリア民主軍はダーイシュの武器弾薬庫1棟を破壊した。

AFP, March 17, 2019、ANHA, March 17, 2019、AP, March 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 17, 2019、al-Hayat, March 18, 2019、Reuters, March 17, 2019、SANA, March 17, 2019、UPI, March 17, 2019などをもとに作成。

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