ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから365人、ヨルダンから822人の難民が帰国、避難民1人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年10月5日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月5日付)を公開し、10月4日に難民1,187人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは365人(うち女性110人、子供186人)、ヨルダンから帰国したのは822人(うち女性247人、子供419人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は425,043人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者134,290人(うち女性40,667人、子ども68,787人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者290,753人(うち女性87,265人、子ども148,271人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,654,208人(うち女性1,996,262人、子供3,393,646人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 654,323人(うち女性196,590人、子供333,980人)となった。

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一方、国内避難民1人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは1人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した1人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は36,194人(うち女性11,213人、子供16,481人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,304,790人(うち女性393,772人、子供660,247人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 5, 2019をもとに作成。

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