ダイル・ザウル県、ハサカ県、ラッカ県でYPG主体のシリア民主軍による若者の拘束・連行続く(2019年9月17日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるシュハイル村のウマル油田の変電所近くで大きな爆発が発生した。

爆発は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するダイル・ザウル軍事評議会の司令官の車に仕掛けられた爆弾によるもので、この司令官を含む3人が負傷した。

一方、SANA(9月16日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるヒサーン村で住民がデモを行い、米国の支援を受ける人民防衛隊(YPG)を主体とするシリア民主軍が徴兵の名目で住民の拉致・逮捕、連行し、身柄解放の見返りとして「身代金」を要求することに抗議した。

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ハサカ県では、SANA(9月16日付)によると、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるハサカ市の西ヌシューワ地区の入り口に、シリア民主軍が検問所を設置し、徴兵を名目として若者20人を拘束した。

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ラッカ県では、SANA(9月16日付)によると、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタブカ市でシリア民主軍が強制捜査を行い、若者6人を拘束した。

シリア民主軍はまた、ラッカ・サムラ村でも3人を拘束した。

AFP, September 17, 2019、ANHA, September 17, 2019、AP, September 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 17, 2019、Reuters, September 17, 2019、SANA, September 17, 2019、SOHR, September 17, 2019、UPI, September 17, 2019などをもとに作成。

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