北・東シリア自治局支配下のタッル・ブラーク町(ハサカ県)近郊でYPGによる医師拘束に抗議する住民のデモが発生(2019年8月9日)

ハサカ県では、SANA(8月9日付)が複数の住民筋からの情報として伝えたところによると、北・東シリア自治局の支配下にあるタッル・ブラーク町とカーミシュリー市を結ぶ街道沿いのナッス・タッル村で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍による住民の拉致・拘束などの犯罪に抗議するデモが行われ、住民がタッル・ブラーク町、とカーミシュリー市を結ぶ街道でタイヤを燃やすなどして封鎖し、拘束された住民の釈放を求めた。

地元インターネット日刊紙『ジスル』(8月9日付)によると、抗議デモは、地元の医師(イマード・ハスナーウィー氏)がYPGに拘束されたのを受けたもの。

デモ発生を受け、YPGのパトロール部隊が現場を包囲、参加者に帰宅するよう呼びかけるとともに、医師釈放の要求に応えることを約束したという。

AFP, August 9, 2019、ANHA, August 9, 2019、AP, August 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 9, 2019、Jisr Press, August 9, 2019、Reuters, August 9, 2019、SANA, August 9, 2019、SOHR, August 9, 2019、UPI, August 9, 2019などをもとに作成。

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